電子ピアノの選び方(大人向け) PR

【電子ピアノとキーボードの違い】ピアノ未経験の大人はどっちを選ぶべき?

電子ピアノとキーボードの違い
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ピアノの先生
ピアノの先生
はじめまして。
私はヤマハ音楽教室で講師をしています。

大人になってからピアノを始める方が、とても増えています。

「子供のときに習っていたピアノを再開したい」という方もいると思うのですが、

「過去にピアノを習ったことが一度もない」

という方もいらっしゃると思います。

ピアノ未経験50代男性
ピアノ未経験50代男性
いつまで続くかわからないのに、高いピアノは買えない…。
ピアノの先生
ピアノの先生
大人になってからピアノを始める方は、アコースティックピアノではなく、電子ピアノかキーボードを選ばれる方も多いですよ。
ピアノ未経験50代男性
ピアノ未経験50代男性
でも、電子ピアノとキーボードって、具体的に何が違うんだろう… ピアノ未経験の場合は、どっちを選べばいいの?
ピアノの先生
ピアノの先生
電子ピアノもキーボードもたくさん種類があって、違いがわかりにくいですよね。

今回は、ピアノ未経験の方のために、

  1. 電子ピアノとキーボードの違い
  2. どっちを選べば後悔しないのか

をお伝えしていきますね。

そもそも電子ピアノって何?キーボードって何?

電子ピアノは、アコースティックピアノの代替品として登場しました。

アコースティックピアノのデメリットである

  • 音が大きい
  • 大きくて重たい

解消したのが電子ピアノです。

そのため、

電子ピアノは「ピアノの練習を目的」に作られています。

一般的に、値段が高くなるほどアコースティックピアノに

  • 音色
  • タッチ

が近づきます。

アコースティックピアノとは、音量調節のできない生のピアノのことです。

一方、キーボードには、ピアノの代わりとして使える機種以外に、

  • ステージで演奏することに特化した機種
  • 作曲ができる機種

など、各メーカーが、目的に合わせてさまざまな機種を作っています。

シンセサイザーといわれる音色波形を加工して音色を作ることができる物もキーボードの一種です。

ピアノの先生
ピアノの先生
大人になってからピアノを始めたいという方に必要なのは、作曲のためのキーボードやシンセサイザーではなく、ピアノの代わりとして使えるキーボードですよね。

今回は、ピアノの代わりとして使えるキーボードと電子ピアノを比較してお伝えしていきたいと思います。

ピアノの代わりとして使えるキーボードとは?

ヤマハ、カシオ、カワイ、ローランドなど、電子楽器の製造メーカーのホームページで、「キーボード」のカテゴリを見てみると、たくさんの機種があります。

中には、音を加工できるシンセサイザーや、作曲ができるMIDIキーボードなどがありますが、ピアノの練習をするなら、特別な機能は必要なくベーシックな機種で大丈夫です。

ヤマハ、カシオ、ローランド、コルグの中で、市場価格が1万円〜5万円ほどのキーボードの機種を挙げますね。

ヤマハ PORTATONE
ポータートーンシリーズ
PSR-E263
PSR-E363
EZ-J220
piaggero
ピアジェーロシリーズ


NP-12
NP-32

>>ヤマハのキーボードの詳細へ

カシオ ベーシックキーボードシリーズ
WK-245
CT-X700
CTK-2550
光ナビゲーションキーボード LK-511
LK-311

>>カシオのキーボードの詳細へ

ローランド Entry Keyboardシリーズ GO:PIANO88
GO:PIANO
GO:KEYS

>>ローランドのキーボードの詳細へ

コルグ Entertainer Keyboardsシリーズ EK-50

>>コルグのキーボードの詳細へ

これらの機種は、初心者の方でも気軽に楽しめるように作られた機種で、電子ピアノより、比較的安く購入することができます。

電子ピアノとキーボードの違い

電子ピアノよりキーボードの方が、比較的安く購入できます。

もし…。ピアノを挫折してしまったら…。

と思うと、少しでも価格のおさえられるキーボードがいいですよね。

では、電子ピアノとキーボードは、具体的にどんなところが違うのでしょうか?

