私はヤマハ音楽教室で講師をしています。
「自分のペースで進められる」のは独学のメリットです。
とはいっても…
ピアノの教本はたくさん種類があって、どれを選べばいいのかわかりにくいですよね。
ピアノの教本選びを失敗してしまう理由は、「初級」とか「カンタン」と書かれていても、ピアノ教本によって、難易度にかなりの幅があるからなんです。
そこで今回は、挫折しないために、どんなピアノ教本を選んだらいいのかを、現役ヤマハ講師が、お伝えします。
具体的には…
- 独学でピアノを始める方が挫折する理由
- 全くピアノ経験がなくても挫折しない選び方
- 全くピアノ経験がない方におすすめの独学のためのピアノ教本
ここで紹介する2冊の教本なら、ピアノを挫折することなく続けられると思います♪
ぜひ、読んでくださいね。
Contents
独学でピアノを始める方が挫折する理由
独学用のピアノ教本を選ぶ前に、ぜひ知っておいてほしいことがあります。
それは、独学でピアノを始める方が挫折してしまう理由です。
挫折してしまう方の主な理由は、次の4つ。
- 練習方法がわからない
- 指の動かし方がわからない
- 楽譜が読めない
- リズムがわからない
せっかく始めたのにピアノを楽しむ前に挫折してしまうのは、惜しいですよね。
挫折しないために、どんな独学のためのピアノ教本を選べばいいのかお伝えしますね。
挫折しない独学用のピアノ教本の選び方
独学でピアノを始めた方が挫折してしまう主な理由は、
- 練習方法がわからない
- 指の動かし方がわからない
- 楽譜が読めない
- リズムがわからない
の4つでした。
つまり、挫折しない独学用のピアノ教本には、次の4つが必要です。
- 練習手順が丁寧に書かれている
- 指の動きをDVDや写真で確認できる
- 楽譜にドレミが書いてある
- リズムがつかみやすい、よく知られている曲で練習できる
一つずつ詳しくお話しますね。
①練習手順が丁寧に書かれている |
全くピアノ経験のない方が、独学でピアノを始めたくても
ということがほとんどだと思います。
独学で弾く場合は、教本に「どうやって練習したらいいか」が丁寧に書かれていることが大切です。
ピアノは、いきなり両手で練習するのではなく、
- 右手
- 左手
- 片手ずつ
- 両手
というように、順番に練習していきます。
また、
一曲を通して練習するのではなく、少しずつ区切って練習をしていく方が効率よく仕上げることができます。
そういった練習方法がしっかり書かれていることが独学用のピアノ教本には大切です。
また独学で練習していると、
と不安になることもあると思います。
CDやDVDで、正しい演奏を聞くことができる教本がいいです。
②DVDや写真で指の動きが確認できること |
ピアノには
- 指くぐり
- 指こえ
など、曲をなめらかに弾くための指の動きがあるのですが、そういった動きは、実際に見てみないとわかりにくいものです。
指の動きをDVDや写真で確認できるピアノ教本をおすすめします。
また手のフォームや姿勢もピアノを弾くときには大切です。
一度ついてしまったクセは直しにくいので、
- 指の動き
- 手のフォーム
- 姿勢
などが、DVDや写真で見て確認できるものがいいですね。
③楽譜にドレミが書いてあること |
独学でピアノを始めた方が挫折する理由でとても多いのが
「楽譜が読めない」なんです。
読めない楽譜とにらめっこしていると、だんだんとピアノが嫌になってしまいます。
まずは、
音符にドレミが書いてある楽譜で練習をして、少しずつ楽譜の読み方を覚えていく方が楽しく練習できると思います。
「楽譜が読めない!」とお悩みの方は、その練習方法間違っていませんか?楽譜が読めない方におすすめのピアノ練習法とは?もチェックしてくださいね。
④知っている曲で練習できること |
挫折する理由の一つが「リズムがわからない」なんですが、知っている曲ならリズムがわかるので、弾きやすいんです。
それに知っている曲が弾けるようになると練習も楽しくなってきますよね。
全くピアノ経験がない方におすすめの独学のためのピアノ教本
独学のために作られたピアノ教本は、たくさんあります。
でも、
その難易度はさまざまで、なんとなく選んでしまうと「難しくて理解できなかった」ということにもなりかねません。
私も実際に独学用のピアノ教本をいろいろ見ましたが、「独学用」とか「独習用」と書かれていても…
と疑問に思う教本もありました。
疑問に思った教本のレビューをインターネットで見てみたところ、
などのレビューがありました。
そこで、私が実際に見た独学用ピアノ教本の中で
はじめからひとりで学べる 大人のためのピアノレッスン
「はじめからひとりで学べる 大人のためのピアノレッスン」のおすすめポイントは、
とにかく練習方法がわかりやすいところです。
上巻には、課題曲が9曲あるのですが、1曲ずつ「どうやって練習すればいいか」がとても丁寧に書かれています。
- リズムを手でたたく
- 右手を練習
- 左手を練習
- 右手を歌いながら左手を弾く
- 両手を練習
というように、練習手順がしっかりと書かれていて、その通りに進めていけば1曲を通して弾けるようになります。
さらに、
課題曲9曲は、少しずつレベルアップしていき、無理なく確実に基礎を学べんでいくことができます。
- 音符にドレミが書いてあるので楽譜が読めなくてもすぐに弾くことができる
- 仕上げの楽譜にはドレミが書いていないので少しずつ楽譜を読む練習ができる
- 課題曲は、どこかで聞いたことがある曲ばかりなので弾きやすく、練習していて楽しい
- 巻頭に指のトレーニングがあり、毎回の練習の前に弾くことで指が動きやすくなる
「はじめからひとりで学べる 大人のためのピアノレッスン」はこんな方におすすめ!
