私はヤマハ音楽教室でピアノ講師をしています。
と悩む方も多いですよね。
そこで、「電子ピアノの選び方」や「おすすめモデル」について
- 電子ピアノの基礎知識
- 電子ピアノの選び方
- ピアノの先生おすすめの電子ピアノ10選
の順番で、初心者の方にもわかりやすく、解説していきます。
電子ピアノの基礎知識
まずは、電子ピアノの基礎知識を
- 電子ピアノとキーボードの違い
- 電子ピアノのタイプ
- 価格帯による違い
の順番で見ていきましょう。
電子ピアノとキーボードの違い
電子ピアノとキーボード、見た目は似ていますよね。
でも、2つは別の楽器だと考えましょう。
なぜなら、それぞれ違う目的で作られているから。
アコースティックピアノの演奏の再現
鍵盤楽器を手軽に楽しむこと
「電子ピアノ」は
- 鍵盤タッチ
- 音色
が、アコースティックピアノに近づくよう作られています。
一方、「キーボード」は、アコースティックピアノに比べると
- 鍵盤タッチが軽い
- 強弱表現ができない、または表現の幅がせまい
という特徴があります。
この特徴は、アコースティックピアノを弾きたい方にはデメリットですよね。
ただし、
- 価格が安い
- コンパクトで持ち運びができる
- ピアノ以外の音色でも楽しみやすい
など、「手軽に鍵盤楽器を楽しめる」というメリットもあります!
あなたの目的に合わせて
- 電子ピアノ
- キーボード
を選びましょう。
ちなみに、「キーボード」は、
- 音色が豊富で、音作りができる「シンセサイザー」
- パソコンで曲作りをするための「MIDIキーボード」
などを指すこともありますよ。
電子ピアノのタイプ
電子ピアノには、次の2つのタイプがあります。
- 据え置きタイプ…鍵盤、脚、ペダル一体型
- 卓上タイプ…鍵盤本体部分のみで、スタンドの付属なし
卓上タイプのメリットは、
- コンパクトで場所を取らない
- 据え置きタイプに比べると、安いモデルが多い
ということ。
しかし、コンパクトな分、据え置きタイプに比べて
- スピーカーが小さい
- スピーカーの数が少ない
ことも…。
スピーカの「性能」や「数」は、
- 音色
- 響き
に大きく関係するので、アコースティックピアノに近い音色を求める方は、据え置きタイプを選ばれることが多いですよ。
価格帯による違い
電子ピアノは、モデルによって価格にかなりの差があります。
と疑問に思いますよね。
価格による違いを、ひとことで言うと、
アコースティックピアノとのギャップ
です。
価格の高い電子ピアノほど、アコースティックピアノとのギャップが小さくなります。

中には、多機能ゆえに価格が高いモデルもありますが、基本的には、価格が上がるほど、アコースティックピアノの
- 鍵盤タッチ
- 音色
- 響き
に近くなると考えましょう。
選び方のポイント
つづいて、電子ピアノの選び方を見ていきましょう。
ポイントは、次の6つ!
- 鍵盤の種類
- 音源
- スピーカーの数
- タイプ
- 安さ
- 多機能
6つのポイントを、全てチェックする必要はありません!
あなたの目的に合わせて、必要なポイントのみチェックしましょう。
ピアノ教室へ通う方は、①②③がとても重要なポイント!
