私はヤマハ音楽教室でピアノ講師をしています。
でも、ピアノ教本ってたくさんありすぎて、どれを選んだらいいのかわからない…。
ピアノ教本って、本当にたくさんありますよね。
- 初心者向け
- 初級用
などと書かれていても、その難易度はさまざま。
むずかしくて理解できない…。
そんな教本を買ってしまうと、楽しく続けられないですよね。
そこで今回は、たくさんあるピアノ教本の中から
まったくピアノ経験のない方
にもわかりやすい教本を紹介!
大人の方がつまずきやすいポイントをふまえ、
という
- 教本2冊
- ピアノ学習アプリ1つ
を厳選しました。
それでは、
- 独学でピアノを始める方がつまずきやすいポイント
- 独学用ピアノ教本の選び方
- おすすめの独学用ピアノ教本2冊とアプリ
の順番で、解説していきます。
Contents
独学でピアノを始める方がつまずきやすいポイント
独学でピアノを始める方がつまずきやすいポイントは次の3つです。
- 練習方法がわからない
- 指づかいがわからない
- 楽譜が読めない
1つずつ、くわしく見ていきましょう。
練習方法がわからない
ピアノの練習は、
右手 → 左手 → 両手
の順番で練習していくのが基本ですが、両手の前に
- 左手を弾きながら右手を歌う
- 左手を弾きながら右手のリズムをたたく
などの練習を取り入れた方がいいこともあります。
また、大事なのは
- つまずきやすいポイント
- 今までに経験していない要素
などは、そこだけ取り出して練習すること。
やみくもに練習しても、なかなか弾けるようにならなくて、挫折する原因になってしまうんです。
指づかいがわからない
全部の音符に指番号を書いてほしい!
初心者の方に多いのが、指づかいがわからないという悩み。
ピアノの練習で大事なのは、いつも同じ指づかいで練習すること!
練習するたびに指づかいを変えてしまうと、いつまでも定着しないので、ムダに練習することになります。
となると、練習がイヤになってしまいますよね。
楽譜が読めない
楽譜を読んで弾けるようになる
というのは、すごくむずかしいことなんです。
楽譜を読むためには
- 五線譜での音符の位置(高さ)
- 音符や休符の長さ
そのほか、いろいろな楽譜のしくみを覚えなければいけません。
また、
鍵盤から目を離し、楽譜を見ながら弾けるようになる
ということができないとスムーズに弾けないんです。
そのため、はじめから楽譜を読んで弾こうとすると、なかなか先に進まなくて、楽しくなくなってしまいます。
独学用ピアノ教本の選び方
独学でピアノを始める方がつまずきやすいポイントは、
- 練習方法がわからない
- 指づかいがわからない
- 楽譜が読めない
の3つでした。
つまり、独学用ピアノ教本を選ぶときに大事なのは次の3つ。
- 練習方法がわかりやすく解説されている
- お手本動画がついていて、どの指で弾けばいいかがわかる
- 楽譜にふりがながついている
1つずつ、くわしく見ていきましょう。
練習方法がわかりやすく解説されている
ピアノは、やみくもに練習しても上達しません。
- どんな順番で
- どんな方法で
練習すればいいのか、ていねいに解説されている教本を選びましょう。
ただし、くわしく解説が書かれているように見えても、「それが本当にわかりやすいのか」は、実際にやってみなければ、判断がむずかしいですよね。
のちほど、
ピアノ経験が全くない方
にも、わかりやすい教本2冊とアプリを厳選して紹介しますね。
お手本動画がついていて、どの指で弾けばいいかがわかる
という悩みは、とても多いです。
そんな時、DVDなどのお手本動画がついている教本がおすすめ。
なぜなら、
- どの指で弾けばいいのか
- どうやって指を動かせばいいのか
を目で見て確かめることができるから。
お手本通りに指を動かせば、曲が弾けるようになっていくので、指づかいに迷うことはありませんよ。
いつも同じ指づかいで練習する
これは、早く上達するためには欠かせないことです!
楽譜にふりがながついている
楽譜を読んで弾けるようになるには、知識も必要だし、時間もかかります。
ピアノを楽しく続けるために大事なのは、まずは弾いていくこと!
