私はヤマハ音楽教室でピアノ講師をしています。
全くの初心者だけど、ピアノが弾けるようになるかな?
ピアノ学習アプリは、たくさんあるし、どれがいいのか迷いますよね。
そこで、現役ヤマハ講師が「ピアノアカデミー」を実際に使ってみた感想を次の順番でレビューしていきます。
- ヤマハ講師が実際に使った感想(よかった点・改善してほしい点)
- ピアノアカデミーの初心者向けピアノレッスンについて
- ピアノアカデミーの利用料金
ヤマハ講師がピアノアカデミーを実際に使った感想(よかった点)
私が、ピアノアカデミーを実際に使ってみて「よかった!」と感じたのは、次の4つ。
- 初心者向けピアノレッスンがある
- 楽器を持っていなくてもスマホの画面上で練習ができる
- 弾いた音を感知し、正しい音を教えてくれる
- 曲のテンポを変えられる
初心者向けピアノレッスンがある
ピアノ学習アプリは、たくさんありますよね。
でも、しっかりとした「初心者向けピアノレッスン」があるアプリは、多くありません。
ピアノアカデミーには、
という方でも、ピアノが弾けるようになる「初心者向けピアノレッスン」があります。
楽器を持っていなくてもスマホの画面上で練習ができる
ピアノアカデミーでは、次の2つから練習方法を選ぶことができます。
- ピアノ、キーボード(実際の楽器)
- タッチスクリーン(スマホやタブレットの画面上)
スマホやタブレットの画面上でも練習できるので、
- 楽器を持っていない
- 楽器は持っているけど、通勤中の電車などでも練習したい
という方にも嬉しいですよね。
弾いた音を感知し、正しい音を教えてくれる
ピアノを独学で学ぶ場合のデメリットが、
弾いている音が、合っているのか間違えているのかわからないこと
ですよね。
でもピアノアカデミーなら大丈夫!
なぜなら、ピアノアカデミーは、あなたが弾いた音を感知する機能があるから。
間違えて鍵盤を押した場合、楽譜が進みません。
そして、下の画像のように、弾くべき鍵盤が黄色くなり、正しい音を教えてくれます。
これなら、
なんてこともありませんよね。
曲のテンポを変えられる
ピアノの上達のためには「ゆっくり練習すること」も、とても大事!
ピアノアカデミーでは、下の画像のように曲のテンポを変えることができます。
元の速さ(100%)を入れると、5つのテンポから選べます。
幅広くテンポが選べるのは、嬉しいですね。
バックで演奏があり楽しい
ピアノアカデミーでは、曲を練習するときに、バックで演奏が流れるようになっています。
簡単なメロディを弾いているだけでも、豪華に聞こえるので退屈しないと思いますます!
- 曲を弾くためのパート練習
- 譜読みトレーニング
の場合は、バック演奏は流れません。
ヤマハ講師がピアノアカデミーを実際に使った感想(改善してほしい点)
私が、ピアノアカデミーを実際に使ってみて「改善してほしい!」と感じたのは、次の4つ。
- レッスン23以降は、日本語に対応していない
- 洋楽がメイン
- 楽譜が全体的に初級者向け
- 音符スタイルによっては、間違えても正しい鍵盤を教えてくれない
レッスン23以降は、日本語に対応していない
ピアノアカデミーは、海外のアプリですが、
- 音声
- 字幕
ともに、日本語を選ぶことができます。
でも、日本語を選んでいても、レッスン23以降は英語のままです。
- レッスン1〜22まで…日本語に対応
- レッスン23以降…英語のみ
曲を弾きながら、レッスンを進めていくので、英語でも
と思いますが、解説が英語だと、わかりにくい部分もあるので、改善されるといいなと思います。
洋楽がメイン
ピアノアカデミーでは、たくさんの楽譜が弾き放題!
しかし、海外のアプリのため、洋楽がメインです。
洋楽以外にも、
- クラシック
- ディズニー
- 童謡
などはありますが、J-POPは見当たりませんでした。
くわしくは、flowkey(フローキー)をヤマハ講師が実際に使った感想をレビューをどうぞ。
楽譜が全体的に初級者向け
ピアノアカデミーでは、550曲ほどの楽譜が弾き放題!
レベルは
- 初級
- 中級
- 上級
に分かれています。
ただし、上級を選んでも、一般的な上級レベルの楽譜と比べるとやさしい印象でした。
そのため、ピアノ経験者の方にとっては、物足りないと感じるかもしれません。
参考に「上級レベル」の曲を弾いたので聞いてみてください。
ただ、この550曲以上の楽譜は、すべて、ピアノアカデミーのレッスン内容に合っています。
つまり、レッスンを最後まで進めていれば、どの楽譜を選んでも弾けるということ!