これをチェックしていないと、買ってから後悔することにもなりかねません。
また、
- 趣味で始めたい
- 独学で学びたい
という方は、④⑤⑥にも注目して、選ぶといいですよ。
それでは、1つずつ、くわしく見ていきましょう。
鍵盤の種類
電子ピアノの鍵盤には、次の3種類があります。
- 樹脂鍵盤
- 木製鍵盤
- ハイブリッドピアノの鍵盤
それぞれ、どんな鍵盤かというと…
①樹脂鍵盤 | 樹脂(プラスティック)製の鍵盤 |
---|---|
②木製鍵盤 | 木製の鍵盤 |
③ハイブリッドピアノの鍵盤 | アコースティクピアノのアクションをそのまま搭載した鍵盤 |
それぞれの鍵盤の
- メリット
- デメリット
を見ていきましょう。
樹脂鍵盤のメリットとデメリット
樹脂鍵盤のメリットは、
- コンパクト
- 価格が安い
です。
一方、デメリットは「アコースティックピアノの鍵盤」との「ギャップ」があること。
どのようなギャップかというと…
- 鍵盤タッチが軽い
- 鍵盤の奥の方が弾きにくい(沈みが浅い)
などです。
とはいえ、樹脂鍵盤すべてに大きなギャップがあるわけではありません。
メーカーによって、タッチ感はさまざま。
また、各メーカー、樹脂鍵盤には、1〜2種類あり、それによっても、タッチ感が違います。
樹脂鍵盤についてくわしくは、電子ピアノの選び方【大人の初心者が価格で選んではいけない理由】で解説しています。
木製鍵盤のメリットとデメリット
木製鍵盤のメリットは
樹脂鍵盤に比べると、アコースティックピアノとのギャップが少ない
こと。
木製鍵盤は、
- 鍵盤の奥の方でも弾きやすい(樹脂鍵盤より長いため)
- ブレが少なく、鍵盤の戻りが速い(鍵盤自体に重みがあるため)
という特徴があるので、中級以上の曲になっても弾きやすいんです。
一方、デメリットは、樹脂鍵盤のモデルより価格が高いこと。
木製鍵盤について、くわしくはグランドピアノに近い電子ピアノ【上級者も満足できるメーカーとは】をどうぞ。
ハイブリッドピアノの鍵盤
木製鍵盤は、アコースティックピアノとのギャップが少ないとお伝えしました。
しかし、ピアノ上級者なら、違和感を覚えることもあるでしょう。
そこで、登場したのがハイブリッドピアノ!
ハイブリッドピアノには、なんとアコースティックピアノの「アクション」がそのまま搭載されています。
そのため、鍵盤タッチが、限りなくアコースティックピアノに近いことが最大のメリット!
鍵盤を押すとハンマーが弦を打つというアコースティックピアノの仕組み。
(ハイブリッドピアノに弦はありませんが、ハンマーの動きをセンサーで読み取り、音を出します。)
一方、デメリットは、価格が高いこと。
音源
ここまで、鍵盤について見てきましたが、大事なのは鍵盤だけでありません。
電子ピアノを選ぶときは、表現力、つまり
どれだけ音色が変化するか
も、とても大事!
そして、その「表現力」に大きく関係するのが、音源です。
どんな音源が入っているかで、表現の幅が変わりますよ。
音源には
- サンプリング音源
- モデリング音源
の2種類があります。
1つずつ、くわしく見ていきましょう。
サンプリング音源
電子ピアノの音源で広く使われているのが、サンプリング音源。
サンプリング音源は、グランドピアノの88鍵すべてを1鍵1鍵、録音して作っています。
タッチの強さにわけて、きめ細かく録音することで、豊かな音色を出せるようになります。
とはいえ、それだけでは、アコースティックピアノのような響きになりません。
なぜなら、アコースティックピアノは、
- 弦
- 響板
などが、互いに共鳴して、独特な響きになるから。
そのアコースティックピアノの共鳴をシュミレートし、再現するのが、モデリング技術。
つまり、
サンプリング音源 + モデリング技術
で、アコースティックピアノの豊かな音色、響きを再現しています。
- 音色をどれだけ細かく録音しているか
- どのようなモデリング技術を使っているか
は、メーカーによって変わってきます。
モデリング音源
上のパートでお伝えした、サンプリング音源ですが、サンプリング(録音)されていない音を出すことはできません。
そのため、モデリング技術により、響きを豊かにしているとお伝えしました。
録音されていない音色は出せません
というサンプリング音源に対して、
電子ピアノの中で、音を作り出すので、どんな音色でも出せるよ!
