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ピアノ教本の順番と難易度表 | 初級〜上級をヤマハ講師が解説

ピアノ教本の順番と難易度表 | 初級〜上級をヤマハ講師が解説
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ピアノの先生
ピアノの先生
こんにちは。
私はヤマハ音楽教室でピアノ講師をしています。
ピアノ教本って、どんな順番で進んでいくんだろう?
上級レベルになったら、どんな教本を使うんだろう?

と疑問に思うこともありますよね。

そこで「私」や「一緒に働くピアノの先生達」が

  • 自分自身が使ってきた
  • 現在、生徒に使っている

というピアノ教本を「初級〜上級」まで順番に解説していきます。

この記事を読んでわかること
  • ピアノ教本の順番(難易度表)
  • ピアノ教本(初級)
  • ピアノ教本(中級)
  • ピアノ教本(上級)

独学でのピアノ教本の順番については、【独学ピアノの進め方】基礎を身につければ確実に上達する!をどうぞ。

ピアノ教本の順番(難易度表)

ピアノ教本の順番を表で見ていきましょう。

ピアノ教本の順番

ピアノ教本の進め方で多いパターンは、

  1. 導入期教材(バイエルなど)
  2. ブルグミュラー25の練習曲
  3. ソナチネアルバム
  4. ソナタアルバム
  5. ベートーヴェン、モーツァルト、ハイドンのソナタ

です。

また「ソナチネアルバム」くらいから、バッハの

  • インベンション
  • シンフォニア
  • 平均律

なども併用していきます。

さらに

  • ツェルニー初級(リトルピアニスト、100番など)
  • ツェルニー30番、40番、50番
  • クラーマー=ビューロー 60の練習曲
  • モシュコフスキー 15の練習曲
  • ショパンエチュード

など「練習曲集」もあわせて進めていきます。

そのほか、

  • バーナムピアノテクニック
  • ハノンピアノ教本
  • リトル・ピシュナ
  • ピシュナ60の練習曲

など、指のトレーニングの教本を取り入れることもあります。

ピアノ教本の順番(初級)

それでは、導入期教材が終わったあとの「初級」のピアノ教本から解説していきます。

これからピアノを始める

という方向けの「導入期ピアノ教本(メソッド)」については、※導入期ピアノ教本のおすすめ(作成中)※をどうぞ。

初級では、次のようなピアノ教本を使います。

  1. バーナム ピアノテクニック
  2. ツェルニー リトル・ピアニスト
  3. ブルグミュラー25の練習曲
  4. ギロック こどものためのアルバム

1つずつ、見ていきましょう。

バーナム ピアノテクニック

難易度表では、「バーナムピアノテクニック」を「指のトレーニング」の行に入れました。

とはいえ、ハノンとは違い、1つ1つが短い曲になっていて

  • 曲を弾くためのテクニック
  • 表現力

などを身につけることができます。

4巻まであり、易しい順から並べると

  1. ミニブック
  2. 導入書
  3. 1巻
  4. 2巻
  5. 3巻
  6. 4巻

となります。

「練習曲集」と「指のトレーニングの教本」の違いについては、独学ピアノの上達のコツは基礎練習にあり!おすすめの教材と練習法をどうぞ。

ツェルニー リトル・ピアニスト

ツェルニーの練習曲の中で「初級レベル」のものは、

  • 100番練習曲
  • 110番練習曲

などがありますが「リトル・ピアニスト」もその中のひとつ。

バイエル後半程度から使え、終了すれば「ツェルニー30番」へ進むことができます。

「リトルピアニスト」の曲数は、73曲。

「100番」「110番」に比べると少ないですが、それでも全曲弾くのは大変です。

そのため、

楽しく続けたい

という子供には「ミッキーといっしょ こどものツェルニー ~ツェルニー30番の前に~」などもおすすめですよ。

ツェルニー やさしい20の練習曲

ツェルニーのたくさんの練習曲の中から、20曲を厳選したのが「ツェルニー やさしい20の練習曲」です。

曲数が少ないため、

  • 子供の時に習っていたピアノを再開した
  • すでにブルグミュラーに入っている

など、効率よくテクニックの強化をしたい方におすすめ!

ブルグミュラー25の練習曲

「バイエル」などの導入期の教本はたくさんの種類があり、先生によって使うものが違いますよね。

でも、どんな導入期の教本を使っていたとしても、終了すれば「ブルグミュラー25の練習曲」へ進むというパターンがとても多いんです。

1曲1曲、タイトルがあり曲想が豊かなのが特徴!

楽しく練習しながら、テクニックや表現力を身につけることができますよ。

など、いろいろな種類があります。

ギロック こどものためのアルバム

「ギロック こどものためのアルバム」は、美しく聴き映えのする曲が多く「こどものための」とありますが、大人の方にもおすすめ!

ピアノの先生
ピアノの先生
発表会で弾かれることも多いですよ。

レベルは、「ブルグミュラー25の練習曲」の後半くらいです。

ピアノの先生
ピアノの先生
「ギロック こどものためのアルバム」は、一般的なピアノ教本の進み方には入っていませんが、部活などで忙しく「ソナチネアルバム」はむずかしいという生徒に使ったりしています。

ピアノ教本の順番(中級)

中級では、次のようなピアノ教本を使います。

  • ツェルニー30番
  • ハノンピアノ教本
  • ソナチネアルバム第1巻
  • バッハ インベンション

ツェルニー30番

ツェルニー30番は、調号が多くても4つまでで、譜読みもそんなに難しくありません。

ただし「指定テンポを目標に弾くこと」に意味があります。

ツェルニーを練習する目的は、テクニックの強化!

