私はヤマハ音楽教室で講師をしています。
カシオ(CASIO)のキーボードは、ピアノ未経験の方にとってもおすすめです。
でも、
カシオ(CASIO)のキーボードの中には、音楽制作やライブ演奏など、専門的な機能を備えた機種もありますが、ピアノ未経験の方におすすめのキーボードシリーズは、
- ベーシックキーボードシリーズ
- 光ナビゲーションキーボードシリーズ
です。
今回は、カシオ(CASIO)の2つのキーボードシリーズから、ピアノ未経験の方に、おすすめの4機種をご紹介します。
カシオ(CASIO)の「ベーシックキーボードシリーズ」
カシオのベーシックキーボードシリーズは、ピアノ未経験の方でも楽しめる機能がたくさんあります。
ベーシックキーボードシリーズの中でも、ピアノ未経験者の方に特におすすめの2機種をご紹介します。
①CT-X700
「CT-X700 」は、1万円台なのに機能が充実したとてもコスパのいい機種です。
おすすめポイントは、次の4つです。
- 軽量コンパクトなデザイン
- レベルに合わせて選べる充実したレッスン機能
- 本物のピアノをイメージした箱型鍵盤&タッチレスポンス機能
- 「脳にキク」エクササイズフレーズ
①軽量コンパクトなデザイン |
重さ4.3kg、94.8(幅)×35.0(奥行)×10.9(高さ)㎝の軽量コンパクトなデザインです。
電池でも演奏できるので場所を選びません。
②レベルに合わせて選べる 充実したレッスン機能 |
次の3段階レッスンで、練習をサポートしてくれます。
キーボードから、お手本の曲が流れるのでまずは聞いてみましょう。
液晶画面にこれから弾く鍵盤が表示されるので、それを見ながら弾きます。
音声で指番号も教えてくれますよ。
また、正しい音が弾けるまで再生が進まず待ってくれるので、焦らず練習ができます。
STEP-3では、液晶画面の表示がなくなり、音声による指番号のガイドもなくなります。
ガイドなしで弾けるよう練習しましょう。
(正しい音が弾けるまで再生が進まず待ってくれます。正しい音が弾けなければガイドが出ます)
この3段階のレッスンを、覚えやすい短かいフレーズごとに練習できます。
ピアノ未経験の方にとって、長いフレーズを練習するのは大変なので、短かく区切って練習できるのは、とても役立つ機能になると思います。
また、右手、左手、両手と分けて、練習することもできるんです。
最後まで曲を弾くと、演奏の採点もしてくれるので、やる気が出ますよね♪
③本物のピアノをイメージした 箱型鍵盤&タッチレスポンス機能 |
キーボードでよく見られる薄型の鍵盤ではなく、本物のピアノのような箱型の鍵盤なので、軽すぎなくて、弾きやすいんです。
それから、「CT-X700 」は、タッチレスポンス機能もついています。
鍵盤を押す強さによって、音の強弱が変わる機能です。
ピアノを演奏する上で、音の強弱をつけることはとても大切です。
「箱型の鍵盤」「タッチレスポンス機能」など、「CT-X700 」はピアノの演奏もしやすい機種です♪
④「脳にキク」エクササイズフレーズ |
「CT-X700 」の内蔵曲は160曲です。
その中に、脳を活性化させるエクササイズフレーズが50フレーズ入っているんです。
カシオの「脳にキク」エクササイズフレーズは、東北大学加齢医学研究所 川島隆太教授によって、脳の活性化につながることが実証されています。
ピアノで楽しく、脳を活性化できたらいいですよね。
ひとこと | 機能が豊富でコスパ抜群! |
---|---|
サイズ | 94.8(幅)×35.0(奥行)×10.9(高さ)㎝ |
重さ | 4.3kg |
タッチレスポンス | ◯ |
鍵盤数 | 61鍵 |
②WK-245
「WK-245」は、「CT-X700 」と基本的な機能は同じで、ピアノ未経験の方がすぐに楽しめる機種です。
「CT-X700 」と大きく違う点は、次の2つです。
- 「CT-X700 」の鍵盤数は、61鍵ですが、「WK-245」は、76鍵です。
- 「WK-245」には、サンプリング機能があります。
キーボード本体に好きな音を録音して、キーボードの音色として出す機能です。
例えば、犬の鳴き声を録音すると、それが「ドレミファソ」の音階になって鳴ります。
人の声や、生活音など、いろんな音をサンプリングできます。
やりだしたら、はまっちゃいそうですよね。
サンプリング機能を使うには、市販のマイクが必要です。
ひとこと | 子供から年配の方まで楽しめる機能が豊富! |
---|---|
サイズ | 1.191(幅)×385(奥行)×134(高さ)mm |
重さ | 6.9kg |
タッチレスポンス | ○ |
鍵盤数 | 76鍵 |
カシオ(CASIO)の光ナビゲーションキーボードシリーズ
カシオの光ナビゲーションキーボードシリーズは、鍵盤が光って弾くところを教えてくれるんです。
少し顔を上げるのも大変なので、鍵盤が光るキーボードは、「すぐに弾けるようになりたい!」という、ピアノ未経験の方にとってもおすすめですよ♪
光ナビゲーションキーボードシリーズの中でも次の2つの機種は、ピアノ未経験の方に特におすすめです。
③LK-311
ピアノ未経験の方でもすぐに楽しめる「LK-311」のおすすめポイントは、次の5つです。
- 軽量コンパクトなデザイン
- ピアノ未経験の方でもすぐに楽しめるらくらくモード