- 全くピアノ経験がない方
- ほかの初心者向けの本で挫折した方
- 基礎からじっくり学びたい方
私は、独学のためのピアノ教本の中では、
「はじめからひとりで学べる 大人のためのピアノレッスン」が、
一番、丁寧でわかりやすい解説だと思っています♪
「DVD一番やさしいすぐに弾けるピアノ・レッスン」
全ページカラーで、とても見やすい教本です。
「DVD一番やさしいすぐに弾けるピアノ・レッスン」の一番のおすすめポイントは…
全くピアノ経験がない方にとって、とても役に立つのが
- 楽譜
- 鍵盤
- 弾いている手(お手本)
が同時に確認できる画面。
「弾いている手(お手本)」が見れるDVDは、他のピアノ教本でもあるんですが、
- ピアノの上にある楽譜
- DVD画面
を交互に見ていると、どの部分を弾いているのかを見失ってしまうことがあります(*_*)
「DVD一番やさしいすぐに弾けるピアノ・レッスン」は、
- DVD画面にも楽譜が表示される
- 弾いている部分に色がつく
など、わかりやすさは抜群!
「指くぐり」などの実際に見ないとわかりにくい指の動きも、複数の角度から確認できるんです。
「はじめからひとりで学べる 大人のためのピアノレッスン」に比べると、少し進度が早く、
- 離れた音を弾く
- 指のテクニックの必要な曲
が出てきます。
でも、DVDや写真で細かい解説があるので、全くピアノ経験のない方でも、無理なく弾くことができます。
「指が思うように動かない」という方は「指の基礎練習曲集」を併用するといいと思います。
指が思うように動かない方におすすめの基礎練習曲集は、「指が動かない!」ピアノ初心者の方でもすぐに弾ける基礎練習曲集2選で詳しく書いてます。
「DVD一番やさしいすぐに弾けるピアノ・レッスン」のその他のおすすめポイント
- 1冊で「指のテクニック」「伴奏のバリエーション」「ペダル」など多くのことを学べる
- 巻末にはクラシックやJ-POP、洋楽などさまざまなジャンルの名曲の楽譜がついていて、全ての曲の演奏がDVDで見ることができる
「DVD一番やさしいすぐに弾けるピアノ・レッスン」はこんな方におすすめ!
- 基礎から応用まで一冊で学びたい
- コスパ重視!
- DVD解説を重視!
「DVD一番やさしいすぐに弾けるピアノ・レッスン」は、一冊で基礎から応用まで 学べて、1.620円という高コストパフォーマンスな教本。
- 内容が良い!
- わかりやすい!
- DVD付き
- 全ページカラー
なのに、1.620円!
私も「なんでこんなに安いんだろう?」と思った教本です(^^)
まとめ
全くピアノ経験がなくても弾ける独学のためのピアノ教本を2冊、ご紹介しました。
独学のためのピアノ教本は、たくさんありますが、その難易度はさまざまです。
私も実際に中身を見たんですが、全くピアノ経験がない方でも独学で弾けると思えたピアノ教本は、あまりありませんでした。
「はじめからひとりで学べる 大人のためのピアノレッスン」は、
- 基礎をじっくりやりたい
- 丁寧でわかりやすい解説がほしい
方におすすめです。
「DVD一番やさしいすぐに弾けるピアノ・レッスン」は、「はじめからひとりで学べる 大人のためのピアノレッスン」に比べると、進度がはやいです。
DVDが、とてもわかりやすいので、全くピアノ経験がない方でも弾きやすいですが、それなりに練習時間も必要だと思います。
その分、コスパは抜群!
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