私は、ヤマハ音楽教室でピアノ講師をしています。
ミュージックシート(Metronaut)は、数千曲もの楽譜を演奏できるアプリです。
- 豊富な楽譜
- 楽しく練習できる機能
などが、魅力!
でも、
使った人の感想が気になる…。
という方もいらっしゃいますよね。
今回は、
- ミュージックシート(Metronaut)の特徴
- ヤマハ講師が「ミュージックシート(Metronaut)」を使ってみた感想
の順番でレビューしていきます。
ミュージックシート(Metronaut)の特徴
ミュージックシートの特徴は、次の8つ!
- 数千の楽譜から選べる
- 伴奏音源に合わせて練習ができる
- 19種類の楽器に対応
- レベルを選べる
- 楽譜に書き込みできる
- 楽譜の印刷ができる
- ビデオ/オーディオの記録ができる
- 「ピアノ」なら演習モードがある
1つずつ、見ていきましょう。
数千の楽譜から選べる
ミュージックシートでは、数千もの楽譜が用意されています。
楽譜は、「カタログ」タブから、曲名や作曲者を入力すれば、簡単に検索できますよ。
さらに、「フィルター」からは、
- 難易度
- 伴奏タイプ
- 楽器
- ジャンル
を絞って検索することが、可能!
「難易度」「伴奏タイプ」「ジャンル」は、下のように分けられています。
- 初級
- 中級
- 上級
- オーケストラ伴奏
- ピアノ伴奏
- ギター付き
- バイオリンを使って
- ヴィオラ付き
- ソロ
- フルート付き
- ハープ伴奏
- トラディショナル
- ジャズ
- バロック
- ロマンチック
- クラシック
- ポップロック
- ゴスペル
- クリスマス
- カントリー
- ケルト
- 子供
伴奏音源に合わせて練習ができる
ミュージックシートの楽譜のほとんどには、「伴奏」がついています。
- オーケストラ
- ピアノ伴奏
などに合わせて、楽しく豪華に練習ができますよ。
伴奏音源の音量も調節でき、一番ボリュームを下げれば、伴奏音源は鳴りません。
19種類の楽器に対応
ミュージックシートには、次の19の楽器の楽譜があります。
- フルート
- ピアノ
- バイオリン
- ハープ
- ヴィオラ
- ギター
- フレンチホルン
- マレット
- ユーフォニアム
- ファゴット
- ダブルベース(コントラバス)
- チェロ
- トロンボーン
- チューバ
- トランペット
- クラリネット
- サックス
- ボーカル
- オーボエ
トランペットなどの移調楽器にも対応!
自分で、楽譜のキーを変えることも可能!
下の図の通り、「①ツール」→「②移調」タグから変えることができますよ。
レベルを選べる
ミュージックシートでは、一つの曲に対して、さまざまなレベルの楽譜が用意されています。
楽譜の左上にある三角から、好きなレベルを選ぶことができますよ。
楽譜に書き込みできる
- 指番号
- 気をつけるポイント
- 表現
など、練習していると、楽譜にメモをしたくなりますよね。
ミュージックシートでは、楽譜に書き込みをすることもできます!
「①ツール」→「②注釈」より、書き込みができます。
楽譜を印刷できる
ミュージックシートの楽譜は、印刷することも可能!
- ピアノ教室で先生に見てもらいたい
- 紙の楽譜を持ち歩きたい
などの場合、印刷できると便利ですよね!
無料トライアル中でも、4曲まで印刷ができますよ。
ビデオ/オーディオの記録ができる
ミュージックシートでは、あなたの演奏を「録音」したり、「動画」で保存したりできます。
また、それらの「録音」「動画」は、友人や先生に送ったり、SNSでシェアすることも可能!
