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効率の良いピアノ練習法 | 練習量が同じでも上達スピードが変わる!

ピアノの効率の良い練習法
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ピアノの先生
ピアノの先生
こんにちは。
私はヤマハ音楽教室で講師をしています。

毎日、ピアノの練習をしているのに、なかなか弾けるようにならない…。

自分の練習は、効率が悪い!?
もしかして、やり方を間違ってるのかな?

と不安になってくることもありますよね。

ピアノの練習は、そのやり方も大事!

練習時間が同じでも、練習方法によって上達のスピードは変わります。

今回は、効率のいいピアノ練習法を次の順番でお伝えします。

  1. やっていませんか?効率の悪い練習法
  2. 効率のいいピアノ練習法

やっていませんか?効率の悪い練習法

次のような練習をしていませんか?

  1. 片手ずつが弾けていないのに両手で練習する
  2. ゆっくり練習をしていない
  3. 通し練習ばかりする

この3つの練習法は、効率がよくありません。

どうして効率がよくないのか、1つずつくわしく見ていきましょう。

片手ずつが弾けていないのに両手で練習する

右手も左手も、なんとなくだけど弾けてきた。
まだ間違えるけど、そろそろ両手で練習しよう!

片手ずつ、弾けるようになってきたら早く両手で弾いてみたくなりますよね。

でも…

「片手ずつ弾いて間違えるのに、両手で弾いて間違えない」ということは、まずありません。

片手ずつが、余裕を持って弾けるようになってから、両手を練習する

その方が、結果的に早く両手で弾けるようになりますよ!

また、曲が長い場合は、いきなり最後まで両手の練習をするのではなく、少しずつ区切って、両手の練習をしていきましょう。

ピアノの練習は「少しずつ積み重ねていく」のが基本!

  • 片手ずつが弾けてから、両手で合わせる
  • いきなり最後まで両手で合わせず、区切って練習

というように、少しずつ「できること」を増やしていくと、やる気も維持しやすいですよ。

ゆっくり練習をしていない

指がスムーズに動かないとき…

テンポを落とさないまま、とにかく何度も繰り返して練習している!

そんな練習をしていませんか?

それはあまり意味がありません。

なぜなら、指がスムーズに動かないのは、指の問題ではなく、「指の動きを脳で理解していない」ことが原因だから。

ピアノの先生
ピアノの先生
指をどの順番で、どのように動かせばいいかを頭で理解できていないんです。
  • 途中で何回も止まってしまう
  • 指がスムーズに動かない

そういう場合は、テンポを落としてゆっくり練習しましょう。

ゆっくり弾くことで、脳に「指の動き」をインプットすることができます。

「間違えずに弾けるぐらいのゆっくりのテンポ」から練習。
そして、弾けるようになれば少しずつテンポを上げていくのが、効果的&効率的!

通し練習ばかりする

毎回、はじめから最後まで通して練習していませんか?

その練習は、あまり効率がよくありません。
というか、意味がありません!

間違えた部分は、必ずそこだけ取り出して練習しましょう。

間違えた部分をそのままにして通し練習だけをしても、弾けるようにはならないんです。

間違えた部分は、

  • 片手ずつ
  • ゆっくり練習

して、確実に弾けるようにしていきましょう。

効率のいいピアノ練習法

効率よくピアノの練習をするために大事だと思うのは、次の5つ。

  1. 長時間の練習より「短時間×何回か」の方が効率的
  2. 一度にたくさんのことをがんばらない(部分に集中する)
  3. 「短期の目標」と「長期の目標」を分ける
  4. 「この曲さえ弾ければいい」というのでなければ、常にいくつかの曲に取り組む
  5. その曲を弾くために必要な練習を「明確に&計画的に」

1つずつ、くわしく見ていきましょう。

長時間の練習より短時間×何回かの方が効率的

2〜3時間まとめて練習するより、「短時間×何回か」の練習をする方が効率的。

理由はかんたんで、短時間の方が、集中力が持続するから。

午前中に2時間、練習ができるけど、それ以外は時間が取れない!