というのがモデリング音源。
モデリング音源は、弾いた瞬間に、アコースティックピアノの共鳴をシュミレートし、音を作り出します。
そのため、アコースティックピアノのように、「弾くたびに変わる音色」を楽しめますよ。
スピーカーの数
「スピーカーの数」は、響きに大きく関わってきます。
なぜなら、スピーカーの数が多い電子ピアノなら、
- 前方
- 上方向
- 下方向
など、音が広がる方向を変えられるから。
それにより、アコースティックピアノのように楽器全体から音が鳴っているように聴こえるんです。
また、「表現力」という点でもスピーカーの数はとても大事!
なぜなら、スピーカーの数が少ない電子ピアノは、
音量を小さくしたときに、強弱がつきにくくなる
から。
- 音量を上げて練習することができない
- アコースティックピアノの響きとのギャップを小さくしたい
という方は、スピーカーが4つ以上のモデルがおすすめですよ。
コンパクトさ
コンパクトな卓上タイプの電子ピアノを選ぶとき、チェックするのは次の2つ。
- サイズ
- 付属品
1つずつ、見ていきましょう。
サイズ
卓上タイプの電子ピアノは、たくさんありますが、横幅にそこまで大きな差はありません。
なぜなら、電子ピアノの鍵盤は、どれも88鍵だから。(ヤマハ「P–121」は、73鍵です。)
モデルによって差が出てくるのは、
- 奥行き
- 重量
です。
- どこに置くのか
- 持ち運びすることはあるか
などを決めた上で、サイズをチェックしましょう。
付属品
卓上タイプの電子ピアノは
- 椅子
- スタンド
が、付属していません。
また、付属しているペダルは、「オン or オフ」の機能のみで、ハーフペダルはできないことがほとんど。
- 別売りの椅子
- ペダルの機能
などを確認してから、購入しましょう!
など、卓上タイプの電子ピアノの疑問ついては、卓上電子ピアノのおすすめ7選 | ヤマハ講師が選び方と注意点を解説をどうぞ。
安さ
という方もいらっしゃいますよね。
安い電子ピアノを購入したい方におすすめのメーカーは次の5つ。
- YAMAHA(ヤマハ)
- KAWAI(カワイ)
- CASIO(カシオ)
- Roland(ローランド)
- KORG(コルグ)
なぜなら、この5つのメーカーは、10万円以上の電子ピアノも製造しているため、技術力が高いから。
技術力があるため、安いモデルを購入したとしても、
- 鍵盤タッチ
- 音色
の質が高く、耐久性にもすぐれています。
中には、5万円台のモデルでも、10万円以上の電子ピアノと同じ
- 鍵盤
- 音源
が使われている、コスパの高い電子ピアノもありますよ!
安い電子ピアノについては、安い電子ピアノおすすめ8選 と4つの注意点をヤマハ講師が解説!にくわしく書いています。
多機能
という方も多いですよね。
でも、電子ピアノには、練習が楽しくなる機能がたくさん!
- これからピアノを始めたい
- 独学でピアノを学びたい
という方は、電子ピアノならではの機能にも注目してみては、いかがでしょうか?
- レッスン機能
- 日々の練習の記録
- 録音機能
- Bluetooth接続
- 自動伴奏
- 譜面作成機能
など、楽しく練習できる機能が、電子ピアノにはたくさんありますよ!