音符スタイルによっては間違えても正しい鍵盤を教えてくれない
【ヤマハ講師がピアノアカデミーを実際に使った感想(よかった点)】のパートで
弾いた音を感知し、正しい音を教えてくれる
とお伝えしました。
ただし、
- バックで演奏が流れる曲
- 音符スタイル②〜⑤を選んでいる場合
の2つを満たしている場合は、間違えても正しい鍵盤を教えてくれることなく、楽譜が進んでいきます。
バックで演奏が流れる曲で、間違えた場合も正しい鍵盤を教えてほしければ、音符スタイル①を選ぶ必要があります。
ピアノアカデミーの初心者向けピアノレッスンについて
- レッスンはわかりやすいのか
- どれぐらい弾けるようになるのか
など、気になりますよね。
ここからは、ピアノアカデミーのピアノレッスンについて、くわしくお伝えしていきます。
ピアノアカデミーのレッスン構成
ピアノアカデミーのレッスンは、
- 解説動画
- 練習曲
- 譜読みトレーニング
で構成されています。
解説動画と練習曲
解説動画のあと、その内容にそった練習曲が用意されていて、実際に弾きながら理解を深めていくことができます。
解説動画では、下の画像の先生がアニメーションを使って、わかりやすく教えてくれます。
練習曲を仕上げていくときも、細かくパート練習(部分練習)が用意されているため、無理なく弾くことができますよ。
譜読みトレーニング
譜読みトレーニングは、下の動画のように、アニメーションで楽しく取り組むことができます。
レッスンを進めるごとに、レベルアップして何度も出てくるので、読む力を定着させていくことができますよ!
ピアノアカデミーのレッスン内容
ピアノアカデミーでは、【1〜43】までのレッスンが用意されていて、内容は以下の通りです。
【1】中央の「ド、レ、ミ」
【2】高音と低音
【3】五線、ト音記号「ファ」
【4】座り方と姿勢
【5】手の形と位置
【6】拍子と小節
【7】ト音記号「ソ」
【8】全音と半音、重音
【9】音の長さ
【10】左手、ヘ音記号「ド」
【11】両手、大譜表
【12】リサイタル①「虹のかなたに」
【13】8分音符…ここまでは、ドレミファソに手のポジション固定
【14】ト音記号「ラ」「シ」
【15】ハ長調の音階(右手)
【16】ハ長調の音階(左手)
【17】4分の3拍子
【18】和音(ドミソ)
【19】左手の和音(ドミソ)
【20】和音(ソシレ)
【21】2つのコードをマスター(C、G)
【22】リサイタル②「Piano Man」
【23】Fメジャー(ファラド)…ここから英語のみ
【24】3つのコードをマスター(C、G、F)
【25】付点音符
【26】♯について
【27】ト長調の音階
【28】調号
【29】♭について
【30】ヘ長調の音階
【31】♯、♭、ナチュラルについて
【32】リサイタル③「アメイジング・グレイス」
【33】Am(ラドミ)
【34】4つのコードをマスター(C、G、F、Am)
【35】平行調、イ短調スケール
【36】ホ短調スケール
【37】タイ
【38】Em(ミソシ)
【39】5つのコードをマスター(C、G、F、Am、Em)
【40】16分音符
【41】Dm(レファラ)
【42】6つのコードをマスター(C、G、F、Am、Em、Dm)
【43】リサイタル④「Top of the world」
- 中央の「ド」
- 姿勢、手の形
など、基本から始まり、レッスン【43】まで進むと
- ハ長調、ト長調、ヘ長調、イ短調、ホ短調のスケール
- 6つのコード(C、G、F、Am、Em、Dm)
をマスターすることが可能!
その中で、
- 音符の長さ
- 全音と半音
- 平行調
など、楽典についても学ぶことができますよ。
ピアノアカデミーのレッスンについての感想
解説動画のあとに、その内容にそった曲を練習できるので、わかりやすいと思います。
- 陽気なピアノ講師
- アニメーションを使った解説
- 画面上でゲーム感覚で練習できる
- たくさん褒めてくれる
など、初心者の方が、楽しくレッスンを進めていくことができますよ。
レッスン23以降は、日本語訳されていないのが残念ですが、これから日本語訳が進んでいくといいなと思います。
ピアノアカデミーの利用料金
ピアノアカデミーの利用料金は、次のとおりです。
1年 | 7,900円/年(初回7日間無料) |
---|---|
3ヶ月 | 3,900円/3ヶ月 |
1ヶ月 | 1,950円/1ヶ月 |
1年プランは、7日間無料で試すことが可能!
無料期間終了後も、毎日10分間は、使うことができますよ。