楽譜にドレミふりがながついている教本であれば、楽譜が読めなくても曲を弾いていくことができます。
いつまでも、ドレミふりがながついている楽譜で練習していると楽譜が読めるようにはなっていきません。
でもはじめは、ふりがなつきの楽譜に頼ってもいいと私は思います。
なぜなら、はじめから楽譜を読んで曲を弾こうとすると、1曲を仕上げるのに、時間がかかるから。
いつまでも曲が弾けないと楽しくなくなってしまいますよね。
おすすめの独学用ピアノ教本2冊とアプリ
それでは、たくさんある独学用ピアノ教本の中から、
という
- 教本(2冊)
- アプリ(1つ)
を厳選して紹介します。
おすすめの独学用ピアノ教本は、次の2冊。
- はじめから1人で学べる 大人のためのピアノレッスン
- DVD一番優しいすぐに弾けるピアノ・レッスン
そして、独学でピアノを始めたい方におすすめのアプリは「flowkey」です。
1つずつ、くわしく見ていきましょう。
はじめから1人で学べる 大人のためのピアノレッスン
「はじめから1人で学べる 大人のためのピアノレッスン」の1番のポイントは、
とにかく練習方法がわかりやすく、ていねいに解説されていること
最初に習う曲は「ちょうちょう」なんですが、
- 右手だけを少しずつ区切って練習
- リズム打ちの練習
- 左手を弾きながら右手のリズム打ち
などなど、練習方法が、とても細かく解説されています。
そして、練習のはじめでは、ドレミふりがながついていますが、仕上げの段階では、ふりがなはついていません。
そうやって、少しずつ楽譜を読む練習ができるのも、とてもいいと思います!
さらに、DVDでお手本動画を見ることができるので、指づかいに迷うこともありません。
という方にもわかりやすい教本です。
DVD一番やさしいすぐに弾けるピアノ・レッスン
- 全ページカラー
- 写真が豊富
で、とても読みやすい教本。
「DVD一番やさしいすぐに弾けるピアノ・レッスン」の一番のポイントは、DVDの解説がとてもわかりやすいこと。
DVDには次のような特徴があります。
- 教本とDVDでの解説がリンクしている
- お手本演奏と楽譜を同時に見れる
- 指くぐりなどの動きは複数の角度から確認
教本にそってDVDの解説があるので、内容をとても理解しやすいんです。
また、お手本演奏と楽譜が同時に表示されるので、「どこを弾いているのか」が一目瞭然!
1つ前に紹介した「はじめから1人で学べる 大人のためのピアノレッスン」よりは、少し早いペースで進んでいきます。
そのため、
という方も、自分に合ったレベルから始められますよ!
flowkey【ピアノ学習アプリ】

flowkeyは、独学でピアノを学ぶことができるピアノ学習アプリ。
タブレットやパソコンで使うことができます。
教本で、ピアノを学ぶ場合は、
解説を聞く → 弾く → 自分で合っているかを判断する
という一方通行な流れになりますが、
flowkeyの場合、
解説を聞く → 弾く → 正しい音を教えてくれる
という双方向で、学習を進めていくことができるんです!
なぜなら、flowkeyには
弾いた音を感知する
機能があるから。
独学でピアノを学ぶ場合、「自分が弾いている音が合っているのか」を確認できないというのがデメリットですよね。
なんてこともあります。
flowkeyなら、あなたが弾いた音を感知し、正しい音を教えてくれるので、そんな心配はいりません!
flowkeyには、独学でピアノを学ぶ方のための
ピアノレッスンコース
があるんですが、解説がとてもていねいなので、ピアノ経験ゼロの方にもわかりやすいですよ!
また、flowkeyは、1,500以上の楽譜が弾き放題!
1曲に対して、複数のレベルの楽譜があるので、自分のレベルに合わせて好きな曲を弾いていくことができますよ。
flowkeyについてくわしくは、flowkey(フローキー)をヤマハ講師が実際に使った感想をレビューに書いています。
比較表
※横スクロールできます
はじめから1人で学べる 大人のためのピアノレッスン |
DVD一番やさしい すぐに弾けるピアノ・レッスン |
flowkey | |
①練習方法の わかりやすさ |
◎ | ○ | ◎ |
②お手本演奏 | ○ | ○ | ○ |
③音を感知する機能 | × | × | ○ |
④ドレミふりがな | ○ | ○ | × |
⑤料金 | 3,300円×2 (上巻、下巻) |
1,650円 | 2,100円 /1ヶ月〜 |
まとめ
独学でピアノを始める方がつまずきやすいポイントは、
- 練習方法がわからない
- 指づかいがわからない
- 楽譜が読めない
です。
その3つをカバーしてくれる教本やアプリを選びましょう。
おすすめは
あなたに合った教本やアプリを見つけることができれば、楽しくピアノを続けていくことができますよ!