練習が楽しくなる「多機能電子ピアノ」は、次のパートで紹介しますね。
ピアノの先生おすすめの電子ピアノ15選
ピアノの先生おすすめの電子ピアノを、
- 子供のための電子ピアノ
- コンパクト!卓上モデル
- グランドピアノに近い電子ピアノ
- 独学にもおすすめ!多機能モデル
- 安い電子ピアノ
の5つにわけて、お伝えします。
子供のための電子ピアノ
今とは違う電子ピアノで練習をしていれば、もっと演奏力が伸びたはずなのに…。
そう思う子供の生徒を、何人も見てきました。
子供は、日々の練習で
- 指の力
- 耳の力
が、ぐんぐん育っていきます。
そのため「どんな電子ピアノで練習するか」が、とても大事なんです。
子供の電子ピアノを選ぶときのポイントは、次の2つ。
- 木製鍵盤であるか
- スピーカーが4つ以上か
この2つのポイントを満たしている電子ピアノであれば、
- 鍵盤タッチ
- 音色
が、グランドピアノに近いため、お子さまの演奏力を確実に伸ばしていくことができますよ。
おすすめの電子ピアノは、次の4つ。
- カワイ「CA401」
- カワイ「CA501」
- ヤマハ「CLP-845」
- カシオ「GP-310」
1つずつ、見ていきましょう。
カワイ「CA401」
私が、子供のために電子ピアノを購入するなら、カワイの「CA401」を選びます。
なぜなら、いろいろなメーカーの木製鍵盤を弾いてみた中で、一番、グランドピアノに近いと感じたのが、カワイの木製鍵盤だったから。
カワイの木製鍵盤は、
- グランドピアノと同様のシーソー式構造
- 白鍵、黒鍵すべてが木製
という、他メーカーにはない特徴があります。
また、
- 連打性にすぐれている
- 鍵盤を戻しはじめてから音が止まるまでのタイミングがグランドピアノと同様
などの特徴もあり、上級レベルの曲になっても、グランドピアノとのギャップを感じません。
「CA401」は、「楽器店大賞2021」の電子ピアノ部門で「大賞」を受賞した「CA49」の後継モデル。
全国の楽器店の店員が、おすすめする楽器を決める賞
楽器のことを知り尽くした店員さんに「一番おすすめしたい」と選ばれた「CA49」をさらに進化させたのが「CA401」なんです。
「CA49」と「CA401」は、
- 鍵盤
- スピーカー数
などは、同じ。
大きな違いは、音色です。
- 音源が新しくなった
- スピーカーシステムを見直した
ため、さらに音色が豊かになっていますよ。
また、
- Bluetoothオーディオ機能搭載
- ヘッドホン「SHー3」付属
など、機能や付属品も進化しています。
「SHー3」は、電子ピアノ専用に開発されました。
長時間の使用でも疲れにくく、耳にもやさしい高品質のヘッドホンです。
カワイ「CA501」
上でお伝えした「CA401」の一つ上のモデルが「CA501」です。
何が違うかというと、
響きがさらにグランドピアノに近くなっている
ということ。
グランドピアノは、構造上、上下方向に音が放たれます。
それを再現するため、「CA501」には、上方向と下方向に2つずつ、スピーカーがついています。
また、グランドピアノ特有の「共鳴」を再現する「アコースティックレンダリング」を搭載!
- シーソー式の木製鍵盤
- 豊かで複雑なグランドピアノの響き
- Bluetoothオーディオ、内蔵曲515曲
など、このスペックの電子ピアノが20万円台で購入できるのは、カワイのみです。
ヤマハ「CLP-845」
「CLPー845」は、ヤマハの木製鍵盤のモデルの中では一番低価格となります。
ヤマハの木製鍵盤は、連打性に優れています。
その理由がヤマハ独自の3つのセンサー。
3つのセンサーが、鍵盤の動きを細かく感知するため、速い同音連打もとても弾きやすいんです。
- ヤマハのコンサートグランドピアノ「CFX」
- ベーゼンドルファーの「インペリアル」
の2つの音色を楽しむことができるのも嬉しいですよね。
また「CLPー845」は、ヘッドホンでの練習が多い方にもおすすめ。
なぜなら「バイノーラルサンプリング」により、ヘッドフォンを使ってもピアノ本体から聴こえてくるような自然な響きだから。
ピアノ音をサンプリングするときに、演奏者の耳と同じ位置にマイクを備え付け、聴こえてくるピアノ音をそのままサンプリングする方法
ヤマハ「CLPー875」
「CLPー845」の一つ上のモデルが、「CLPー875」です。
「CLPー845」と「CLPー875」では、鍵盤が違います。
「CLPー875」に搭載されている「グランドタッチ鍵盤」には、
- 1鍵1鍵異なるグランドピアノの鍵盤の重みを再現
- 支点までの長さが長い
という特徴があり、グランドピアノのタッチ感にさらに近くなっています。
鍵盤の動きもグランドピアノに近いため、コントロールがしやすく、
イメージした音色を出す
というピアノ演奏において、大切な練習がしっかりとできます。
スピーカー数も6つあり、音域によって配置や音量バランスを変えているため、グランドピアノに近い立体的な響きで演奏ができますよ。
コンパクト!卓上モデル
コンパクトな卓上モデルをお探しの方におすすめの電子ピアノは次の4つ!
