私はヤマハ音楽教室で講師をしています。
先日、カワイの電子ピアノ「CN27」を購入しました。
カワイの電子ピアノは、鍵盤にこだわって作られています。
グランドピアノに近い鍵盤タッチを持つモデルを選ぶことがピアノ上達の早道になる。
私が購入したカワイ「CN27」も、一番の強みは、「鍵盤」です。
カワイ「CN27」の鍵盤の特徴を4つ挙げますね。
- 鍵盤に重みがあり、グランドピアノに近いタッチ感
- 鍵盤に重りを入れることで、樹脂鍵盤ながら木製鍵盤のような安定感のある弾き心地
- グランドピアノの鍵盤にある、鍵盤をゆっくり押したときに感じられるひっかかりを再現している
- 指をすべりにくくする象牙彫仕上げ
1つずつ、もう少し詳しくお話します。
CN27は鍵盤に重みがあり、グランドピアノに近いタッチ感
私がカワイ「CN27」を購入するとき、次の5つのメーカーの電子ピアノを弾き比べてみました。
- カワイ「CN27」
- ヤマハ「YDP-164」
- ローランド「RP-501R」
- カシオ「PX-870」
- コルグ 「G1 Air」
ただ重いだけではなく、
- 安定感がある
- 弱いタッチのときもコントロールしやすい
鍵盤です。
私が、電子ピアノを購入するときに一番重要視したのは、
だったのですが、
5機種弾いてみて、
迷わずカワイ「CN27」の購入を決めたほど、他の電子ピアノの鍵盤とは差がありました。
個人的な感想ですが、グランドピアノにより近いタッチ感の順番は、
- カワイ「CN27」
- ヤマハ「YDP-164」
- ローランド「RP-501R」
- カシオ「PX-870」
- コルグ 「G1 Air」
でした。
ヤマハ「YDP-164」も、他のメーカーに比べると、鍵盤に少し重みがありますが、はっきりと差が感じられる鍵盤は、カワイ「CN27」でした。
ちなみに、
鍵盤に重りを入れることで、樹脂鍵盤ながら木製鍵盤のような安定感のある弾き心地
カワイ「CN27」の鍵盤には、鍵盤ウェイトといわれる重りが入っています。
電子ピアノの鍵盤には、
- 樹脂(プラスチック)でできた「樹脂鍵盤」
- 木でできた「木製鍵盤」
があります。
10万円台の電子ピアノは、どのメーカーも「樹脂鍵盤」です。
「樹脂鍵盤」は、折れやすい性質上、中身が空洞なんですが、「木製鍵盤」は一本の木の棒なので中身がつまっています。
中身がつまっている「木製鍵盤」の方が、安定感があり、鍵盤を離したときに、まっすぐ速く元の位置に戻ります。
カワイ「CN27」は、「樹脂鍵盤」ですが、鍵盤に重りを入れることで、木製鍵盤のような安定感のある弾き心地になっています。
CN27はグランドピアノの鍵盤にある、鍵盤をゆっくり押したときに感じられるひっかかりを再現している
グランドピアノの鍵盤には、鍵盤をゆっくり押すと、途中でわずかなひっかかりがあります。
このひっかかり部分を利用することで、
- 弱い音
- 速いトリル
が弾きやすくなります。
カワイ「CN27」は、このひっかかりを再現しています。
だから、弱い音や速いトリルも弾きやすいんです。
グランドピアノのひっかかりを再現した機能は、メーカーによって呼び名が違います。
ヤマハ、ローランド | エスケープメント |
---|---|
カワイ | レットオフ・フィール |
今回、比較した5機種の中で、この機能がついているのは、
- カワイ「CN27」
- ローランド「RP-501R」
です。
カワイ 「CN27」 |
◯ |
---|---|
ヤマハ 「YDP-164」 |
× |
ローランド 「RP-501R」 |
◯ |
カシオ 「PX-870」 |
× |
コルグ 「G1 Air」 |
× |
CN27は指をすべりにくくする象牙彫仕上げ
ピアノは弾いているうちに、指が汗ばんでしまうことがよくあります。
汗をかくと、鍵盤の上で指が滑りやすくなります。
カワイ「CN27」の鍵盤には、指が汗ばんでも滑りにくい加工がされています。
その加工を象牙彫仕上げといいます。
まとめ
カワイの電子ピアノ「CN27」は、グランドピアノのしっかりとした弾きごたえを再現するために、細部までこだわって作られています。
家の電子ピアノの鍵盤と、レッスンで使うグランドピアノの鍵盤のギャップが大きいと、
カワイの「CN27」は、ピアノレッスンに通い始めたお子さまや、大人の方にもおすすめの電子ピアノです。
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