という場合は、2時間ぶっ通しでやるのではなく、計画的に休憩を入れて練習をする方が集中力がアップします。

そして、1回の練習ごとに

  • どの曲のどの部分の練習をするのか
  • どの部分を弾けるようになりたいのか

を決めて、集中的に練習します。

なんとなく長時間やるのではなく、目的を決めて短時間で集中して練習する方が、効率よく練習できますよ。

一度にたくさんのことをがんばらない(部分に集中する)

ピアノの練習のポイントは【じっくり&確実に】

  1. 片手ずつ弾けるようになってから両手で練習
  2. ゆっくりから練習
  3. 曲を少しずつ区切って練習

など、

「じっくり」
「少しずつ」
「確実に」

弾けるようにしていきましょう。

一度の練習で、たくさんのことをがんばらないで

【今日は右手!】
【今日はこの部分を弾けるようにしよう!】

など、部分に集中してそこを確実に弾けるように練習する方が、効率がいいですよ!

「短期の目標」と「長期の目標」を分ける

いつか、ショパンの曲が弾けるようになりたい!

などの目標がある方も多いと思います。

そんな「いつか…」という長期の目標とは、別に

  • 短期
  • 中期

の目標を決めるとモチベーションがアップ!

1ヶ月後、3ヶ月後、半年後、1年後…

など、長期の目標にたどり着くまでの、通過点として「短期」「中期」の目標を考えてみてください。

「この曲さえ弾ければいい」というのでなければ、常にいくつかの曲に取り組む

ある曲を弾くための技術は、その曲だけを練習していても身につかない

と思います。

いくつかの曲を並行して練習することで、必要な技術を、効率よく身につけることができますよ。

特に効率がいいのは、基礎練習曲集を取り入れること!

基礎練習曲集には、次のような教本があります。

くわしくは、次の記事に書いています。

ピアノ初心者の方→【独学のピアノ教本の進め方】基礎を身につければ確実に上達する!

ピアノ中級者の方→独学ピアノの上達のコツは基礎練習にあり!おすすめの教材と練習法

その曲を弾くために必要な練習を明確に&計画的に

何回も練習しているのに、なかなか弾けるようにならない。

という場合、その曲を弾くためのテクニックが足りていないということもあります。

やみくもにその曲だけを練習するより、足りないテクニックを補う練習を取り入れる方が、効率的。

「なぜ弾けないのか」を明確にして、必要な練習を取り入れましょう。

例えば…

  • 調号(その調についている♯や♭)を落としてしまう→その調のスケールやカデンツを弾く
  • 指の独立ができていない→ハノンやリトルピシュナをやる

などです。

そのほか、

  • スケール
  • 跳躍
  • 指くぐり
  • 重音

など、できていない部分に合わせて、

  • ツェルニー
  • バーナムピアノテクニック

などの練習曲を取り入れてみましょう。

まとめ

効率のいいピアノの練習法のポイントは【じっくり&確実に】

次のように、あせらず「ひとつずつ」確実にしていきましょう。

  • 片手ずつが弾けてから両手を練習する
  • ゆっくり練習する
  • 間違えた部分は取り出して部分練習をする

そして

  • 集中力、やる気を維持するための工夫
  • 課題を明確にし計画的に練習する

も大事。

集中力、やる気を維持するための工夫

  • 長時間の練習より「短時間×何回か」の方が効率的
  • 一度にたくさんのことをがんばらない(部分に集中する)
  • 「短期の目標」と「長期の目標」を分ける

課題を明確にし計画的に練習する

  • 「この曲さえ弾ければいい」というのでなければ、常にいくつかの曲に取り組む
  • その曲を弾くために必要な練習を「明確に&計画的に」

最後に!
次のようなことを意識すると、モチベーションを維持できると思います!