独学での練習方法

【独学ピアノの練習法】よくある7つの悩みについてヤマハ講師が解説

【独学ピアノの練習法】よくある7つの悩みについてヤマハ講師が解説
ピアノの先生
ピアノの先生
こんにちは。
私はヤマハ音楽教室で講師をしています。
独学でピアノを始めたいけど、何から練習したらいいの?
片手ずつは弾けるのに、両手にすると弾けない…。
指が思うように動かない…。特に左手!
練習しても上手くならない!もっと効率のいい練習法ってないの?

などなど、独学でピアノを練習していると、いろいろな悩みが出てきますよね。

そんな「独学ピアノの練習でよくある悩み」について、ヤマハ講師が解説していきます。

今回、解説するお悩みは次の7つ!

  1. 独学ピアノは何から始めたらいいのか
  2. 片手ずつは弾けるのに両手にすると弾けない
  3. 指が思うように動かない
  4. 途中で何度も止まってしまう
  5. 楽譜が読めない
  6. 効率のいい練習法を知りたい
  7. 基礎からしっかり学びたい

それでは、順番に見ていきましょう。

独学ピアノは何から始めたらいいのか

独学でピアノを始めたい。
でも、何から練習したらいいのか、さっぱりわからない…。

という方も多いですよね。

楽譜屋さんに行けば、たくさんの教本がありますが、自分に合っていないものを選んでしまうと、

全然、理解できない…。

となり、挫折する原因にもなってしまいます。

私もたくさんの独学用のピアノ教本を見てきましたが、「まったくピアノ経験のない方」にもわかりやすいと思えた教本は、とても少なかったんです。

私が、誰にでもわかりやすいと思ったのは、次の2つの教本アプリ

上の3つは、とてもていねいな解説があるため、全くの初心者の方でもわかりやすいですよ!

それぞれの

  • 教本
  • アプリ

について、【独学用ピアノ教本】経験ゼロでも挫折しない2冊をヤマハ講師が厳選で、くわしく解説しています。

片手ずつは弾けるのに両手にすると弾けない

片手ずつなら弾けるのに、両手にすると手がつられてしまって、うまく弾けない…。

というお悩みもよく聞きます。

人間の脳は、「どちらかの手に、もう片方の手がつられやすい」という仕組みになっているため、両手がむずかしく感じるのは、仕方がないこと。

でも、練習を続けていくと「手がつられる」ということは、なくなっていきますよ。

「片手ずつなら弾けるのに両手にすると弾けない」ときの練習法は、次の4つ。

  1. 右手を歌いながら、左手を弾く
  2. 右手を弾きながら、左手のリズムをたたく
  3. 同じタイミングで弾く音符同士を線でつなぐ
  4. 音符を置き換えて練習する

上の4つについて、くわしい練習法は、片手ずつなら弾けるのに両手にすると弾けないときの4つの練習法に書いています。

指が思うように動かない

指を動かしやすくするためには、どんな練習をしたらいいんだろう?

そんな悩みも、多いですよね。

なぜ、指を動かしにくいかというと…

人の指は1本1本、独立して動くようにはできていないから

人は、指を1本だけ動かすより、まとめて動かす方が得意なんです。

でも、トレーニングによって、指の独立をうながし、指を動きやすくすることができますよ。

指を動かしやすくするために、効果があるトレーニング法は次の4つ!

  1. 5本の指をまんべんなく使った練習
  2. 保持音を使った練習
  3. スタッカート、リズム変奏などパターンを変えて練習
  4. 右手と左手でアーティキュレーション、強弱を変える

くわしいトレーニング法は、指の独立のためのトレーニング法 | ピアノで指が動かない理由をどうぞ。

途中で何度も止まってしまう

途中で何度も止まってしまって、スムーズに弾けない。
いつも同じところばっかり、間違える…。

そんなふうにお悩みの方は、毎回、はじめから最後まで通して練習していませんか?

通し練習ばかりしていると

上手な部分はどんどん上手になるけど、弾けない部分はいつまで経っても弾けない

ということになってしまいます。

よく間違える部分や、止まってしまうところは、そこだけ取り出して練習しましょう。

そこだけ取り出して練習することを「部分練習」といいます。

部分練習は、

  • 片手ずつ
  • ゆっくり両手

など、時間をかけて、余裕を持って弾けるまで練習してください。

何度、練習しても弾けるようにならない!

と思っていても、部分練習を続ければ、必ず弾けるようになります。

地道な練習ですが、一度にたくさんのことを頑張らないで

今日は、この2小節だけ、確実に弾けるようになろう!

という気持ちでやってみてください。

楽譜が読めない

ピアノを始めてしばらく経つけど、なかなか楽譜を読んで弾けるようにならない…。

お悩みの方も多いですよね。

楽譜を読めないのには、原因があります。

原因は、次の5つ。

  1. 音符の「高さ」や「長さ」がすぐにわからない
  2. 鍵盤ではなく楽譜を見て弾くことができない
  3. 「ト音記号」と「ヘ音記号」を同時に読むことができない
  4. 楽譜の少し先を見て弾くことができない
  5. 調号が頭に入っていない

「なぜ楽譜が読めないのか」その原因を知り、それに合わせて練習することで、楽譜は読めるようになっていきますよ。

くわしい練習法は、楽譜が読めない!その原因と練習法をヤマハ講師が解説に書いています。

効率のいい練習法を知りたい

たくさん練習しているのに、なかなか弾けるようにならない…。

そんなとき、

練習のやり方を間違えているのかな…?

と不安になってくることもありますよね。

ピアノは、やみくもに練習しても、遠回りになってしまうだけ。

練習のやり方を知ると、効率よく上達できますよ。

効率の良いピアノ練習法 | 練習量が同じでも上達スピードが変わる!で、

  • 効率の悪い練習法
  • 効率のいい練習法

をお伝えしています。

ピアノの先生
ピアノの先生
練習法だけでなく、意識を変えることも大切なんです。

基礎からしっかり学びたい

ピアノを始めたころは、楽しく曲を弾いていたけど…

最近、なかなか曲が弾けるようにならない…。
壁にぶつかることが多くなったし、自分が思うような表現ができない。

とお悩みの方はいませんか?

初級の頃は、あまり苦労せずに曲が弾けていた。

でも、

「曲のレベルが上がってくるにつれて、思うように弾けなくなってきた」

という場合は、基礎練習を取り入れると、壁を乗り越えられることも多いですよ。

もちろん、すぐに効果があるわけではないですが、基礎練習を続けることで、効率よく技術を身につけていくことができます。

初級〜中級までの方の基礎練習については、【独学ピアノの進め方】基礎を身につければ確実に上達する!に書いています。

中級〜の方の基礎練習は、独学ピアノの上達のコツは基礎練習にあり!おすすめの教材と練習法をどうぞ。