- レベルに合わせて選べる充実したレッスン機能
- 本物のピアノをイメージした箱型鍵盤&タッチレスポンス機能
- 「脳にキク」エクササイズフレーズ
①軽量コンパクトなデザイン |
重さ3.5kg、94.6(幅)×30.7(奥行)×92(高さ)㎝の軽量コンパクトなデザインです。
電池でも演奏できるので、電源がないところでも弾けますよ♪
②ピアノ未経験の方でもすぐに 楽しめるらくらくモード |
「らくらくモード」では、鍵盤が光るタイミングで、好きな鍵盤を押せば、音が合っていなくても、正しい音を再生してくれます。
タイミング(リズム)さえ合っていれば、曲が弾けるので、ピアノ未経験の方も、小さなお子さまもすぐに楽しく演奏ができます。
③レベルに合わせて選べる 充実したレッスン機能 |
次の3段階レッスンで、練習をサポートしてくれます。
ベーシックキーボードシリーズでご紹介した「CT-X700 」や「WK-245」のレッスン機能との違いは、弾く鍵盤を鍵盤が光って教えてくれるところです。
- 【STEP-1 】キーボードから、お手本の曲が流れるのでまずは聞いてみましょう。
- 【STEP-2 】これから弾く音の鍵盤が光るので、それを見ながら弾きます。
音声で指番号も教えてくれます。
正しい音が弾けるまで再生が進まず待ってくれるので、あせらず練習できます。 - 【STEP-3 】 STEP-3では、鍵盤は光りません。
また音声での指番号のガイドもなくなります。
ガイドなしで、弾けるよう練習します。
(正しい音が弾けるまで再生が進まず待ってくれます。正しい音が弾けなければ、弾くべき鍵盤が光ります。)
この3段階のレッスンを、覚えやすい短いフレーズごとに練習できます。
また、右手、左手、両手と分けて、練習することができるんです。
また、最後まで曲を弾くと、演奏の採点もしてくれます。
④本物のピアノをイメージした 箱型鍵盤&タッチレスポンス機能 |
ベーシックキーボードシリーズでご紹介した「CT-X700 」や「WK-245」と同じ、本物のピアノのような箱型の鍵盤です。
それから、鍵盤を押す強さによって、音の強弱が変わるタッチレスポンス機能もついています。
⑤「脳にキク」エクササイズフレーズ |
ベーシックキーボードシリーズの「CT-X700 」のパートでご紹介した「脳にキク」エクササイズフレーズが10フレーズ入っています。
ひとこと | 光る鍵盤で、すぐに弾ける♪ |
---|---|
サイズ | 94.6(幅)×30.7(奥行)×9.2(高さ)mm |
重さ | 3.5kg |
タッチレスポンス | ○ |
鍵盤数 | 61鍵 |
④LK-511
「LK-511」は、2018年8月に発売されたばかりの新しい機種です。
「LK-311」のパートでご紹介した機能は全て備えています♪
大きく違うのは、「LK-511」では、専用アプリ「ソングバンクプラス」が使えることです。
このアプリ、とっても楽しくて便利なアプリなんです。
アプリを使ってできることをお伝えしますね。
- アプリで好きな曲をダウンロードして、「LK-511」本体に保存
- 音楽ゲームが楽しめる
- スマホやオーディオプレイヤーの中の曲を「LK-511」のスピーカーから鳴らせる
①アプリで好きな曲をダウンロードして、「LK-511」本体に保存 |
専用アプリ「ソングバンクプラス」から、ダウンロード購入した曲を「LK-511」に保存することができます。
保存した曲は、レッスン機能を使って練習できます。
自分の好きな曲が練習できると、やる気も出るし楽しいですよね♪
また、メロディパートだけを小さく鳴らすこともできるので、付属のマイクで歌ってカラオケの練習もできますよ(^^)
②音楽ゲームが楽しめる |
USBケーブルで、スマホやタブレット端末に接続すると、ゲーム感覚でピアノの練習ができます。
画像のコメント「上から落ちてくる★に合わせてキーボードを押します」
ついつい夢中になってしまいそうですよね♪
③スマホやオーディオプレイヤーの 中の曲を「LK-511」の スピーカーから鳴らせる |
付属のオーディオケーブルを使って、スマホやオーディオプレイヤーと接続すると、「LK-511」をスピーカーとして使えます。
好きな曲をバックに演奏したり、マイクで歌ったりすることができます。
その他の違いでは、
- 新しい音源が使われていて、音色がより良くなったこと
- 「脳にキク」エクササイズフレーズが、50フレーズ入っていること
などです。
ひとこと | 専用アプリ「ソングバンクプラス」がすごい! |
---|---|
サイズ | 94.8(幅)×35.0(奥行)×10.9(高さ)mm |
重さ | 4.5kg |
タッチレスポンス | ○ |
鍵盤数 | 61鍵 |
まとめ
カシオのキーボードは、機能が豊富で、さすが時計や電卓も作っている電子製品メーカーだなという感じです。
値段のわりに、機能が充実していてコスパが、とてもいいと思います。
ただ機能がたくさんあるだけではなくて、機能一つ一つがよく考えられていて、ピアノ未経験の方でも、すぐに楽しむことができると思います。
カシオのキーボードは、気軽に楽しみたいピアノ未経験の方に、ぴったりだと思います。
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