- カワイ「ES−120」
- カシオ「PX–S1100」
- ヤマハ「P-225」
- ローランド「FP–10」
1つずつ、見ていきましょう。
カワイ「ES120」
「ES120」は、
という方におすすめ。
なぜなら、卓上タイプの電子ピアノは
と感じる方も多い中、カワイ「ES120」の鍵盤は、グランドピアノの鍵盤タッチにとても近いから。
鍵盤の戻りも速く、「連打」や「トリル」も弾きやすいため、ピアノ教室へ通う方にもおすすめですよ。
また、Bluetoothオーディオ機能もあり、スマホ内の曲をワイヤレスで「ES120」から再生することが可能!
- 好きなアーティストの曲を再生しながら一緒に演奏する
- YouTubeのレッスン動画を再生しながら練習する
など、いろいろな楽しみ方ができますよね。
そして、もう一つの大きな魅力が、デザイン!
「洗練」という言葉がぴったりな上品でおしゃれなデザインなんです。
卓上タイプの電子ピアノには、「黒」か「白」のみというモデルがほとんどですが、「ES120」には「ライトグレー」があります。
カワイ「ES120」について、くわしくは、ES120をヤマハ講師が弾いた感想 | 鍵盤タッチや機能を徹底レビュー!に書いています。
カシオ「PX–S1100」
「PX–S1100」のひとつ前のモデル「PX–S1000」は、2021年上半期に日本で一番売れた電子ピアノ!
その後継モデル「PX–S1100」は、さらに機能が豊富になり、響きも豊かになりました。
- Bluetoothでスマホ、タブレットと接続
- 専用アプリでカンタン操作 (スマホをリモコンとして使える)
- スマホ内の音楽を「PX–S1100」で再生できる、一緒に演奏できる(オーディオ、MIDIどちらもOK!)
- USBへの録音が可能
ヤマハ「P-225」
新開発のGHC鍵盤を搭載したモデル。
「GHC鍵盤」は、内部の機構が従来に比べてコンパクトになった為、楽器本体もスリムになりました。
コンパクトでありながら、低音部では重く、高音部では軽く感じるというアコースティックピアノのような演奏感!
また、音源もグレードアップ!
ヤマハの最高峰グランドピアノ「CFX」からサンプリングした音源を搭載しています。
ローランド「FP–10」
市場価格5〜6万円台ながら、ローランドの10万円台の電子ピアノと
- 同じ鍵盤
- 同じ音源
が搭載されている、コスパの高いモデル!
- 鍵盤タッチ
- 鍵盤の耐久性
のレビュー評価も高いモデルです。
スピーカーが本体下にあるため、専用スタンドも一緒に購入するのがおすすめ!
上位機種の
であれば、Bluetoothオーディオにも対応しているので、スマホ内の音楽を電子ピアノ本体で再生することもできますよ。
グランドピアノに近い電子ピアノ
ピアノ上級者にもおすすめ!
グランドピアノに近い電子ピアノは、次の2つです。
- カワイ「CA901」
- カシオ「GP–310」
1つずつ、見ていきましょう。
カワイ「CA901」
「CA901」を弾いたとき、その音の響き方にびっくりしました。
楽器全体から音が鳴り、音に包まれるような感覚があるんです。
その感覚は、まさにグランドピアノで、他の電子ピアノとは大きな違いを感じました。
理由は、響板スピーカー!
「CA901」のスピーカーには、響板(木の板)がついていて、音を鳴らすと、実際に響板が振動するんです。
また、「CA901」には、カワイの最上位鍵盤が、搭載!
グランドピアノと同じ、シーソー式の鍵盤のため、グランドピアノのタッチにとても近いのが特徴。
- 鍵盤の戻りが速く、指に吸い付くような高い連打性
- グランドピアノのように強打と弱打で手応えが変わる
など、細かい部分まで、グランドピアノのタッチ感が再現されているため、上級者でも満足できる鍵盤です。
カシオ「GP–310」
カシオ「GP–310」は、ハイブリッドピアノ!