  • 音階
  • アルペジオ

などを、速く正確に弾くテクニックを身につけるのが目的のため「ゆっくりだけど弾けた」という状態で、進めていってもあまり意味がないんです。

曲が単調なので、目的がわからずに弾いているとつまらなくなってしまうかもしれません。

テクニックの強化

という目的を理解していると、ツェルニー30番も意欲的に進められますよ。

ハノンピアノ教本

ハノンには、

  1. 指の独立
  2. 音の粒をそろえる
  3. いい音を出す練習

など、いくつかの目的があります。

また、練習方法も

  • アーティキュレーションを変える
  • リズム変奏
  • 移調する
  • 右手と左手で強弱を変える

など、いろいろあります。

アーティキュレーションを変える場合は、

  • スタッカート
  • レガート

などで「手首や腕の使い方」も変わってくるし「いい音」で弾くのは、かんたんではありません。

そのような理由から「ハノン」はピアノを始めたばかりの導入期ではなく、初級〜中級レベルの方におすすめです。

ハノンの練習方法について、くわしくはハノンの練習法 | 必ず効果を上げるための6つのポイントをどうぞ。

ソナチネアルバム第1巻

「ブルグミュラー25の練習曲」が終わると、「ソナチネアルバム1」へ進むことが多いです。

「ソナチネアルバム」は、

  • クレメンティ
  • クーラウ

など、古典派の時代の作曲家による「ソナチネ」がたくさん入った曲集。

ピアノの先生
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ベートーヴェンやモーツァルトの「ソナタ」なども入っていますよ。

「ソナチネアルバム」では、

  • 形式
  • 和声
  • 調性
  • モチーフ

などを学び、分析をしていくのも目的の一つです。

「ソナチネアルバム」の曲には、スケールやアルペジオがたくさん出てきます。

「ソナチネアルバム」に入る前から、または併用してツェルニーの練習曲をやっておくことはとても効果がありますよ。

バッハ インベンション

「ソナチネアルバム」は、古典派の作曲家の「ソナチネ」を集めているとお伝えしました。

一方「バッハ」はバロック時代の作曲家。

ソナチネは「主旋律(メロディ)と伴奏」という形になっていて、それを「ホモフォニー」といいます。

導入期の教材やブルグミュラーなども、ほとんどの曲が「ホモフォニー」になっていますよね。

一方「バッハ インベンション」で学ぶのは「ポリフォニー」です。

ポリフォニーは、2つ以上の旋律からなる音楽で「メロディと伴奏」のような区別はありません。

また、バッハの時代には、今のような「ピアノ」はなく、

  • チェンバロ
  • オルガン

が主流。

楽器が違うため、古典派、ロマン派の時代の曲とは「歌い方」が違ってきます。

  • ポリフォニー
  • バロック時代の曲の歌い方

など、経験がないと、むずかしく感じることも多いため、初級のときから

などから、抜粋して取り入れています。

ピアノ教本の順番(上級)

上級では、次のようなピアノ教本を使います。

  • ソナタアルバム
  • バッハ シンフォニア
  • クラーマー=ビューロー 60の練習曲
  • モシュコフスキー 15の練習曲
  • ショパンエチュード集

ソナタアルバム

「ソナチネアルバム」が終わったら「ソナタアルバム」へ進みます。

「ソナタアルバム」には、

  • ハイドン
  • モーツァルト
  • ベートーヴェン

ソナタが入っています。

「ソナタアルバム」のあとには「ソナタアルバム」には入っていない、3人それぞれのソナタを学んでいきます。

バッハ シンフォニア

「中級」のパートでお伝えした「バッハ インベンション」は2声ですが「シンフォニア」は3声。

「シンフォニア」のあとは、「フランス組曲」や「平均律クラヴィーア曲集」に進みます。

クラーマー=ビューロー 60の練習曲

「クラーマー」が作曲した練習曲の中から「ビューロー」が60曲を選び、曲順、指使いなどを変更して出版したものです。

「ツェルニー40番」が終わったあとに使うことが多い練習曲集です。

「ツェルニー40番」が終わると、

  • ツェルニー50番
  • モシュコフスキー (20の小練習曲、15の練習曲)

などの選択肢もありますが「クラーマー=ビューロー 60の練習曲」は、

  • 1曲があまり長くない
  • ツェルニーに比べると、曲想が豊か

という特徴があり、楽しく進められると思います。

モシュコフスキー 15の練習曲

「ツェルニー30番→ツェルニー40番」ときて、次は「ツェルニー50番」へ進む場合もあります。

ツェルニーの練習曲は、古典派の時代のソナタなどを弾くのにとても役立ちます。

でも、ツェルニー以外の練習曲も取り入れていくと、バランスよくテクニックが身につき、ショパンなどロマン派の時代の曲を弾くのにも効果的!

そこで「ツェルニー40番」のあとに使われるのが「モシュコフスキー 15の練習曲」です。

和声とメロディがとても美しく、演奏会などで弾かれることもありますよ。

ショパンエチュード集

「エチュード」というのは「練習曲」ということ。

つまり、ショパンエチュード集は「練習曲集」です。

でも、単調さはなく、演奏会でも弾かれる有名な曲がたくさん入っています。

  • 別れの曲
  • 革命のエチュード
  • 黒鍵のエチュード

など、聴いたことがある方も多いですよね。

ツェルニーの練習曲は、1番から順番に取り組んでいくのが一般的。

でも、ショパンエチュードは曲順で取り組まずに

  • エオリアンハープ
  • 別れの曲
  • 黒鍵
  • 革命

などから、練習することが多いですよ。