「ピアノ」なら演習モードがある
ミュージックシートで「ピアノ」を選んだ場合、「演習」というタブが出てきます。
「演習」タグでは、
- コードを学ぶ
- 毎日のルーチン
- 曲を学ぶ
- 名曲を使った演習
- 手の協調
の項目があります。
一つずつ、見ていきましょう。
コードを学ぶ
基本的なコードである「Ⅰ」「Ⅳ」「Ⅴ」の練習です。
次のような順番で学んでいきます。
- 基本位置
- 転回和音
- 転回和音(伴奏変奏)
仕上げでは、
- おおスザンナの両手伴奏
- キラキラ星(両手)
が弾けるようになりますよ。
毎日のルーチン
指のトレーニングのための曲です。
- 「ハノン」のように、両手で同じ音を弾く
- 8分音符、16分音符、3連符
- 3度の重音
などの練習があります。
伴奏音源つきのため、飽きずに、指のトレーニングができますよ。
また、「発見する」タブの練習コレクションには、
- スケール
- アルペジオ
の練習ができる楽譜もあります。
曲を学ぶ
「曲を学ぶ」の項目では、
- メヌエット ト長調(バッハ)
- エリーゼのために(ベートーヴェン)
- アリア BWV515(バッハ)
- ヴォルフガング・アマデウス(モーツァルト)
- バルカローレ(オッフェンバック)
の曲を、ステップに分けて練習していくことができます。
- 片手ずつ練習
- 部分的に練習
などステップに分かれているため、効率よく上達できます。
また、画面下に鍵盤の画像があり、弾く位置を教えてくれるため、独学で弾きたい方にもおすすめ!
名曲を使った演習
- G線上のアリア
- トルコ行進曲
- 美しき青いドナウ
などの名曲を使って、練習ができます。
- いろいろなパターンの伴奏形
- アルペジオ
- 強弱
- アーティキュレーション
- 3拍子
などを学べますよ。
手の協調
とお悩みの方にピッタリな「手の強調」というパートもあります。
- 手を交互に動かす
- 右手と左手が同じ方向へ動く(音は違う)
- 音は同じでリズムが違う
- 反進行(リズムが同じで反対の方向へ動く)
- 両手ステップ1
- 両手ステップ2
と、少しずつレベルアップしていくため、
という方も、無理なくステップアップできますよ!
「手の協調」は、「名曲を使った演習」のカテゴリ内にあります
ヤマハ講師が「ミュージックシート(Metronaut)」を使ってみた感想
それでは、私が「ミュージックシート」を使ってみた感想を
- よかった点
- 改善してほしい点
にわけて、レビューしていきます。
よかった点
よかった点は、次の4つ。
- 難易度が選べる
- 強弱記号がついている
- 弾きたい曲を見つけやすい
- 演奏の録音データを残しやすい
1つずつ、見ていきましょう。
難易度が選べる
「ミュージックシート」の楽譜のほとんどは、次のように難易度を選ぶことができます。
- 初級(とても簡単)
- 中級(簡単)
- 上級(原曲)
原曲の楽譜も豊富のため、上級者にも嬉しい楽譜アプリなんです。
強弱記号がついている
楽譜アプリは、たくさんありますよね。
でも、強弱記号が書かれていないアプリもけっこうあるんです。
「ミュージックシート」の楽譜には、
- 強弱記号
- 発想用語
- 速度の用語
なども、書かれていますよ!
弾きたい曲を見つけやすい
「ミュージックシート」では、
- 難易度
- ジャンル
などを絞って、検索できるため、弾きたい曲の楽譜を見つけやすかったです。
また、「発見」タブでは、
- トレンド動画
- クラシックの有名曲
- テレビ、映画のサウンドトラック
- 美しいメランコラリー
- マインドフルネスのための落ち着いた作品
- 作曲家
- ジャンル
ごとに、おすすめ曲を教えてくれるため、
と思える曲が、たくさん見つかりました!
演奏の録音データを残しやすい
「ミュージックシート」で練習した曲は、自動的にアプリに録音データが残ります。
何もしなければ、30日後に自動で削除されますが、「保存」をしておけば、残しておくこともできます。
また、動画で演奏データを残すことも可能です。
「共有」も簡単!
- 友人や先生に送る
- 自分のスマホに送り、保存しておく
- SNSで共有
など、いろいろな楽しみ方がありますよ。
録音データは、「お気に入り」タグの「私の演奏」に入っています。
共有は、三点リーダから、簡単にできますよ!
改善してほしい点
と思ったのは、「ジャズやポップスの楽譜が増えるといい」ということです。
ミュージックシートは、クラシック曲は、とても豊富です。
しかし、それに比べると、その他のジャンルの楽譜が少なく感じました。
と思ったときは、「作品を送信する」から、リクエストすることもできますよ。
「J-POP」「K-POP」などの楽譜が豊富なアプリなら、flowkeyがおすすめ。
flowkeyについて、詳しくはflowkey(フローキー)をヤマハ講師が実際に使った感想をレビューをどうぞ。