ピアノの先生
ピアノの先生
こんにちは。
私はヤマハ音楽教室でピアノ講師をしています。
アップライトピアノを購入したいけど、選び方がわからない…。
おすすめのアップライトピアノはどれ?

という方のために、次の順番で解説します。

  1. アップライトピアノは価格によって何が違うのか
  2. 失敗しないアップライトピアノの選び方
  3. ヤマハのアップライトピアノおすすめ3選
  4. カワイのアップライトピアノおすすめ3選

アップライトピアノは価格によって何が違うのか

アップライトピアノは、価格によって

  1. 背の高さ
  2. 鍵盤の長さ
  3. 内部のパーツ
  4. 鍵盤素材
  5. 弦の仕組み

が違います。

1つずつ、見ていきましょう。

背の高さ

アップライトピアノは、背が高くなると価格も上がります。

なぜなら、アップライトピアノは背が高くなると

  • 響板の面積が広くなる
  • 弦が長くなる

から。

これにより、音の響きが豊かになり、また強弱の幅も大きくなります。

響板とは…

響板とは、アップライトピアノの背面にある大きな木の板。
響板には、弦の振動を増幅させ、音を豊かにする役割があります。

響板

鍵盤の長さ

一般的に背の高いアップライトピアノほど、奥行きも長くなります。
そして、その分、鍵盤を長くすることができます。

鍵盤が長さによって何が変わるの?

鍵盤が長いと、

  • コントロールがしやすくなる
  • 鍵盤の奥の方も弾きやすい

というメリットがありますよ。

内部のパーツ

価格の高いアップライトピアノは、内部のパーツにもこだわりがあります。

例えば、ヤマハの最上位機種「SU7」では、

  • ハンマーフェルト
  • ミュージックワイヤー

に、ヤマハ最高峰のコンサートグランドピアノ「CFX」と同等のものを使用しています。

鍵盤素材

ヤマハ、カワイともに、上位モデルとエントリーモデルでは鍵盤素材が違います。

上位機種には、吸湿性があり汗を吸収する鍵盤素材を使っており、長時間の練習でも滑りにくくミスタッチを防ぎます。

弦の仕組み

※横スクロールできます

上位モデル エントリーモデル
カワイ
  • ファインアイボリー白鍵
  • ファインエボニー黒鍵
  • アクリル白鍵
  • フェノール黒鍵
ヤマハ
  • アイボライト(白鍵)
  • 黒檀調天然木(黒鍵)
  • アクリペット(白鍵)
  • フェノール(黒鍵)

ヤマハ・カワイともに、上位モデルにはより豊かな音色を生み出すための弦の仕組みが採用されています。

  • ヤマハ(アグラフ方式)…弦の振動を安定して支えることで、響きがまとまりやすく、輪郭のはっきりした美しい音色に。
  • カワイ(アリコート方式)…弦の響きをより豊かにする仕組みで、倍音が生まれやすく、華やかで奥行きのある音色に。

仕組みはメーカーによって異なりますが、どちらもより豊かで美しい響きを目指した上位モデルならではの工夫です。

失敗しないアップライトピアノの選び方

アップライトを購入してから、「しまった!」と後悔しないために、次の3つをチェックしておきましょう!

  1. 消音機能
  2. 背の高さ
  3. サイズ

消音機能

夜間や早朝に練習する方には、消音機能が搭載されたモデルおすすめ!

消音機能のついたアップライトピアノは

  • 昼間→アコースティックピアノ本来の豊かな響きで弾く
  • 夜間→「ヘッドホンでの消音演奏」に切り替える

ということができます。

消音機能は、後からつけることはできるの?

後付けも可能です。

ただし、構造上の理由じゃら後付けができないモデルもあります。(ヤマハB20など)

将来的に消音機能をつけるかもしれない場合は、確認しておきましょう。

ヘッドホンだと子供が何を練習しているのかわからない…。

という方には次のシリーズがおすすめ!

  • ヤマハ→トランスアコースティックピアノ
  • カワイ→AURES(オーレス)

これらのシリーズは、ヘッドホンなしでも音量調節ができますよ!

