私はヤマハ音楽教室で講師をしています。
ローランドは、日本の電子楽器メーカーです。
- ローランドの電子ピアノは、表現力がとても豊か!
- ピアノの練習を楽しめる多彩な機能も魅力です。
また、ローランドの電子ピアノは、練習をサポートするアプリが無料で使えることもあって、ピアノ初心者の方にも人気なんですよ。
そんなローランドのおすすめの7モデルを現役ヤマハ講師が紹介します。
Contents
ローランド(Roland)とは
ローランドは、日本の大手電子楽器メーカーです。
その電子楽器は、日本だけでなく世界中のプロミュージシャンに愛用されています。
日本で初めて電子ピアノを製造したのも、ローランドなんですよ。
ローランドの電子ピアノの魅力は、高い技術力!
現在、他メーカーの電子ピアノで使われているいくつかの技術も、最初に電子ピアノで実現したのはローランドだったりします。
ローランドは、ヤマハやカワイと違ってアコースティックピアノは製造していません。
そのため…
と思う方もいます。
でも、電子ピアノは電子楽器です。
長く電子楽器を製造しているローランドならではの強みもありますよ。
ローランドの電子ピアノの特徴
ローランド電子ピアノの強み
ローランドの電子ピアノの強みは次の2つ!
- 豊かな表現力
- 初心者にも最適!練習サポートアプリ
1つずつ、見ていきましょう。
豊かな表現力
ローランドの電子ピアノは、表現力がとても豊か!
上位機種になると、
とても小さな音〜大きな音
やわらかく優しい音〜強くするどい音
など、しっかりと表現することができます。
なぜ、ローランドの電子ピアノは表現力が豊かなのでしょう?
その理由は
- スピーカー
- 音源
にあります。
1つずつ、見ていきましょう。
スピーカー |
電子ピアノは、スピーカーの数が多いほど、豊かな表現ができるようになります。
どのメーカーも上位機種ほど、スピーカーを多くしています。
ローランドの最上位機種のスピーカーの数は8つと、他メーカーと比べても多いんです。
また他のメーカーと比べても、かなり大きい直径25cmのスピーカーを搭載しているモデルもあります。
電子楽器メーカーなだけあって、スピーカーにも力を入れていることがわかりますよね。
モデリング音源 |
現在、モデリング音源の電子ピアノがあるのはローランドだけ。
他メーカーの電子ピアノの音源は、サンプリング音源です。
違いをかんたんに言うと…
サンプリング音源 | 本物のグランドピアノの鍵盤、88鍵を1つずつ録音してつくった音源 |
---|---|
モデリング音源 | 電子ピアノの中で音をシュミレーションして作り出す音源 |
サンプリング音源の場合は、あらかじめ録音してある音しか出ません。
モデリング音源は、弾いた瞬間に音を作り出すので、豊かな表現ができるんです。
初心者にも最適!練習サポートアプリ
ローランドの電子ピアノでは、ローランドオリジナルのアプリを無料で使うことができます。
そのなかで、練習をサポートしてくれるアプリが次の2つ!
- ピアノパートナー2
- ピアノ・エブリィ・デイ
1つずつ、見ていきましょう。
ピアノパートナー2 |
ピアノパートナー2では、次のようなことができます。
- 電子ピアノの操作(リモコン)
- 電子ピアノの内蔵曲の譜面表示
- 音あてゲーム(譜読み、聴音)
- 8ビート、ボサノバなど多彩なリズムで自動伴奏ができるリズム機能
- 日々の練習の記録
日々の練習の記録ができたり、音当てゲームができたりと、独学でピアノを学ぶ方にも心強いアプリです。
ピアノ・エブリィ・デイ |
ピアノパートナー2では、次のようなことができます。
- 練習時の演奏を自動で録音
- 内蔵曲の練習メニューを作ってくれる
- 1日にどれくらい練習したかを記録
- 練習をしばらくしていないときは、やる気になるアドバイスやヒントをくれる
毎日、どんな曲をどれだけ練習したかを記録してくれるので、独学でピアノを学ぶ方にも最適!
演奏は自動で録音され、スマホがあればいつでも聴き返すことができます。
アプリから、世界最大のオンライン楽譜ストア「Sheet Music Direct」にアクセスし、好きな楽譜を購入することも可能!
購入した譜面は、スマホがあれば見れるので、いつでもどこでも譜読みができますよ。
ローランドの電子ピアノおすすめ7選
FP-10
FP-10は、ポータブル・ピアノ(卓上タイプの電子ピアノ)なので持ち運びも可能。
市場価格は6万円台ですが、ローランドの10万円クラスの電子ピアノと
- 音源
- 鍵盤
が同じ!