つまり、グランドピアノのアクションが、そのまま搭載されている電子ピアノです。
ピアノ上級者は、木製鍵盤でもグランドピアノとのギャップを感じやすいため、ハイブリッドピアノがおすすめ。
とはいえ、ハイブリッドピアノは、価格が高いですよね。
しかし、カシオの「GP–310」なら、30万円台で市販されているんです。
他メーカーより、かなり安いので
と思う方もいるかもしれませんが、私が弾いてみたところ、
鍵盤の戻りも速く、鍵盤タッチはグランドピアノそのもの
鍵盤タッチにこだわる上級者に、おすすめですよ!
独学にもおすすめ!多機能モデル
電子ピアノのさまざまな機能は、アコースティックピアノでは味わえない魅力ですよね!
- レッスン機能
- 録音機能
- アプリが使える
など、独学にも最適な機能がたくさん!
多機能な電子ピアノのおすすめは、次の2つ。
- ローランド「RP701」
- ヤマハ「CSP–255」
1つずつ、見ていきましょう。
ローランド「RP701」
ローランドの「RP701」では、「Roland Piano App」というアプリが無料で使えます。
- スマホをリモコンとして使える
- 目で見てテンポを確認できるビジュアル・メトロノーム
- 録音して聴き返すことができる「レコーダー」機能
- 日々の練習を記録する「タイムライン」機能
- ゲーム感覚で音感トレーニングができる(フラッシュ・カード)
- 内蔵曲の譜面表示
- 7日間ほどで1曲弾けるようになる練習メニューの提示(One Week Master)
- 自動伴奏機能
また、397曲の内蔵曲には、
- バイエル
- ハノン
- ブルグミュラー
- ツェルニー
など、ピアノ教室でもよく使われる曲がたくさん!
- パートごとに再生
- 曲のテンポを変える
こともできるので、
- 片手ずつの練習
- ゆっくり練習
が、楽しくできますよ。
また、Bluetoothで、スマホと無線接続が可能!
スマホ内の音楽を、「RP701」のスピーカーで再生したり、一緒に演奏したりできますよ!
ヤマハ「CSP–255」
ヤマハの「CSP–255」で、無料アプリ「スマートピアニスト」を使うと…
スマホ内の曲のピアノパート譜を自動で作成する
ということができます。
ピアノパート譜というのは、ピアノでの伴奏譜。
つまり、
好きなアーティストの曲に合わせて、あなたがピアノパートを演奏する
という楽しみ方ができるんです。
楽譜が読めない方も、光によるガイド(ストリームライツ)があるので、すぐに弾くことができますよ!
その他、
- 豪華なアンサンブルを楽しめる自動伴奏機能
- マイクをつなげて弾き語り
- あなたの歌声にハーモニーをつける
など、いろいろな楽しみ方をしたいあなたにピッタリ!
安い電子ピアノ
という方におすすめの電子ピアノは、次の3つ。
- コルグ「B2」
- コルグ「LP–180」
- ヤマハ「P-145」
1つずつ、見ていきましょう。
コルグ「B2」
スタイリッシュ&コンパクトなデザインが、人気のコルグ「B2」。
オンラインピアノレッスン「Skooveプレミアム」の3ヶ月トライアルが、無料なので、
という方にもおすすめ。
「Skoove」について、くわしくはピアノ学習アプリSkoove(スクーブ)の体験レビューをどうぞ。
コルグ「LP–180」
という方におすすめなのが、コルグ「LP–180」。
3本ペダル(ハーフペダル対応)ながら、奥行き274mmと、とてもスリム!
インテリアになじむスタイリッシュなデザインも魅力ですよ。
ヤマハ「P-145」
ヤマハ電子ピアノの中で、最安値のP-145。
低価格ながら、アコースティックピアノのように低音部では重く、高音部では軽く感じるという自然な演奏感!
アプリ「スマートピアニスト」も使えるため、スマホで簡単に「P-145」の操作ができますよ。