音量調節をするときは電子音になりますが、響板を振動させて鳴らすため、アコースティックピアノの自然な響きに近いのが特徴!

背の高さ

背の高いモデルほど、音の響きや表現が豊かになり、強弱の幅も広がります。

そのため、コンクール出場など考えている場合は、表現の引き出しを増やすためにも背の高いモデルがおすすめです。

ただし、上位モデルのアップライトピアノであっても、グランドピアノとは鍵盤のタッチ感やペダルの機能が異なるという点は心に留めておきましょう。

ピアノの先生
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私の生徒の多くは、アップライトピアノを持っていても、コンクール前はグランドピアノをレンタルして練習しています。

サイズ

設置場所に合ったサイズか確認しましょう。
椅子に座って弾くため、そのスペースも確保する必要があります。

ヤマハ、カワイともに、奥行きや高さを抑えたコンパクトなモデルもありますよ!

ヤマハ

(cm)
奥行き
(cm)
高さ
(cm)
SU7 154 67 131
YUS5 152 65 131
YUS3 152 65 131
YUS1 152 62 121
YU33 153 65 131
YU11 153 61 121
B30 153 58 116
B20 153 58 116
カワイ

(cm)
奥行き
(cm)
高さ
(cm)
K-700 150 62 130
K-500 150 62 130
K-400 149 61 122
K-300 149 61 122
K-200 149 57 114
NF-15 150 59 112

ヤマハのアップライトピアノおすすめ3選

ヤマハのアップライトピアノのおすすめは、次の3モデル!

  • YU11
  • YUS1
  • B20

1つずつ、特徴を見ていきましょう。

YU11|迷ったらこれ!ヤマハの定番人気モデル

「YU11」は、高さ121cmのスタンダードモデル。

「どれを選べばいいか分からない」という方に一番おすすめです。

100年あまり、ヤマハが培ってきた技術が詰め込まれていて、初心者から上級者まで安心して長く使えますよ。

鍵盤蓋がゆっくり閉まる設計になっているため、お子さまも安心!

特徴
  • ヤマハの定番・人気モデル
  • ヤマハらしい明るい音色
  • 弾きやすく、表現力も十分
  • 鍵盤蓋がゆっくり閉まる
こんな人におすすめ
  • ピアノ教室に通っているお子さま
  • 初心者〜上級者の大人

消音機能をプラスしたモデル → YU11SH3

トランスアコースティック機能をプラスしたモデル → YU11TA3

YUS1|ワンランク上の音を求めるなら

「YUS11」は「YUシリーズ」よりも上位に位置づけられるプレミアムモデルです。

響きや音色、表現力がさらに豊かで、グランドピアノに近い演奏感を目指して設計されています。

特徴
  • YUシリーズの上位モデル
  • グランドピアノを意識した音抜け
  • 粒立ちの良い表情豊かな音色
  • 鍵盤蓋がゆっくり閉まる
  • 本格的にピアノを続ける人に人気
こんな人におすすめ
  • 豊かな響きで演奏したい
  • コンクールに出場したい

消音機能をプラスしたモデル → YUS1SH3

トランスアコースティック機能をプラスしたモデル → YUS1TA3

B20|価格を抑えたい人におすすめ

「できるだけ予算を抑えたい。でも電子ピアノではなく、本物のピアノが欲しい」という方にはB20がおすすめ!

リーズナブルな価格とヤマハならではの品質を両立しています。

「B20」は、あとから消音ユニットをつけることはできません。

そのため、消音ピアノを考えている場合は、B20SC3B20TC3を選びましょう。

特徴
  • 比較的リーズナブルな価格
  • コンパクトなサイズ
  • 明るく澄んだ音色
  • 鍵盤蓋がゆっくり閉まる
こんな人におすすめ
  • 予算をできるだけ抑えたい人
  • コンパクトなアップライトピアノを探している方

カワイのアップライトピアノおすすめ3選

カワイのアップライトピアノは、

  • やわらかく温かみのある音色
  • 鍵盤の弾きやすさ

が魅力!

