あることを実践していただくようになってから、「ついていけない」という相談を受けることがなくなりました。
実際に幼児科生のお母さま方から聞いた体験談をお伝えします。
「ついていけない」と相談を受けたときに、私がお母さまにお願いしたのは、次の2つです。
- 5分でいいので毎日練習をする。
- いつでも弾ける場所、お母さまの目が届く場所に楽器を置く。
この2つが、なぜ大切なのか、お母さま方の体験談をもとにお伝えしていきますね。
【練習のコツ①】 短い時間でも毎日すること
幼児科の内容は、長時間練習しないと弾けないレベルではなく「5〜10分ずつ毎日練習すれば弾ける内容」になっています。
音楽の力は、何日間かお休みしてしまうと、なかなか定着しません。
その日は、弾けずに終わっても、次の日、その次の日と少しずつでも練習を積み重ねていけば、弾けるようになります。
でも、
何日間かお休みしてしまうと、また1からの練習になり、なかなか弾けるようにならなくて練習が嫌になってしまいます。
【練習のコツ②】できるだけ早く練習の習慣をつける
ヤマハの練習は、歯磨きなどのように、習慣にするとうまくいきます。
「練習しなさい」と毎回言わないといけないのは、お母さまにとっても負担になると思います。
生徒さんで練習がうまくいっているご家庭は、
- 幼稚園に行く前
- おやつの後
- 夕食の前
など決まった時間にヤマハの練習をされています。
初めはお母さまに声かけをしてもらわないといけないですが、
習慣になると自分から練習ができるようになります。
習慣にする為には、幼児科入会後、できるだけ早い方がいいです。
曲が難しくなってから練習の習慣をつけるのは大変です。
早めにヤマハの練習ができる時間を見つけてください。
初めは毎日弾かなくても、歌うだけの日や、DVDを見るだけの日があっても大丈夫です。
「子供がヤマハの練習をしたがらない」というママは、ピアノの練習をしない子供ほど効果抜群!先生が教える5つの対処法もチェックしてみてください。
【練習のコツ③】きく→うたう→ひく→よむの順番で練習する
レッスンでお母さまが、お子さまに楽譜を指差して教えていただいている姿を時々見かけます。
弾けるようになってからは、手元ではなく楽譜を見ながら弾くというのも大切なのですが、まだ弾けていないうちは、楽譜を読んでからではなく、歌ってから弾いてみてください。
歌いながら弾くと弾けることもたくさんあります。
レッスンでは、表情も大切に何度も歌っています。
歌いながら弾くことで、表現もよくなることがあります。
- きく
- うたう
- ひく
- よむ
の順番で練習し、できないときは、一つ戻ってみてください。
両手が難しいときは、右手を歌いながら左手を弾く練習をしてください。
それが余裕を持ってできるようになると、両手が弾きやすくなります。
聴く→歌う→かたてずつ弾く→右手を歌いながら左手を弾く(左手がメロディの曲は、左手を歌いながら右手を弾く)→両手で弾く→楽譜を読む
両手で余裕を持って弾けるようになれば、CDに合わせて弾いたり、手元ではなく楽譜を見ながら弾く練習もしてみてください。
CDでは、途中から転調されている曲もあるので、それを聴いて弾いてみるのも、耳を育てます。
「この方法で練習がうまくいった!」お母さまの体験談
そこから少しずつ、曲数や回数を増やしていきました。
曲や回数を具体的に伝えるとやる気になることもあります。
まずは、できそうな曲からさせてみて、弾けたらたくさん褒めてあげてください。
好きなシールを貼るのが嬉しいようで、前より練習に向かうようになりました。
目につきやすい場所に、練習カレンダーを置いておくのがおすすめです。
「時計の長い針がここまで」と伝えておくと、そこまでは練習するようになりました。
また、子どもには5分と言ってもわかりにくいですが、「時計の長い針がここまで」と伝えると、そこまでは頑張ろうという気持ちになりやすいかもしれません。
こちらのお子さまは、幼稚園から帰ってくると疲れていて機嫌が悪いことが多いので、朝に時間を作っていただいたそうです。
歌えてくると「弾いてみようかな」という気持ちになるみたいで、弾けない曲も練習できるようになりました。
まずは、上手に歌えるまで、たくさん歌ってください。歌えるようになったら、次は歌いながら弾くと弾きやすくなります。
自分が先生になって、パパに教えてあげる形で、嬉しそうに弾いていました。
褒めてもらうとやる気が出ます。
「練習する」ではなく、「教える」というのも新鮮で楽しいかもしれません。
幼児期のお子さまは、お母さま、お父さまに褒められるのが、一番嬉しくやる気になります。
その日までに頑張ろうという気持ちで二人で練習しています。
発表会ごっこの日は、パパも参加して盛大な拍手をもらっています。
発表会の日を決めると、はっきりした目標ができていいですね。
発表会ごっこの後はたくさん褒めてあげてください。
レッスンに少し早めに行き、一人で見てもらう時間を作りました。
弾けたらたくさん褒めて、家でも弾ける曲から練習するようにしました。
弾けると本人も嬉しいみたいで、以前に比べて、すんなりと練習してくれるようになりました。
弾けない曲は、やはり歌えていないことが多かったので、まずはしっかり歌い、弾ける箇所を増やしていきました。
お子さま自身が「できた!」「できそう!」と思えるよう無理せず少しずつ練習しました。
お母さまに褒めてもらうことが、やる気につながります。
他にも、ヤマハのママ達から聞いた「子供をやる気にさせるコツやアイデア」を【毎日ピアノの練習をさせるには】子供のやる気を引き出す5つのコツで書いてます。
まとめ
ヤマハに来てくれる生徒さんには、音楽を楽しめるようになってほしいと思っています。
音楽を楽しむためには、音楽の力をつける必要があります。
音楽の力は、時々練習するだけではなかなか定着しません。
ヤマハの練習を毎日の習慣にするためには、幼児科入会後早い方がうまくいきやすいです。
でも、幼児科の間は、もう間に合わないということはありません。
音楽を長く続けていくと、壁にぶつかることもあると思います。
そんな時、「弾けなかったけど練習したら弾けるようになった」という幼児期の経験は、壁を乗り越える為に、とても大切です。
「ついていけない」と悩んでいる方は、少しずつでも毎日練習できるよう、担当講師にも相談して、乗り越えてもらえたらとても嬉しいです。
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