私はヤマハ音楽教室で講師をしています。
とお悩みのママもいらっしゃいますよね。
と悩みながらも、どうすればいいかわからなくてそのまま…
なんてこともあると思います。
そんなお悩みを現役ヤマハ講師が解決します。
具体的には…
- ジュニア総合コースが物足りない理由
- ジュニア総合コースでもっと弾けるようになる方法
の順番でお伝えします。
読んでもらえたら、ジュニア総合コースを続けながら、お子さまの演奏力を伸ばす方法が見つかるはずです。
ジュニア総合コースが物足りない理由
「ジュニア総合コースが物足りない」と感じている方は次のどちらかでお悩みではないでしょうか?
- グループのテキストが進まない
- 個人のテキストが進まない
それぞれのテキストがなかなか進まないのはなぜでしょう?
グループのテキストが進まない理由
グループレッスンでは、全員が弾けなければ次の曲に進むことができません。
Aさん | 弾けている |
---|---|
Bさん | 弾けている |
Cさん | 弾けていない |
Dさん | 弾けていない |
この状態では、曲を仕上げることができません。
上の例だと、Aさん、Bさんにとっては
ということになります。
と思うかもしれません。
でも、早く弾けるようになった子は、他の子が弾けるようになるのを、ただ待っているわけではありません。
なぜなら、
早く弾けるようになった子どもにはプラスの課題を出しているからです。
ジュニア①の曲で例を出すと…
「ことりのけっこんしき」→ 移調する
「ジプシーのおどり」→ アレンジのパターンを増やす
「よるの森」→ 楽譜通りでなく、最後までカノン(おいかけっこ)で弾く
などです。
グループレッスンなので、多少の
- 練習量の差
- 実力の差
は、あって当然。
クラス全員を
- 同じ進度
- 同じレベル
にしようとすると、弾けていない生徒のフォローに時間がかかってしまい、弾けている生徒は物足りなくなります。
「ジュニア」の曲は、歌詞唱など歌う曲以外は、どの曲もプラスして出せる課題があるんですよ。
とはいえ…
クラス内のおともだちと、練習量にあまりに大きな差がある場合は注意が必要です。
なぜなら、よく練習している子のモチベーションが下がってしまうこともあるからです。
クラス内のおともだちと
- モチベーション
- 家での練習量
に大きな差を感じるなら、クラスを変わることも選択肢の一つにしてもいいと思います。
- 曜日
- 先生
- お友達
が変わってしまうというデメリットがありますが、刺激が増えて、さらにやる気になることもありますよ。
個人レッスンのテキストが進まない理由
そんな疑問を持っているママもいると思います。
そんなときは、進む速さだけでなく、指導の中身も確認してみてください。
なぜなら、個人のテキストが進まないのは、1曲に時間をかけて細かい指導をしている可能性もあるからです。
個人レッスンのメリットは、グループレッスンより細やかな指導ができることです。
グループレッスンのときも、レパートリーの指導はしますが、一人一人にかける時間は短くなります。
そのため、
次のような指導は個人レッスンの方が、より細やかな指導ができます。
- 身体の使い方
- タッチ
- 細かい表現
またエレクトーンであれば、
- 音色に応じた弾き方
- 音色の作り方
なども、個人レッスンの方が時間をかけて指導できます。
ジュニア総合コースと幼児科では、レパートリーの仕上げのレベルが、違います。
なぜなら、6歳ごろからは指先の力がぐんと発達していくからです。
そのため、指の速い動きや、繊細な表現も可能になるんですよ。
もし、「個人レッスンのテキストがなかなか進まないなぁ…」と思っているなら、指導の中身も確認してみてください。
ジュニア総合コースでもっと弾けるようになる方法
私は、ジュニア総合コースで余裕のある生徒さんには、次の3つのことをしています。
- 市販のテキストを併用する
- 個人の発表会、コンクールに出る
- グレードの勉強を進める
1つずつ、詳しく見ていきますね。
市販のテキストを併用する
ジュニア総合コースの個人レッスンは、それぞれ回数も違うので、進むペースも違って当然ですよね。
レパートリーのテキスト
- 「ピアノ」
- 「エレクトーン」
が早く終わりそうなら、市販のテキストを併用することもあります。
- ハノン
- ブルグミュラー 25の練習曲
- ギロック こどものためのアルバム
- ソナチネアルバム
- ツェルニー30番
- ソナタアルバム
市販のテキストの他に「れぱナビ」の曲を使うこともありますよ。
れぱナビとは…
ヤマハ音楽教室の生徒さん向けの1曲単位で楽譜を購入することができるシステム。
通っている教室で購入が可能。
個人の発表会、コンクールに出る
ジュニア総合コースでは、グループで発表会に出演することが多いと思います。
でも楽器店によっては、
- 個人の発表会
- 個人のコンクール
に出演できることもあります。
個人で出る発表会とグループで出る発表会とでは
- 雰囲気
- 緊張感
などが、違ってきます。
私が子どもの頃、ピアノを習っていた先生に
1回の本番は100回の練習に相当する
と言われたことがあります。
- 緊張感のある舞台で演奏する
- 本番に向けて練習をがんばる
などの理由から、発表会やコンクールに出るとお子さまの演奏力がグッと伸びます。
個人の発表会、コンクールは楽器店によって
時期なども違います。
「一人で発表会に出てみたいな」と思う方は先生に相談してみてくださいね。
グレードの勉強を進める
受験準備ができた生徒からグレードを受けることができるんです。
各級のグレードの問題集が市販されているので、それを使ってグレードの勉強を進めることもあります。
また「れぱナビ」でも、グレードの練習問題を購入することができますよ。
まとめ
ジュニア総合コースは、一人ひとりのペースに対応するために、個人レッスン併用になっています。
アンサンブルなどグループレッスンならではの楽しさ
と
個人レッスンの細やかな指導
の両方をできるのが、ジュニア総合コースの魅力ですよね。
グループレッスンなので、多少の
- 練習量の差
- 実力の差
は、あって当然。
早く弾けるようになった子には
- プラスの課題を出す
- 市販のテキストを併用する
- 個人の発表会、コンクールに出る
など、一人ひとりに合わせた指導もできます。
「ジュニア総合コースが物足りないな…」と感じる方は、担当の先生に相談してみてくださいね。
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