私はヤマハ音楽教室で講師をしています。
などなど、独学でピアノを練習していると、いろいろな悩みが出てきますよね。
そんな「独学ピアノの練習でよくある悩み」について、ヤマハ講師が解説していきます。
今回、解説するお悩みは次の7つ!
- 独学ピアノは何から始めたらいいのか
- 片手ずつは弾けるのに両手にすると弾けない
- 指が思うように動かない
- 途中で何度も止まってしまう
- 楽譜が読めない
- 効率のいい練習法を知りたい
- 基礎からしっかり学びたい
それでは、順番に見ていきましょう。
Contents
独学ピアノは何から始めたらいいのか
でも、何から練習したらいいのか、さっぱりわからない…。
という方も多いですよね。
楽譜屋さんに行けば、たくさんの教本がありますが、自分に合っていないものを選んでしまうと、
となり、挫折する原因にもなってしまいます。
私もたくさんの独学用のピアノ教本を見てきましたが、「まったくピアノ経験のない方」にもわかりやすいと思えた教本は、とても少なかったんです。
私が、誰にでもわかりやすいと思ったのは、次の2つの教本とアプリ。
上の3つは、とてもていねいな解説があるため、全くの初心者の方でもわかりやすいですよ!
それぞれの
- 教本
- アプリ
について、【独学用ピアノ教本】経験ゼロでも挫折しない2冊をヤマハ講師が厳選で、くわしく解説しています。
片手ずつは弾けるのに両手にすると弾けない
というお悩みもよく聞きます。
人間の脳は、「どちらかの手に、もう片方の手がつられやすい」という仕組みになっているため、両手がむずかしく感じるのは、仕方がないこと。
でも、練習を続けていくと「手がつられる」ということは、なくなっていきますよ。
「片手ずつなら弾けるのに両手にすると弾けない」ときの練習法は、次の4つ。
- 右手を歌いながら、左手を弾く
- 右手を弾きながら、左手のリズムをたたく
- 同じタイミングで弾く音符同士を線でつなぐ
- 音符を置き換えて練習する
上の4つについて、くわしい練習法は、片手ずつなら弾けるのに両手にすると弾けないときの4つの練習法に書いています。
指が思うように動かない
そんな悩みも、多いですよね。
なぜ、指を動かしにくいかというと…
人の指は1本1本、独立して動くようにはできていないから
人は、指を1本だけ動かすより、まとめて動かす方が得意なんです。
でも、トレーニングによって、指の独立をうながし、指を動きやすくすることができますよ。
指を動かしやすくするために、効果があるトレーニング法は次の4つ!
- 5本の指をまんべんなく使った練習
- 保持音を使った練習
- スタッカート、リズム変奏などパターンを変えて練習
- 右手と左手でアーティキュレーション、強弱を変える
くわしいトレーニング法は、指の独立のためのトレーニング法 | ピアノで指が動かない理由をどうぞ。
途中で何度も止まってしまう
そんなふうにお悩みの方は、毎回、はじめから最後まで通して練習していませんか?
通し練習ばかりしていると
上手な部分はどんどん上手になるけど、弾けない部分はいつまで経っても弾けない
ということになってしまいます。
よく間違える部分や、止まってしまうところは、そこだけ取り出して練習しましょう。
そこだけ取り出して練習することを「部分練習」といいます。
部分練習は、
- 片手ずつ
- ゆっくり両手
など、時間をかけて、余裕を持って弾けるまで練習してください。
と思っていても、部分練習を続ければ、必ず弾けるようになります。
地道な練習ですが、一度にたくさんのことを頑張らないで
という気持ちでやってみてください。
「苦手なところ」は、部分練習する。
そこだけをたくさん練習すれば、だんだん「苦手」じゃなく「得意なところ」になっていく。
通し練習してて、そこがきたら「大丈夫!余裕で弾ける!」ってなる。
そうやって、たくさん壁を乗り越えて、自己肯定感を上げていくのがピアノの練習。
やればできる!
— まきの@ピアノ講師 (@amane_makino) June 14, 2021
楽譜が読めない
とお悩みの方も多いですよね。
楽譜を読めないのには、原因があります。
原因は、次の5つ。
- 音符の「高さ」や「長さ」がすぐにわからない
- 鍵盤ではなく楽譜を見て弾くことができない
- 「ト音記号」と「ヘ音記号」を同時に読むことができない
- 楽譜の少し先を見て弾くことができない
- 調号が頭に入っていない
「なぜ楽譜が読めないのか」その原因を知り、それに合わせて練習することで、楽譜は読めるようになっていきますよ。
くわしい練習法は、楽譜が読めない!その原因と練習法をヤマハ講師が解説に書いています。
効率のいい練習法を知りたい
たくさん練習しているのに、なかなか弾けるようにならない…。
そんなとき、
と不安になってくることもありますよね。
ピアノは、やみくもに練習しても、遠回りになってしまうだけ。
練習のやり方を知ると、効率よく上達できますよ。
効率の良いピアノ練習法 | 練習量が同じでも上達スピードが変わる!で、
- 効率の悪い練習法
- 効率のいい練習法
をお伝えしています。
基礎からしっかり学びたい
ピアノを始めたころは、楽しく曲を弾いていたけど…
壁にぶつかることが多くなったし、自分が思うような表現ができない。
とお悩みの方はいませんか?
初級の頃は、あまり苦労せずに曲が弾けていた。
でも、
「曲のレベルが上がってくるにつれて、思うように弾けなくなってきた」
という場合は、基礎練習を取り入れると、壁を乗り越えられることも多いですよ。
もちろん、すぐに効果があるわけではないですが、基礎練習を続けることで、効率よく技術を身につけていくことができます。
初級〜中級までの方の基礎練習については、【独学ピアノの進め方】基礎を身につければ確実に上達する!に書いています。
中級〜の方の基礎練習は、独学ピアノの上達のコツは基礎練習にあり!おすすめの教材と練習法をどうぞ。