私はヤマハ音楽教室で講師をしています
大手音楽教室と個人のピアノ教室では、かなり特徴が違います。
また、個人のピアノ教室は、情報が集めにくいため、どうやって選べばいいのか迷いますよね。
そこで、今回は子供のピアノ教室(個人)の選び方のポイントを、次の順番でお伝えしていきます。
- 大手音楽教室の「メリット」「デメリット」
- 個人のピアノ教室の「メリット」「デメリット」
- 子供のピアノ教室(個人)の選び方
- 体験レッスンでチェックすべきポイント
ピアノは長く続けてこそ、力がつく習い事!
通ってから後悔しないためにも、このチェックポイントはしっかりおさえてくださいね。
大手音楽教室のメリット、デメリット
まずは、
- ヤマハ音楽教室
- カワイ音楽教室
など、大手音楽教室の「メリット」「デメリット」を見ていきましょう。
大手音楽教室のメリット
大手音楽教室のメリットは次の4つ!
- 先生の演奏力にバラツキが少ない
- カリキュラムが明確
- 料金システムがわかりやすい
- 発表会やコンクールの機会が比較的多い
先生の演奏力にバラツキが少ない
ほとんどの大手音楽教室では、講師採用試験があります。
そのため、先生によって演奏力に大きな差があるということはありません。
カリキュラムが明確
- ヤマハ音楽教室
- カワイ音楽教室
などは、オリジナル教材を使っています。
オリジナル教材は、明確なカリキュラムがあり、指導目標もはっきりしているのが特徴!
指導目標…「〜歳頃にはこんな曲が弾ける、こんなことができるようになる」など
料金システムがわかりやすい
- 大手音楽教室
- 個人のピアノ教室
のどちらも、レベルが上がれば、月謝も上がる教室が多いんです。
長く続けたときにどれくらい月謝が上がるのか、あらかじめ知りたいですよね。
大手音楽教室なら、料金システムがホームページなどで明記されているので安心です。
発表会やコンクールの機会が比較的多い
個人のピアノ教室の場合、発表会がない教室もありますが、大手音楽教室なら年に1回以上は、発表会があります。
また、全国大会まであるコンクールがある大手音楽教室もありますよ!
大手音楽教室のデメリット
大手音楽教室のデメリットは次の3つです。
- 個人のピアノ教室に比べてレッスン料の相場が高い
- 休んでも振替ができない音楽教室もある
- オリジナル教材だと物足りなく感じる場合がある
1つずつ見ていきましょう。
個人のピアノ教室に比べてレッスン料の相場が高い
大手音楽教室は、個人のピアノ教室に比べると一般的に相場が高くなっています。
【ヤマハ音楽教室 幼児科】7,150円+施設費(242円〜3,630円ぐらい)
【個人のピアノ教室】 5,000円〜
休んでも振替ができない音楽教室もある
大手の中には、休んでも振替ができない音楽教室もあります。
大手音楽教室でも
などは、振替が可能です。
オリジナル教材だと物足りなく感じる場合がある
大手音楽教室の中には、オリジナル教材を使っている教室があります。
オリジナル教材は、子供にとってわかりやすく、無理なく力がつくように作られています。
ただし、よく弾ける子供にとっては、ペースがゆっくりに感じられ、物足りないことも…。
大手音楽教室については、東京で子供におすすめのピアノ教室8選 | 現役ピアノ講師が比較!でくわしく書いています。
個人のピアノ教室のメリット、デメリット
つづいて、個人のピアノ教室の
- メリット
- デメリット
を見ていきましょう。
個人のピアノ教室のメリット
個人のピアノ教室のメリットは次の3つ!
- 一人一人に合わせた教材で進められる
- 休んだ場合でも振替可能な教室が多い
- 大手音楽教室に比べてレッスン料の相場が低い
1つずつ見ていきますね。
一人一人に合わせた教材で進められる
個人のピアノ教室の場合、一人一人に合わせた市販の教材を先生が選んで使います。
一人ひとりに合わせたペースで進められるので
- 物足りない
- 難しすぎる
という悩みは少なくなります。
休んだ場合でも振替可能な教室が多い
個人のピアノ教室では、休んだ日の振替に対応してくれる教室が多いですよ。
大手音楽教室に比べてレッスン料の相場が低い
一般的には、大手音楽教室より、個人のピアノ教室の方がレッスン料の相場が低くなっています。
個人のピアノ教室のデメリット
個人のピアノ教室のデメリットは、ひとことで言うと
情報が集めにくい
ということ。
- 先生の演奏力、指導力
- 先生の指導スタンス
- どんな教材を使うか
- レッスン費用
などが、前もってわかりにくいですよね。
ホームページなどがあるピアノ教室なら、そういった情報も集められるかもしれません。
しかし、ホームページのない教室も多いんです。
個人のピアノ教室のデメリットを解消する方法
個人のピアノ教室のデメリットは、
- 情報が少ない
- 情報が集めにくい
ということでした。
ですが、長く続けるためにも、通う前に、その教室のことを知っておくべきです。
情報を集めるには、次のような方法がありますよ。
- Google検索
- ピアノ教室検索サイト
ホームページのあるピアノ教室であれば、「Google」や「ヤフー」で、
ピアノ教室 地域名
で検索すれば出てきます。
また、ホームページのないピアノ教室は、「ピアノ教室検索サイト」で探せば、たくさん見つけることができますよ。
そして、良さそうなピアノ教室が見つかれば、体験レッスンに行きましょう。
体験レッスンに行けば、
- 先生との相性
- 指導スタンス
などが、よくわかりますよ!
