私はヤマハ音楽教室ピアノ講師をしています。
グランドピアノを弾いている人の意見を聞きたい!
そんな疑問にヤマハ講師がお答えします。
CN29の価格は、10万円以上!
安い買い物ではないので、納得して購入したいですよね。
私は、10万円クラスの電子ピアノの中ではカワイCN29が一番おすすめです。
その理由を次の順番でお伝えしていきます。
- カワイCN29を弾いてみた感想をレビュー
- 前モデル「CN27」と比較
- カワイCN29の価格を比較
CN29の前モデル「CN27」は、6歳長男が使っています。
CN27の鍵盤性能は、CN29と同じなので鍵盤タッチについても詳しくお伝えしていきますよ。
カワイCN29を実際に弾いてみました!ヤマハ講師によるレビュー
私がカワイCN29を弾いてみて感じたことは
- 10万円クラスの電子ピアノの中では、鍵盤に一番重みがある
- 音がクリア
です。
1つずつ、詳しくレビューします♪
10万円クラスの電子ピアノの中では、鍵盤に一番重みがある
電子ピアノの代表的なメーカーの4社の、10万円クラスの機種は次の4つです。
- カワイ「CN29」
- ヤマハ「YDP-164」
- ローランド「RP501R」
- カシオ 「PX-870」
この4機種を弾き比べてみたところ、カワイ「CN29」だけが、重みを感じられる鍵盤タッチでした。
- ヤマハ「YDP-164」
- ローランド「RP501R」
- カシオ 「PX-870」
の3機種の鍵盤は、軽すぎるというほどではないんですが、グランドピアノの鍵盤と比べるとギャップを感じました。
その理由は次の2つです。
- カワイは鍵盤にこだわって電子ピアノを製造しているから
- CN29の鍵盤には他のメーカーにはない鍵盤ウェイトが搭載されているから
もう少し詳しくお伝えしますね。
カワイは鍵盤にこだわって 電子ピアノを製造しているから |
グランドピアノに近い鍵盤タッチを持つモデルを選ぶことがピアノ上達の早道になる
というのがカワイの考え方です。
CN29の鍵盤も、グランドピアノのしっかりとした弾き応えを再現するために、細かいところまでこだわってつくられています。
CN29の鍵盤には他のメーカーにはない鍵盤ウェイトが搭載されているから |
10万円クラスの電子ピアノの鍵盤は、どのメーカーの機種も樹脂鍵盤です。
樹脂鍵盤は、木製鍵盤に比べると軽く感じやすいんですが、CN29の鍵盤にはおもり(鍵盤ウェイト)が入っていて、しっかりとした弾き応えがあります。
音がクリア
「CN29」の1つ前のモデルは「CN27」です。
「CN27」を弾いたときには、「少し音がこもって聴こえるな」と感じました。
そのこもった感じが「CN29」ではなくなっていて、音がクリアに聴こえました。
「どうしてかな?」と思ったら、再生システムが変わってたんです。
CN29には、オーディオ・音響機器メーカーの「オンキヨー」と共同開発した高音質な再生システムが搭載されています。
「オンキヨー」と共同開発した再生システムは、今までカワイの上位機種にだけ搭載されていました。
それが今回、10万円クラスのCN29にもおりてきたんです。
前モデル「CN27」と「CN29」を比較
変更点を見ていきますね。
- CN29にはオンキヨーテクノロジーを搭載
- 7セグメントLED→有機ELディスプレイ
- レッスン曲が181曲→200曲に
- CN29のレッスン曲にショパンワルツ集が追加
1つずつ見ていきましょう。
CN29にはオンキヨーテクノロジーを搭載
オンキヨーテクノロジーとは、カワイがオーディオ・音響メーカーの「オンキヨー」と共同開発した再生システムのことです。
自宅にはCN27があるんですが、お店でCN29を弾いたときに、CN27とは音の聴こえ方が違うと感じました。
CN27は「少しこもって聴こえるな」と思ってたんですが、CN29の音は、クリアで自然なピアノ音です。
7セグメントLED→有機ELディスプレイ
CN27のディスプレイは、7セグメントLEDでした。
つまり、数字しか表示されません。
デモ曲を流している時に、「あれ?これ何の曲だっけ?」となったときもディスプレイには番号しか表示されません。
結局、説明書を出してきて曲名を確認したりしてました。
CN29は、有機ELディスプレイになったので、
- 曲名
- 音色
が表示されます。
さまざまな角度からも見やすいので演奏中でも確認がしやすいですよ♪
レッスン曲が181曲→200曲に
内蔵されているレッスン曲が181曲から200曲に増えました。
レッスン曲は、
- 右手、左手だけを個別に再生
- 曲の一部分だけを繰り返し再生
などいろんな練習ができるようになっています。
CN29のレッスン曲にショパンワルツ集が追加
CN27のレッスン曲は
- バイエル
- ブルグミュラー25
- チェルニー30
だけでしたが、CN29には新たにショパンワルツ集が追加されました♪
CN29とCN27ならどちらがおすすめ?
CN27からCN29の変更点は次の4つでした。
- CN29にはオンキヨーテクノロジーを搭載
- 7セグメントLED→有機ELディスプレイ
- レッスン曲が181曲→200曲に
- CN29のレッスン曲にショパンワルツ集が追加
この4つの変更点のなかで、違いが大きいのは
CN29にはオンキヨーテクノロジーを搭載
だと思います。
CN29とCN27の音源は同じです。
つまり、
中に入っている音は変わらないけど、それを再生するシステムが変わっているということです。
音源は同じなので、表現力が変わるわけではありません。
ただ、再生システムが変わったことで聴こえ方に違いがあります。
CN29の方が、より自然で心地よい音で練習ができると思います♪
そのため、私は今買うならCN29だと思います(^^)
でも、「なるべく予算をおさえたい」という方はCN27もお得だと思います。
CN29とCN27の鍵盤は同じです。
この鍵盤は、しっかりとした弾き応えがあり、10万円クラスの電子ピアノの中では、一番アコースティックピアノに近いと思います。
我が家の6歳長男も、CN27で練習するようになってから、グランドピアノで弾いてもしっかり音が鳴るようになってきました。
CN27は、CN29が発売されたことで、価格が安くなっています♪
CN27をチェックする
カワイCN29の価格を比較
価格が安い順番にお伝えしますね
同率1位
Amazon「ピアノプラザ」
CN29の価格を調べたところ、店舗による差はありませんでした。
クロサワミュージックパラダイスは、同じ価格で
- 防音マット
- メトロノーム
- お手入れセット
がついてくるので、1位にしました。
まとめ
カワイ「CN29」は…
- 10万円クラスの電子ピアノの中では一番、鍵盤に重みがあり、グランドピアノに近いしっかりとした弾き応えがある
- オンキョーテクノロジーが搭載されたことで、音がクリア、自然なピアノ音
- 有機ディスプレイは、曲名、音色も確認しやすく操作性に優れている