ピアノの先生
ピアノの先生
「ピアノで曲を演奏する」という面において重要な違いについてお話していきますね。

電子ピアノとキーボードの違いは、簡単に言うと、

アコースティックピアノとのギャップがどれだけ少ないか

ということです。

具体的な6つの違いをお話しますね。

  1. 鍵盤のタッチ
  2. ピアノの音色
  3. 表現力
  4. ペダルがついていない
  5. 同時発音数
  6. 鍵盤数

鍵盤のタッチ

アコースティックピアノの鍵盤は、重みがあります。

電子ピアノは、おもりをつけたり、鍵盤を木製にしたりしてアコースティックピアノに近いタッチを再現しています。

キーボードの鍵盤は、一般的に軽いタッチのものが多く、アコースティックピアノとのギャップを感じやすくなります。

ピアノの先生
ピアノの先生
ピアノのレッスンに通う予定もなく「アコースティックピアノを弾くことはない」という方はあまり気にしなくていいかもしれません。

ピアノの音色

キーボードより電子ピアノの方が、アコースティックピアノにより近い音色になっています。

ピアノの先生
ピアノの先生
もう少し詳しくお話しますね。

電子ピアノやキーボードの音色は、アコースティックピアノの音を録音して作られています。

アコースティックピアノは、同じ「ド」の音でも、弾き方によって音色が変わります。

電子ピアノは、上位機種ほど、弾き方によって変わるアコースティックピアノの音色を細かく録音して作っています。

また、

アコースティックピアノは、音を出すと内部のパーツが共鳴して独特の響きが生まれます。

そういったアコースティックピアノ独特の響きを再現している電子ピアノもあります。

ピアノの先生
ピアノの先生
自分でピアノを弾いていて、「いい響き」「いい音」なのは、大切です。
「いい音」の機種で練習していると、上手に聴こえてやる気も出ますよ(^^)

表現力

「表現力」とは、ピアノの演奏において「どんな風に表情をつけて弾くか」ということです。

ピアノの楽譜には、次のように表現を指示する記号や用語がたくさんあります。

キーボードの中には、強く弾いても、弱く弾いても音の大きさが変わらない機種があります。

強弱がつけられないと、楽譜の

  • f 強く
  • cresc. だんだん強く

などが表現できません。

また、強弱がつけられない機種だと、メロディと伴奏のバランスを取って弾くこともできません。

キーボードでも、「タッチレスポンス」という機能がついた機種であれば、強弱をつけることができるのですが、電子ピアノに比べると強弱の幅が狭く、自然な強弱をつけるのは難しく感じます。

強弱以外の

  • dolce 甘く、やわらかく
  • con grazia 優雅に

なども、キーボードで、思った通りの音を出すのは難しいです。

ピアノの先生
ピアノの先生
「表現力」は、電子ピアノでも「機種」によってかなりの差があります。
  • dolce 甘く、やわらかく
  • コメントcon grazia 優雅に

も表現できるほど、ピアノを楽しめるレベルになれば、ちょっといい電子ピアノを購入してもいいかもしれません。

ペダルがついていない

ピアノの曲は、ペダルをつけるとグッと雰囲気が変わります。

キーボードには、基本的にペダルはついていませんが、オプションでペダルをつけることができます。

ただ、

アコースティックピアノのペダルが「踏み加減によって音の伸びコントロールできる」のに対して、

キーボードにオプションでつけられるペダルの中には「オン」と「オフ」しかなく「音の伸びをコントロールできないペダル」があります。

音の伸びをコントロールできるペダルの機能を「ハーフペダル」といいますが、電子ピアノのペダルは、ほとんどの機種が「ハーフペダル」に対応しています。

同時発音数

同時発音数とは、同時に出せる音の数のことです。

アコースティックピアノは、無限に音を重ねていくことができますが、キーボードや電子ピアノは、同時発音数を超えた音は出すことができません。

例えば、

同時発音数が16音の機種だと、17音目を出したときに最初に出した音が突然、消えてしまいます。

そんなにたくさんの音を同時に出すことがあるの?