コスパの高いモデルです。
スピーカーが本体の下についているため、テーブルなどに置いて使うのではなく、専用スタンドに置くのがおすすめ。
(テーブルに置くとスピーカーがふさがれてしまい、音がこもって聴こえます。)
FP-10の対応アプリ…ピアノパートナー2(リズム機能は非対応)
ポータブル・タイプの電子ピアノの選び方は、おすすめのポータブルタイプの電子ピアノと選ぶときの注意点で詳しく書いています。
RP-102
- スタンド一体型
- 内蔵曲236曲
- ローランドの10万円クラスの電子ピアノと同じ音源、鍵盤
という高いクオリティながら、市場価格6〜7万円台!
音色数は多くないですが、純粋にピアノを楽しみたい方にはおすすめのモデルです。
RP-102の対応アプリ…ピアノパートナー2
なるべく安い電子ピアノを探しているという方は、【3〜4万円台】安い電子ピアノを選ぶ時の注意点2つとおすすめ5選を見てください。
RP501R
1つ前に紹介したRP-102と、鍵盤や音源は同じです。
RP501RとRP-102の主な違い |
音色数 | |
RP501R | 316音色 |
RP-102 | 15音色 |
スプリット(鍵盤の右側と左側で音色をわける機能) | |
RP501R | あり |
RP-102 | なし |
ダンパーペダル連続検出 | |
RP501R | あり |
RP-102 | なし |
レコーダー機能(MIDI録音) | |
RP501R | 可能 |
RP-102 | 不可 |
付属の椅子 | |
RP501R | 高低自在椅子 |
RP-102 | 固定椅子 |
ダンパーペダルの連続検出…RP501Rのほうが、ダンパーペダルの響きをより細かくコントロールすることができます。
RP501Rの対応アプリ…ピアノパートナー2など
F-140R
奥行き約30cmのスリムモデル!
1つ前で紹介したRP501Rと、スペックはほぼ同じです。
RP501RとF-140Rの主な違い |
内蔵曲 | |
RP501R | 256曲 |
F-140R | 200曲 |
サイズ | |
RP501R | 1,378×423×992(幅×奥行×高さ) |
F-140R | 1,361×345×778(幅×奥行×高さ) |
付属品 | |
RP501R | 楽譜集、ヘッドホン、ヘッドホンフック、高低自在椅子 |
F-140R | ヘッドホン、ヘッドホンフック、転倒防止金具 |
F-140Rの対応アプリ…ピアノパートナー2など
RP501Rのダンパーペダルは、アコースティックピアノの踏み応えを再現していて、より響きをコントロールしやすくなっています。
HP704
HP704は、モデリング音源を搭載。
弾くたびに音色が変わる、表現力豊かなモデルです。
鍵盤は、木材と樹脂を組み合わせた構造になっていて、グランドピアノに近いタッチ感と耐久性を両立。
また、HP704は、Bluetooth®︎スピーカーとしても使えます。
スマートフォンとHP704をBluetooth®︎接続すれば、スマホ内の曲をHP704の高品質スピーカーで聴いたり、一緒に演奏したりできますよ。
HP704の対応アプリ…ピアノ・エブリィ・デイなど
LX706
LX706は、ローランド最上級の
- 鍵盤
- 音源
を搭載。
スピーカーも6つと多く、とても小さな音から大きな音まで、アコースティックピアノのように自然に表現することができます。
私も弾いてみましたが、その表現力は感動的でした!
- 鍵盤タッチ
- 表現力
ともに、本格的にピアノを弾きたい方も満足できるレベルだと思います。
LX706の対応アプリ…ピアノ・エブリィ・デイなど
KIYOLA KF-10
家具メーカー「カリモク」とコラボしたモデル。
電子ピアノとは思えない、天然木を使ったおしゃれなデザイン。
ピアノ椅子には、人間工学に基づき、座り心地を研究しているカリモクの技術を生かされています。
快適にピアノの練習ができますよ。
モデリング音源のため、表現力も豊か!
KIYOLA KF-10の対応アプリ…ピアノパートナー2など
まとめ
ローランドは、世界中のプロミュージシャンも愛用する電子楽器メーカー。
高い技術力を生かした電子ピアノは、表現力が豊かで、ピアノが楽しくなる機能もたくさん!
ローランドだけのオリジナルアプリを使えば、独学でピアノを学ぶ方も、練習をより楽しむことができますよ。