私はヤマハ音楽教室でピアノ講師をしています。
今までにはなかった「洗練されたデザイン」やBluetoothオーディオなど「機能が充実」しているのが嬉しいES120。
「鍵盤タッチ」や「音」についても、気になりますよね。
今回は、私が、実際に「ES120」を弾いてみて感じたことなどを
- 「ES120」の特徴
- ヤマハ講師が「ES120」を弾いてみた感想をレビュー
の順番でお伝えしていきます。
「ES120」の特徴
ES120の主な特徴は、次の4つ!
- 洗練されたデザイン
- 多機能(Bluetoothオーディオ機能、アプリ)
- 本格的な鍵盤タッチと音
- 据え置きタイプに変身が可能
1つずつ、くわしく見ていきましょう。
洗練されたデザイン
ES120で、まず目を引くのがデザイン!
上品なデザインは、大人の方にピッタリですよね。
まっすぐ伸びた、一本のラインは、ピアノの弦をイメージしているそうです。
このライン上に、「操作ボタン」があり、ボタンもデザインの一部になっているのが、素敵なんです。
本体カラーは、次の3つ!
- ブラック
- ホワイト
- ライトグレー
本体カラーに合わせて、ラインの色も一つ一つ違います。
どのカラーを選ぶかで、雰囲気もかなり変わりますよ。
カラーは、写真で見るのと実物を見るのとでは、またイメージが違います!
ぜひ、実際に見てから、選んでくださいね。
多機能(Bluetoothオーディオ機能、アプリ)
これからピアノを始めたい方にとって「ピアノ練習を楽しめる機能」も大事ですよね。
「ES120」にある、練習が楽しくなる機能は次の2つ。
- Bluetoothオーディオ機能
- アプリ
1つずつ、くわしく見ていきましょう。
Bluetoothオーディオ機能
「スマホ」や「タブレット」に入っている曲を「ES120」のスピーカーから再生できる機能です。
Bluetooth接続なので、ケーブルなどは不要!
「ES120」のスイッチを入れた状態で、スマホのBluetoothをオンにするだけで、すぐに接続ができますよ。
- 好きな曲を再生しながら、一緒に合わせて弾く
- YouTubeのレッスン動画を再生しながら、練習する
など、いろいろな楽しみ方がありますよね。
ピアノは、コツコツと地道な練習も必要ですが、長く続けるためには、楽しく練習をする工夫も大事!
Bluetoothオーディオ機能があれば、練習方法の幅も広がりますよ!
アプリ
「Piano Remote」という無料アプリを、スマホにダウンロードすれば、スマホで「ES120」の操作ができます。
説明書を読まなくても、文字とアイコンで、感覚的に操作ができるため、とてもかんたん!
「Piano Remote」では、上の画像のように、
- ピアノ
- サウンド
- ミュージック
のカテゴリに分かれています。
①ピアノでは…
- メトロノーム
- コンサートチューナー(調律師のようにピアノの音を調整できる)
- 録音
などができます。
②サウンドでは、音色の選択が可能!
③ミュージックでは
内蔵曲の再生
など、「ES120」をかんたんに操作することができますよ!
本格的な鍵盤タッチと音源
ES120 は、卓上タイプの電子ピアノです。
卓上タイプの電子ピアノを選ぶときは、
- 価格
- サイズ
を重視する方も多いと思いますが、「鍵盤タッチ」と「音色」もしっかりチェックするのがおすすめ!
なぜなら、鍵盤タッチが軽すぎる電子ピアノでは、
- ミスタッチをしやすい
- 強弱などのコントロールがしにくい
から。
また、ピアノは上達してくると、
- もっと強弱をつけたい
- こんな音色で弾きたい
など、音色にこだわりたくなるものだからです。
「ES120」の大きな特徴が、アコースティックピアノメーカーである「カワイ」ならではの本格的な「鍵盤タッチ」と「音色」。
一つずつ、くわしく見ていきましょう!
ES120の鍵盤
「ES120」に搭載されているのは、「RHS鍵盤」という鍵盤です。
私が弾いてみて、まず感じたのは、トリルなど細かい音符の弾きやすさ!
電子ピアノの中には、
- 鍵盤の戻りが遅い
- 鍵盤センサーの性能がよくない
などの理由で、細かい音符がちゃんと鳴ってくれないモデルもあるんです。
しかし、「ES120」は、トリルや連打も、とてもきれいに音が鳴ります。
「CN201」など据え置きタイプのモデルに比べると、タッチはやや軽めではありますが、
- 連打性にすぐれている
- コントロールがしやすい
ため、普段、グランドピアノを弾いている私でも、違和感なく演奏することができました。
ES120の音源
「ES120」のピアノの音は、たくさんの国際ピアノコンクールで使われている、カワイのコンサートグランド「SK–EX」の音。
「音」で大事なのは、豊かな音色表現ができるかということ。
- 幅広い強弱が表現できるか
- 「やわらかい音」などイメージした音色を出せるか
をチェックしましょう。
私も「ES120」を弾いてみましたが、強いタッチで弾くと、しっかりとパワフルな音が出ます。
反対に、とても弱い音を出すこともでき、幅広い強弱の表現が可能!
また、
と思って、タッチを変えると、イメージした音色が出てくれるため、とても気持ちよく演奏ができました。
据え置きタイプに変身が可能
「ES120」には、別売りで専用スタンドがあるため、コンパクトな据え置きタイプに変身させることが可能!
また、別売りですが、ハーフペダルができるペダルもあるため、ピアノが上達して、
と思ったときにも対応ができますよ!
ヤマハ講師が「ES120」を弾いてみた感想をレビュー
それでは、私が「ES120」を弾いてみて感じたことを、率直にレビューしていきたいと思います。
カワイには、「CN201」など据え置きタイプのモデルもたくさんありますが、それと比べると、「ES120」の鍵盤タッチは軽め。
しかし、キーボードのような軽さではなく、自然な重みがあり、鍵盤を押してから音が鳴るまでの感覚は、グランドピアノに近いと感じました。
また、樹脂鍵盤によくある、鍵盤を押すとカタカタとなるプラスチックっぽい感じもしません。
「ES120」の鍵盤は、カタカタせず、安定しているため、強いタッチでも弱いタッチでも思う存分、弾くことができました。
一番、驚いたのは、「トリル」や「連打」などの弾きやすさ!
鍵盤の戻りが速く、細かい音符もきれいに弾けます。
これは、私にとっては、すごく嬉しいことでした!
なぜなら、卓上タイプの電子ピアノは、鍵盤の戻りがよくなく、弾きにくさを感じるモデルも多いから。
私は、飲食店などで演奏のお仕事をさせていただくこともあるんですが、用意されている「卓上電子ピアノ」では、うまく弾けずに、苦労することもあります。
もし、「ES120」が用意されていれば、違和感や弾きにくさを感じることなく演奏できるだろうなと思いました。