「音楽は楽しまなければ意味がない」ヤマハ音楽教室誕生のきっかけ
1954年5月に、ヤマハ音楽教室の前身となる教室が、銀座でスタートしました。
そのきっかけは、当時の日本楽器製造会社(現ヤマハ株式会社)の社長、故 川上源一氏が行った欧米の視察旅行でした。
川上源一氏は、イタリアで、若い人たちがギターを持ってみんなで楽しくうたっているのを見て、日本との違いに驚きました。
当時の日本では、一部の人だけがクラシックを習っているだけで、みんなで楽器を楽しむということは考えられませんでした。
日本でも、生活の中で音楽を楽しんでもらいたい、そんな思いからヤマハ音楽教室がスタートしました。
ヤマハ音楽教室の教育理念
ヤマハに来てくれるたくさんの子どもたちが、たとえ演奏家や作曲家にならなくても、自分の感性で、音楽を聴いたり、演奏したり、つくったりしながら楽しめるようにというのが、ヤマハ音楽教室の理念です。
ヤマハ音楽教室の理念は、「すべての人が持っている音楽性を育み、自ら音楽をつくり、演奏し、楽しむことができる能力を育て、その音楽の歓びを広くわかちあうこと」
※出展:http://www.yamaha-mf.or.jp/cont2.html
ヤマハ音楽教室の生徒は、弾けるだけじゃない「音楽の総合力」
ヤマハ音楽教室ホームページにこんな動画があります。
エレクトーンの前に座った男の子の近くで、お母さんがお皿を拭いています。
お母さんが歌う鼻歌を男の子が聴き取り、エレクトーンで弾いていきます。
そして、お母さんが鼻歌で歌った短いフレーズを使い、即興で曲をつくります。
楽譜通りに弾くだけでなく、聴いた音を弾いたり、曲をつくったり、そうやって音楽を楽しむことができるように、ヤマハ音楽教室では、60年研究を重ねたカリキュラムで、音楽の総合力をつけます。
優れた才能を伸ばすマスタークラス
ヤマハ音楽教室に来てくれる生徒さんの中には特に優れた才能や資質を持つ人もいます。
そういった人たちのために、ヤマハ音楽教室にはマスタークラスというのがあります。
マスタークラスは、1988年にできましたが、それ以来、国際コンクールの優勝者をはじめ、たくさんの音楽家を送り出しています。
楽しいだけじゃなく、才能を埋もれさせない制度もしっかりあります。
2002年にチャイコフスキー国際コンクール ピアノ部門で第一位を獲得した上原彩子さんもマスタークラス出身者です。
音楽の楽しみ方、どれだけ知っていますか?
「楽譜を読んで弾ける」
「楽譜がなくても聴いた音楽を弾ける」
「メロディに自分で伴奏がつけられる」
「自分で曲が作れる」
「お友達や家族とアンサンブルをする」
ヤマハ音楽教室の生徒は、たくさんの音楽の楽しみ方を知っています。
身体と心が発達する幼児期に、音楽の力だけでなく、感情や感受性を育て
「音楽って楽しい」
と感じる心を育てていきます。