と思われるかもしれませんが、ペダルを使う曲は、音を重ねていくので、同時発音数の少ない機種では、全ての音がならないこともあります。

同時発音数が64音以上あれば、ピアノの演奏上、問題はありません。

ヤマハ、カワイ、カシオ、ローランド、コルグなどのメーカーの電子ピアノは、現在同時発音数が64音以上になっていますが、キーボードの場合、64音未満の機種もあります。

ペダルを使わない場合は、同時発音数が64音未満でも問題ないんですが、オプションでペダルをつける場合は、注意が必要です。

鍵盤数

アコースティックピアノの鍵盤の数は、88鍵です。

キーボードは、88鍵以外に、

  • 76鍵
  • 61鍵
  • 32〜49鍵

などの機種があります。

クラシックやジャズでたくさんの曲を弾きたい方は、88鍵必要になりますが、76鍵あれば、弾ける曲はたくさんあります。

「どんな曲が弾きたいか」は、ピアノを始めてみないとわからないところもあるので、鍵盤数が足りなくなれば、買い替えを検討してもいいかもしれません。

ピアノの先生
ピアノの先生
電子ピアノとキーボードの違いを、お伝えしてきましたが、上でお伝えしたことは、ピアノを始めたばかりのときは、あまり関係がないかもしれません。
いつまでピアノを続けられるかわからない…。

と心配な方は、初めはキーボードで練習しても問題ありません。

ピアノが上達してきて、キーボードでは物足りと感じた時に「電子ピアノやアコースティックピアノ」に買い替えるといいと思います。

キーボードを購入するときに気をつけること

ピアノを始めようと思っている大人の方が「ピアノを挫折しないため」に気をつけてほしいことは次の2つです。

  1. 「弾きたい」と思ったらすぐに弾ける場所に置く
  2. 楽な姿勢で弾けるようにする

1つずつお伝えしますね。 [/chat]

「弾きたい」と思ったらすぐに弾ける場所に置く

ピアノを演奏している人を見ると楽しそうですが、弾けるようになるまでは、日々の地道な練習が必要です。

ピアノは、なるべく日にちをあけないで練習する方が上達します。

でも、いざ練習しようと思っても、台の上を片付けて、キーボードを出して…となると、練習が億劫になってしまいます。

楽な姿勢で弾けるようにする

ピアノを弾くときの正しい姿勢は、次のような姿勢です。

  • 背筋がのびている
  • 肩に力が入っていない
  • 腕が動かしやすい
  • 重心は坐骨(座ったときにイスに接する部分)に
  • 手首からひじにかけてが、鍵盤と水平になるように

無理な姿勢で弾き続けると、肩がこったり、腰が痛くなったりして、練習が苦痛になってしまうかもしれません。

できれば、

専用のスタンドとイスを一緒に購入することをおすすめしますが、それが無理な場合も、正しい姿勢で弾けるように、キーボードをのせる台や、イスを調整してください。

まとめ

電子ピアノとキーボードの、ピアノの曲を演奏するにあたっての違いをお伝えしました。

ピアノを長く続けて上達するほど、キーボードでは物足りなくなってくると思います。

ただ、キーボードには、初心者の方が気軽に楽しめるように作られた機種も多く、電子ピアノより価格も安いので、

ピアノの先生
ピアノの先生
ピアノを気軽に始めてみたいという大人の方には合っていると思います。

どうせ買い替えるなら初めから電子ピアノを購入するのか、初めはお手頃なキーボードにするのかは、考え方によりますよね。

「ピアノを始めてみたい!」という方の楽器を選ぶときの参考になれば嬉しいです。

どうせ買い替えないといけないなら初めから電子ピアノを購入しよう!

という方は、こちらの記事も見てください。

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