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なぜ暗譜は飛ぶのか?【暗譜を確実にする8つのコツをヤマハ講師が伝授】

なぜ暗譜は飛ぶのか?【暗譜を確実にする8つのコツをヤマハ講師が伝授】
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ピアノの先生
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こんにちは。
私はヤマハ音楽教室でピアノ講師をしています。
発表会で、暗譜が飛んで頭が真っ白になってしまった!

そんな経験がある方も少なくないと思います。

ちゃんと覚えたはずなのに、なんで暗譜が飛んでしまうんだろう?

今回は、

  • 暗譜が飛ぶ理由
  • 暗譜を確実にする8つのコツ
  • 本番で暗譜を飛ばさないためにやっておくべきこと

について、お伝えしていきます。

なぜ暗譜は飛ぶのか?

なぜ暗譜は飛ぶと思いますか?

それは、身体で覚えているからです。

たくさん練習していると、いつのまにか「楽譜を見なくても弾けるようになっている」ことがありますよね。

ピアノの先生
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これは、自転車が乗れるようになるときと同じなんです。

コマなし自転車の練習をするとき、はじめは

ペダルをこぎながら、前を見て…。

と、いろいろなことを考えながら練習しますよね。

でもたくさん練習することで、身体が覚えるので、何も考えなくても乗れるようになるんです。

たくさん練習しているうちに、いつのまにか暗譜していた!

というのは、自転車と同じで「身体が覚えている」状態。

「指の動き」を意識しなくても、身体が動いてくれます。

この状態は、暗譜をする過程として「とても大事」で間違っていません。

ただ、ここで終わってしまうと、緊張したときなどに、暗譜が飛んでしまうことがあるんです。

つまり、

  • 身体が覚えている
  • 指が覚えている

状態は、暗譜のスタート地点!

暗譜を確実にするためには、身体だけじゃなく、脳にしっかりインプットすることが大事なんです。

それでは、次のパートで暗譜を確実にするためのコツを見ていきましょう。

暗譜を確実にする8つのコツ

暗譜を確実にするコツは次の8つ。

  1. テンポを落として弾く
  2. 片手ずつ暗譜で弾く
  3. 曲の途中から弾く
  4. アナリーゼをする
  5. 形式を頭に入れる
  6. 鍵盤の上で音を出さずに指を動かす
  7. イメージトレーニング
  8. 本番の衣装、靴、髪型で練習しておく

テンポを落として弾く

テンポの速い曲とゆっくりな曲だと、速い曲の方が暗譜しやすいと思いませんか?

どうしてかというと、速い曲ほど身体で覚えてしまうから。

つまり速い曲ほど無意識に弾いている部分が多くなり、一度つまづくと暗譜が飛んでしまいがちなんです。

そのため、速い曲はゆっくりにして弾いてみましょう。

ゆっくり弾いて、暗譜が飛んだ部分は、このあとお伝えする練習法で暗譜を確実にしてください。

メトロノーム

片手ずつ暗譜で弾く

両手で暗譜ができたと思っていても、片手ずつ弾いてみるとわからなくなることも多いんです。

特に左手!

本番で暗譜が飛びやすいのも圧倒的に左手です。

片手ずつでも、暗譜で弾けるようにしておきましょう。

曲の途中から弾く

暗譜できたと思っていても、一度止まってしまうとわからなくなった!

ということありませんか?

また、発表会で一度止まってしまって、

かなり前まで戻って弾き直した…。

という経験のある方もいるかもしれません。

曲の途中からでも暗譜で弾けるようにしておきましょう。

そのためには、次にお伝えする「アナリーゼ」も大事になります。

アナリーゼをする

アナリーゼとは?
ピアノの先生
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曲を分析することです。

次のようなことを調べていきます。

  • 拍子
  • 形式、構成
  • 調性
  • 和声(和音の進行)
  • モチーフ/モチーフの展開

とはいえ、細かくアナリーゼをするには時間も知識も必要です。

まずは、

この部分、なんかそれまでと違う感じがするな…。

と感じる部分だけでも

  • 調
  • 和音進行

などを調べてみましょう。

  • 転調している
  • メロディはさっきと同じだけど和音が違う

など、発見があると思います。

そうやって、

なぜそれまでと違う感じがするのか

を分析をすることでしっかりと頭に入り、暗譜しやすくなりますよ。

形式を書き込む

メトロノーム

アナリーゼの一環ですが、「形式」を頭に入れるのも暗譜する上でとても大事!

形式ってなに?
ピアノの先生
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形式とは、曲の構成のことです。

例えば、「エリーゼのために」で見ていきましょう。

「エリーゼのために」は、「ミレミレミシレドラ〜」の部分が何度も出てきますよね。

その部分を「A」とすると、次のような形式になっています。

曲の構造

こうやって見ると「エリーゼのために」は、

【「A」「 B」「C」の3つの部分】と【それぞれのつなぎの部分(移行部)】

を覚えればいいわけです。

曲の「最初から最後まで」いっきに覚えるより、「A」「 B」「C」という「まとまり」で覚えた方が効率がいいですよね。

鍵盤の上で音を出さずに指を動かす

ここまでお伝えした練習ができたら、

鍵盤の上で音を出さずに指を動かす練習

をしてみましょう。

音を出さずにやってみると、思っている以上にわからなくなります。

わからなくなった部分は、頭で覚えられていないということ!

和音の進行などを確認し、頭で覚えるようにしましょう。

本番で暗譜を飛ばさないためにやっておくべきこと

どれだけ準備をしていても、本番では緊張からいつも通りの演奏ができなかったり、暗譜が飛んでしまうそうになることもあります。

それを避けるためにやっておきたいことを2つお伝えします。

  1. 本番の衣装、靴、髪型で練習をしておく
  2. イメージトレーニング

本番の衣装、靴、髪型で練習をしておく

本番では、

  • 衣装の袖
  • 靴の履き心地
  • 顔にかかる髪の毛

など小さなことが気になり、集中できなくなることがあります。

それを避けるため、本番と同じ衣装で練習をしておきましょう。

イメージトレーニング

緊張をやわらげるために、効果的なのがイメージトレーニングです。

舞台袖で待つ→
ピアノの前でおじぎ→
椅子の高さ調整→
椅子に座って準備→
演奏→
舞台袖へ戻る

という流れをなるべく鮮明にイメージします。

舞台や客席の様子などもイメージしましょう。

もし行ったことのない会場であれば、ホームページなどで雰囲気を確認しておくといいですよ!

ピアノの先生
ピアノの先生
私も演奏会や体験レッスンなどがあるとき、イメージトレーニングをします。
始める前は少し緊張しますが、始めるとすごく集中できるのでおすすめです!

まとめ

「暗譜を確実にする8つのコツ」と「本番で暗譜を飛ばさないためにやっておくべきこと」についてお伝えしました。

下の記事では、発表会で緊張しないための「メンタルを整える方法」についてお伝えしています。

発表会で緊張しないために【緊張の予防法】をピアノ講師が伝授