体験レッスンでチェックすべきことは、のちほど、お伝えしますね。
子供のピアノ教室(個人)の選び方
ここまで、
- 大手音楽教室
- 個人のピアノ教室
の違いをお伝えしてきました。
ここからは、子供のピアノ教室(個人)の選び方について、解説していきます。
選び方のポイントは、次の7つ!
- 基本情報
- 通いやすさ
- 発表会、コンクールの機会
- 先生の指導スタンス
- 振替ができるか
- 自宅練習へのフォロー
- グランドピアノがあるか
1つずつ見ていきましょう。
基本情報
まずは、月謝、年間レッスン回数などの基本情報をチェックしましょう。
レベルが上がったときに、どれくらい月謝が上がるのかもわかっていれば、安心ですよね。
年間レッスン回数は、教室によって違います。
例
- 月に4回
- 年間40回
など
通いやすさ
ピアノは長く続けてこそ力がつく習い事!
「通いやすさ」は、長く続けるためにも大切なポイントです。
幼稚園ぐらいまでは、レッスンに付き添いをされるママも多いですが、小学生以上になると一人でレッスンを受ける子供がほとんどです。
- 幼児期の送り迎えが負担にならないか
- 大きくなったときに1人で通えるか
なども視野に入れて、選ぶといいですよ。
発表会、コンクールの機会
個人のピアノ教室の場合、発表会がない教室もあります。
また、発表会の間隔も
- 1年に1回
- 2年に1回
など、教室によってそれぞれ。
生徒をコンクールに参加させているかも、教室によって違います。
ということにならないように、確認しておきましょう。
先生の指導スタンス
「楽しく続けてほしい」
「音大なども視野に入れて本格的に習わせたい」
など、お子さまをピアノ教室に通わせる目的はそれぞれですよね。
目的と先生の指導スタンスが合っていなければ、希望するレッスンが受けられない可能性があります。
「ピアノを楽しく続けてほしい」
「コンクールなどにも出て本格的にピアノを習わせたい」
などの目的に対して、その場でしっかりと答えてくれる先生なら安心ですよね。
振替ができるか
個人のピアノ教室は、振替に対応してくれる教室が多いです。
でも、振替ができない教室もあるので確認しておくといいですよ。
自宅練習へのフォロー
練習をしなければピアノは弾けるようになりません。
弾けるようにならないとピアノは楽しくないですよね。
でも、自分からすすんでピアノの練習をする子供はほとんどいないんです。
- 練習の相談にのってくれる
- 練習カレンダーなどやる気になる取り組みをしてくれる
- 100曲合格したらプレゼントがある
など、子供がやる気になることを一緒に考えてくれる先生なら、心強いですよね。
グランドピアノがあるか
アップライトピアノとグランドピアノでは、
- 連打やトリルの弾きやすさ
- 響き
- ペダルの役割
などに、違いがあります。
次のような方はグランドピアノがあるピアノ教室を選ぶことをおすすめします。
- コンクールで賞を取りたい
- 音高、音大も考えたい
体験レッスンでチェックすべきポイント
ここまで、子供のピアノ教室(個人)の選び方をお伝えしてきました。
でも、一番大事なのは先生との相性だと思います。
先生との相性は、体験レッスンに行かないとわかりません。
そこで体験レッスンでチェックすべきポイントをお伝えします。
子供の反応
お子さまの反応はとても大事ですよね。
子供は楽しくなければ長続きしません。
子供が
「楽しい!」
「またやりたい!」
と思っているかはとても大事です。
また、小さい子供にとって、レッスン時間の30分は長く、集中力が続かないのは当たり前。
小さい子供が飽きない工夫があると安心ですね。
先生とのママの相性
子供と先生の相性
も大事ですが、
ママと先生の相性
も大事!
子供を安心して預けられる
と思える先生がいいですよね。
まとめ
個人のピアノ教室には
- 子どものペースに合わせたレッスンができる
- 大手音楽教室よりレッスン料の相場が低い
などのメリットがあります。
一方、デメリットは、ホームページがない教室も多く、情報が集めにくいこと!
- ピアノ教室検索サイト
- 口コミ
などから、情報を集めてから、体験レッスンへ行きましょう。
おすすめのピアノ教室検索サイトについては、【個人のピアノ教室の探し方】4つのポイントとおすすめの検索サイトをどうぞ。