私はヤマハ音楽教室でピアノ講師をしています。
とお悩みの方も多いですよね。
実は…
左右の手が違う動きをする
というのは、人間の脳にとってむずかしいことなんです。
なぜなら、脳の仕組みが、「どちらかの手に、もう片方の手がつられやすい」ようになっているから。
でも、練習を続けていれば、
ということは、ほとんどなくなっていきます!
今回は「片手ずつなら弾けるけど、両手にすると弾けない」ときの練習法を解説していきます。
片手ずつなら弾けるのに両手にすると弾けないときの5つの練習法
「片手ずつなら弾けるけど、両手にすると弾けない」ときの練習法は、次の5つ!
- 右手を歌いながら、左手を弾く
- 右手を弾きながら、左手のリズムをたたく
- 同じタイミングで弾く音符同士を線でつなぐ
- 音符を置き換えて練習する
- 両手トレーニングをする
1つずつ、くわしく見ていきましょう。
右手を歌いながら左手を弾く
両手で合わせると弾けなくなるという方を見ていると、右手に左手がつられてしまっている方が多いんです。
左手は動かさなくていいのに、右手を動かすタイミングで、左手も動いてしまう
という場面をよく見かけます。
そんなときに、おすすめの練習法が
右手を歌いながら左手を弾く
です。
この練習をすると、
- 右手
- 左手
それぞれのリズムを頭の中で、整理できるので、両手が弾きやすくなりますよ。
スムーズにできるようになるまで、繰り返し練習してください。
右手を弾きながら、左手のリズムをたたく
上のパートで、「右手を歌いながら左手を弾く」という練習法をお伝えしました。
その練習法と似ていますが、
右手を弾きながら、左手のリズムをたたく
という練習も効果的!
右手を弾きながら、ひざの上などで左手のリズムをたたきます。
まずは、ゆっくりから
右手を弾きながら、左手のリズムをたたく
という練習をしてみてください。
これが、つられずにできるようになると、両手も弾きやすくなりますよ。
同じタイミングで弾く音符同士を線でつなぐ
3つ目の練習法が、
同じタイミングで弾く音符同士を線でつなぐ
これをすると、「右手と左手のリズムの違い」を目で確認することができるので、より理解しやすくなります。
また、同じタイミング以外でも
右手のこの音符とこの音符の間に、左手のこの音符が入る
などがわかれば、弾きやすくなるので、自分でわかりやすいように楽譜に書き込んでみましょう。
音符を置き換えて練習する
4つ目の練習法は、
音符を置き換えて練習する
です。
たとえば、
というリズムは、
という音符で置き換えて書くことができます。
タイをなくすと、
というリズムになりますよね。
練習方法は…
- 楽譜③で弾く
- 頭の中で、楽譜③のリズムを歌いながら楽譜②を見て弾く
- ②番ができたら、もう両手で弾けているので、楽譜①を見ながらでも弾けるはずです。
このように、リズムを置き換えてみると、理解しやすくなることもあります。
両手トレーニングをする
はじめにお伝えした通り、人間の脳は「どちらかの手に、もう片方の手がつられやすい」仕組みになっています。
だから、両手で弾くのがむずかしいと感じるのは当たり前なんです。
そのため、かんたんな曲から少しずつトレーニングしていくことも大切!
メトロノートという楽譜アプリの中に、両手トレーニングができるパートがあります。
- 手を交互に動かす
- 右手と左手が同じ方向へ動く(音は違う)
- 音は同じでリズムが違う
- 反進行(リズムが同じで反対の方向へ動く)
- 両手ステップ1
- 両手ステップ2
と、少しずつレベルアップしていくため、無理なく両手に慣れていくことができます。
両手トレーニングは、「手の協調」という項目に入っています。
- アカウントタグから、楽器 → ピアノを選ぶ
- 演習タグ→名曲を使った演習 → 「手の協調」
1週間無料で、練習ができ、数千の楽譜も弾き放題ですよ!
無料トライアル中は、4曲まで楽譜の印刷もできます。
まとめ
「片手ずつなら弾けるけど、両手にすると弾けない」ときの練習法を5つ紹介しました。
- 右手を歌いながら、左手を弾く
- 右手を弾きながら、左手のリズムをたたく
- 同じタイミングで弾く音符同士を線でつなぐ
- 音符を置き換えて練習する
- 両手トレーニングをする
あなたに合う方法で、練習をしてみてください。
独学では、なかなか弾けるようにならない時は、ピアノ教室へ通うと効率よく上達できますよ。
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