私はヤマハ音楽教室でピアノ講師をしています。
とお悩みの方も多いですよね。
実は…
左右の手が違う動きをする
というのは、人間の脳にとってむずかしいことなんです。
脳の仕組みが「どちらかの手に、もう片方の手がつられやすい」ようになっているので、両手がむずかしいのは、当たり前のこと。
でも、練習を続けていれば、
ということは、ほとんどなくなっていきます!
今回は「片手ずつなら弾けるけど、両手にすると弾けない」ときの練習法を解説していきます。
Contents
片手ずつなら弾けるのに両手にすると弾けないときの4つの練習法
「片手ずつなら弾けるけど、両手にすると弾けない」ときの練習法は、次の4つ!
- 右手を歌いながら、左手を弾く
- 右手を弾きながら、左手のリズムをたたく
- 同じタイミングで弾く音符同士を線でつなぐ
- 音符を置き換えて練習する
1つずつ、くわしく見ていきましょう。
右手を歌いながら左手を弾く
両手で合わせると弾けなくなるという方を見ていると、右手に左手がつられてしまっている方が多いんです。
左手は動かさなくていいのに、右手を動かすタイミングで、左手も動いてしまう
という場面をよく見かけます。
そんなときに、おすすめの練習法が
右手を歌いながら左手を弾く
です。
この練習をすると、
- 右手
- 左手
それぞれのリズムを頭の中で、整理できるので、両手が弾きやすくなりますよ。
スムーズにできるようになるまで、繰り返し練習してください。
右手を弾きながら、左手のリズムをたたく
上のパートで、「右手を歌いながら左手を弾く」という練習法をお伝えしました。
その練習法と似ていますが、
右手を弾きながら、左手のリズムをたたく
という練習も効果的!
右手を弾きながら、ひざの上などで左手のリズムをたたきます。
まずは、ゆっくりから
右手を弾きながら、左手のリズムをたたく
という練習をしてみてください。
これが、つられずにできるようになると、両手も弾きやすくなりますよ。
同じタイミングで弾く音符同士を線でつなぐ
3つ目の練習法が、
同じタイミングで弾く音符同士を線でつなぐ
これをすると、「右手と左手のリズムの違い」を目で確認することができるので、より理解しやすくなります。
また、同じタイミング以外でも
右手のこの音符とこの音符の間に、左手のこの音符が入る
などがわかれば、弾きやすくなるので、自分でわかりやすいように楽譜に書き込んでみましょう。
音符を置き換えて練習する
4つ目の練習法は、
音符を置き換えて練習する
です。
たとえば、

というリズムは、

という音符で置き換えて書くことができます。
タイをなくすと、

というリズムになりますよね。
練習方法は…
- 楽譜③で弾く
- 頭の中で、楽譜③のリズムを歌いながら楽譜②を見て弾く
- ②番ができたら、もう両手で弾けているので、楽譜①を見ながらでも弾けるはずです。
このように、リズムを置き換えてみると、理解しやすくなることもあります。
まとめ
「片手ずつなら弾けるけど、両手にすると弾けない」ときの練習法を4つ紹介しました。
- 右手を歌いながら、左手を弾く
- 右手を弾きながら、左手のリズムをたたく
- 同じタイミングで弾く音符同士を線でつなぐ
- 音符を置き換えて練習する
あなたに合う方法で、練習をしてみてください。
両手がむずかしいと感じるのは当たり前のことです。
なぜなら、人間の脳の仕組みが「どちらかの手に、もう片方の手がつられやすい」ようになっているから。
でも、たくさん両手の曲を練習していくことで、つられなくなっていきますよ。
よかったら、ここでお伝えした練習法を試してみてくださいね!