その中でも、これから購入する方におすすめなのが、

  • K-200
  • K-300
  • NF-15

の3モデル。

それぞれ特徴を見ていきましょう。

K-200|コストパフォーマンスに優れた定番モデル

K-200は、カワイのエントリーモデルでありながら、上位モデルと同じアクション機構を採用しています。

アクション機構とは

鍵盤を押すとハンマーが弦を打つというピアノの仕組み。

カワイの技術が詰め込まれたアクション機構により、反応がよく、連打も弾きやすいのが特徴!

高さ114cmとコンパクトですが、音の伸びが良く、どの音域でも音量が豊かです。

特徴
  • コンパクト
  • 鍵盤蓋が静かに閉まる
  • 鍵盤の弾きやすさ
こんな方におすすめ
  • コスパを重視したい

K-300|長く本格的に続けるならこれ

「K-300」は、4年連続で年間最優秀アコースティックピアノ賞に選ばれたモデルの後継機種です。

鍵盤が長く、指先とつながっているような感覚で思いのままの表現が可能!

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長い鍵盤は、鍵盤の奥も弾きやすいというメリットもあります。

初心者から上級者まで長く使える、カワイのKシリーズを代表するモデルです。

特徴
  • 鍵盤蓋が静かに閉まる
  • 豊かな音色
  • 鍵盤の弾きやすさ
こんな方におすすめ
  • カワイの音色が好き
  • より豊かな音色と表現力を求める方

NF-15|インテリアにもなじむコンパクトモデル

カワイ
引用:KAWAI

コンパクトかつ、おしゃれな木目デザインが魅力のNF-15!

「本物のピアノが欲しいけれど、お部屋の雰囲気も大切にしたい」という方におすすめ!

もちろん見た目だけでなく、カワイならではの豊かな音色と響きを楽しめますよ。

特徴
  • 鍵盤蓋が静かに閉まる
  • おしゃれな木目デザイン
  • 比較的リーズナブルな価格
こんな方におすすめ
  • リビングに置きたい
  • デザインにもこだわりたい

「NF-15」はカワイ直営店のみでの販売となります。

「NF-15」の展示店舗(カワイ公式ホームページ)→ KAWAI

アップライトピアノは新品と中古、どちらがおすすめ?

長く安心して使いたい方は、新品のアップライトピアノがおすすめ!

新品のアップライトピアノは、調律などのメンテナンスをしていれば30年経っても使えます。

一方、中古のアップライトピアノは、費用をおさえられるのが大きなメリット!

デメリットは、部品の劣化です。

音色や響きに大きく関係する

  • ハンマー
  • 響板

などは、消耗部品です。

整備が不十分な中古ピアノを購入すると、のちのちメンテナンス費用がかかることも…。

中古アップライトピアノを購入するなら、信頼できるお店で購入することが大切です。

アップライトピアノ購入でよくある質問

設置に必要な広さはどれくらい?

一般的なアップライトピアノのサイズは、横幅約150cm、奥行約60cm、高さ約121〜131cmです。

本体のサイズに加えて、椅子のスペース(後ろに約50〜70cm程度)が必要となります。

設置場所のポイントはありますか?

設置場所は、室内に面している壁にアップライトピアノの背を向けて置くのがポイント!
なぜなら、アップライトピアノは背面から大きな音が出るため、外に面した壁に背を向けて置くと、音が外に漏れやすいからです。

ヤマハ、カワイのアップライトピアノの価格

ヤマハ、カワイの主なモデルの価格は以下のとおりです。

ヤマハ
価格
SU7 3,300,000円
YUS5 1,793,000円
YUS3 1,386,000円
YUS1 1,210,000円
YU33 1,010,900円
YU11 767,800円
B30 660,000円
B20 550,000円
カワイ
価格
K-700 1,320,000円
K-500 1,155,000円
K-400 1,028,500円
K-300 902,000円
K-200 753,500円
NF-15 533,500円
NF-15(Chocolat) 544,500円