私はヤマハ音楽教室で講師をしています。
そんな疑問にヤマハ講師がお答えします。
- サックスの査定ポイント
- クラリネットの査定ポイント
- トランペットの査定ポイント
- 管楽器を高く売る5つのコツ
サックスの査定ポイント
まずは、サックスの査定ポイントから見ていきましょう。
ポイントは次の4つ。
- メーカー、品番
- 見た目
- 消耗パーツの状態
- 動作確認
1つずつ、くわしく見ていきましょう。
メーカ、品番
次のメーカーは、サックスの世界3大メーカーといわれ、買取価格も高くなります。
- H.Selmer(セルマー)
- YAMAHA(ヤマハ)
- Yanagisawa(ヤナギサワ)
上のメーカーじゃなくても、サックスは新品で購入するとけっこうなお値段がするものですよね。
サックスは中古需要もあるので、メーカー問わず、状態がよければ、高く買い取ってくれることも多いですよ。
また
- 現行品
- 人気の品番
であれば高値買取が期待できますよ。
見た目
サックスはブラスという金属でできています。
金属なので、
- 変色しやすい
- さびやすい
- 何かにぶつかるとへこんだり傷がつく
という特徴があります。
変色やへこみのあるサックスの場合、楽器買取店は
- クリーニング
- 修理
消耗パーツの状態
サックスには
- タンポ
- コルク・フェルト
- バネ(ニードルスプリング)
など、使ううちに劣化してしまう消耗パーツがあります。
査定では、そういった消耗パーツの状態もチェックします。
動作確認
サックスは
- 消耗パーツの劣化
- キイの歪み
- キイバランスの崩れ
などによって、音程や音抜けが悪くなります。
また、バネが外れていたり、管体にゆがみがあるとキイの動きが悪くなることも…
査定では
- 正常に音が鳴るか
- 動作がスムーズか
ということもチェックします。
クラリネットの査定ポイント
つづいて、クラリネットの査定ポイントです。
ポイントは次の3つ。
- メーカー、品番
- 見た目
- 消耗パーツの状態
メーカー、品番
次のようなクラリネットの代表的なメーカーのモデルは買取価格も高くなります。
- YAMAHA(ヤマハ)
- Buffet Crampon(ビュッフェ・クランポン)
- H.Selmer(ヘンリー・セルマー)
そのほか、「ジュピター」「Jマイケル」なども
- 品番
- 状態
によって高価買取が期待できますよ。
見た目
特に多いのがひび割れ。
木でできているクラリネットは、
- 乾燥や気温差
- 管内に残った水分
などによってひび割れを起こしてしまいます。
一度、ひび割れを起こすと修理をしても割れやすい状態になるため、買取価格も減額されます。
またキイの部分は金属でできているため、指紋や汗を拭き取っておかないと変色を起こしやすいので、こまめにお手入れすることが大切です。
消耗パーツの状態
クラリネットには
- タンポ
- コルク
- バネ
など使ううちに劣化する消耗パーツがあります。
その分、コストがかかるので買取価格も減額されてしまうんです。
トランペット
トランペットの査定のポイントは次の3つ。
- メーカー
- 見た目
- 消耗パーツの状態
メーカー
次のような有名メーカーのトランペットは高価買取が期待できます。
- YAMAHA(ヤマハ)
- stronBach(バック)
- Schilke(シルキー)
- B&S(ビー&エス)
- XO(エックスオー)
- GETZEN(ゲッツェン)
見た目
トランペットは、輝きのある外観も魅力のひとつですが、金属でできているため、
- 傷やへこみ
- 変色
などが起こりやすい楽器でもあります。
そういった見た目が買取価格に影響します。
消耗パーツの状態
- コルク
- バネ
- ピストンフェルト
- バルブガイド
など、意外と多いトランペットの消耗パーツ。
その分、コストがかかるため、買取価格が減額されてしまうんです。
管楽器を高く売る5つのコツ
- サックス
- クラリネット
- トランペット
の査定のポイントを見てきました。
ここからは、管楽器に共通する高く売るためのコツを見ていきましょう。
管楽器を高く売るコツは次の5つ。
- 見た目をよくする
- 付属品をそろえる
- 消耗パーツやお手入れ用品があれば一緒に査定に出す
- なるべく早く売る
- いくつかのお店で買取価格を比較する
1つずつ、くわしく解説しますね。
見た目をよくする
- トランペットなどの金管楽器
- サックス
など、金属でできている楽器は、みがくと見た目がずいぶん変わります。
銀や銀メッキ仕上げの楽器には、次のポリッシュがおすすめ。
付属品をそろえる
- 専用ケース
- 取扱説明書
- 保証書
など、付属品がそろっていれば買取価格もアップしますよ!
消耗パーツやお手入れ用品があれば一緒に査定に出す
管楽器は消耗パーツが多いですよね。
もし予備の消耗パーツがあるなら一緒に査定に出すと買取価格がアップします。
また、管楽器はお手入れが大事。
お手入れグッズもあれば、一緒に査定に出しましょう。
なるべく早く売る
管楽器は、
- 乾燥
- 湿度
- 温度変化
- 水分
に弱く、きれいな状態で保管しておくのが難しいですよね。
「使わないなら、なるべく早く売る」のが、高く売るコツ!
いくつかのお店で買取価格を比較する
楽器買取店はたくさんあります。
でもお店によって買取価格はさまざま。
数万円の差が出ることもあるんですよ!
それぞれのお店には
- 得意な楽器
- 不得意な楽器
があるため、いくつかのお店に査定に出して買取価格を比較しましょう。
くわしくは楽器買取店のおすすめ6選【初めてでも安心の選び方】に書いています。