私はヤマハ音楽教室でピアノ講師をしています。
アプリをダウンロードする前に、実際に使った人の
- 感想
- 評判
も気になりますよね。
そこで、現役ヤマハ講師がシンプリーピアノを実際に使った感想を
- シンプリーピアノのメリット
- シンプリーピアノのデメリット
- シンプリーピアノの料金
の順番でレビューしていきます。
シンプリーピアノ(Simply Piano)のメリット
私がシンプリーピアノを使ってみて、「よかった!」と感じたのは次の4つ。
- 音声認識機能がある
- ピアノのレッスンコースがある
- コードの勉強ができる
- スマホの画面上で練習できるモードがある
1つずつ、くわしく見ていきましょう。
音声認識機能がある
ピアノを独学で学ぶ場合、自分が弾いている音が
と不安になることも多いですよね。
シンプリーピアノなら、
あなたが弾いた音を認識し、間違えていれば正しい鍵盤の位置を教えてくれる
機能があるので、そんな心配は、しなくて大丈夫!

上の画像では、「レ」の音を間違えて弾いたため、音楽が止まり、正しい鍵盤位置を教えてくれています。
また、練習モードがあり、
- テンポ85%
- テンポ95%
- 弾くまで待ってくれるモード
を選ぶことができますよ!
ピアノのレッスンコースがある
独学でピアノを始めたい方にとって、ピアノのレッスンコースがあるアプリは嬉しいですよね。
シンプリーピアノには、未経験の方でもピアノを始められるレッスンコースがあります。
アニメーションを使ったレッスン動画は、わかりやすく楽しく進められると思います。
コードの勉強ができる
という方も増えてきていますよね。
シンプリーピアノには、コードを勉強できるレッスンコースがありますよ。
私は、いくつかのピアノ学習アプリを試しましたが、その中で、コードに特化したコースがあるアプリは
- シンプリーピアノ
- flowkey
だけでした。
シンプリーピアノの「コードコース」は、伴奏を弾くためのカリキュラムになっています。
そのため、
という方におすすめ!
flowkeyの「コードコース」は、
- ソロ(左手でコードを弾き、右手でメロディを弾く)
- 伴奏
のどちらにも対応しているので、
- ソロ曲を弾きたい
- 弾き語りをしたい
のどちらの方にもおすすめですよ。
flowkeyについて、くわしくは、flowkey(フローキー)をヤマハ講師が実際に使った感想をレビューをどうぞ。
スマホの画面上で練習できるモードがある
シンプリーピアノには、ピアノを使った練習だけでなく
- スマホ
- タブレット
の画面上で練習ができるコースがあります。
- 通勤電車の中
- 外出中の空いた時間
に、
スマホで、ピアノの練習ができると便利ですよね!
シンプリーピアノ(Simply Piano)のデメリット
私がシンプリーピアノを使ってみて、「改善してほしい」と感じたのは次の4つ。
- 楽典や理論の説明があまりない
- 拍子記号がない
- 課題をスキップできない
- 洋楽がメイン
1つずつ、くわしく見ていきましょう。
楽典や理論の説明があまりない
シンプリーピアノのレッスンコースでは、「楽典」や「理論」の説明がほとんど、ありません。
たとえば、「Cメジャー」「Gメジャー」を覚えるパートでは…
C→ドミソ |
G→シレソ |
という弾き方(指の置き方)を教えてくれるだけで、
「C」は、なぜドミソなのか |
「G」は、なぜシレソなのか |
という解説はありません。
音階が出てくるレッスンでも、音階の仕組みなどの解説はなく、
どのように弾くか
が示されるだけでした。
このように、シンプリーピアノは、「楽典」や「理論」を学ぶには説明が不十分なところがあります。
でも、ゲーム感覚で、楽しく進めていくことができるのはシンプリーピアノのメリットなので
という方には、おすすめですよ。
拍子記号がない
上でお伝えした、「楽典や理論の説明があまりない」にもつながりますが、シンプリーピアノには「拍子」の説明が出てきません。
そのため、楽譜には、拍子記号がありません。
下の動画のように、楽譜が横に流れていき、タイミングを合わせて弾いていきます。
- ゲーム感覚で弾くことができる
- バックで演奏が流れる
ので、楽しく進めていくことができますが、拍子は、演奏する上でとても重要なので、解説があればいいなと思いました。
課題をスキップできない
シンプリーピアノのレッスンは、段階的に少しずつ進んでいきます。
課題もたくさん用意されているので、ピアノ未経験者の方にもわかりやすいはず!
たとえば、
- 右手 ドレミファソ
- 左手 ドレミファソ
の範囲だけで、解説動画も合わせると73個の課題があります。
たくさんの課題をじっくりこなすことで確実に覚えていくことができる!
のはいいのですが…
と思っても、課題をスキップすることはできません。
(コースをまるごとスキップすることは可能です。)
そのため、
- 物足りない
- じれったい
と感じる方もいるかもしれません。
洋楽がメイン
シンプリーピアノは、海外のピアノ学習アプリです。
そのため、曲は洋楽がメイン。
クラシックは少なく、J-POPは1曲もありません。
ジャズの名曲などはあるため、
- 洋楽
- ジャズ
をメインに弾きたい方におすすめですよ。
flowkeyなら、
- J-POP
- K-POP
が充実しています。
シンプリーピアノのメリットとデメリットを比較してわかったこと
私がシンプリーピアノを使ってみて、メリットだと感じたのは次の4つでした。
- 音声認識機能がある
- ピアノのレッスンコースがある
- コードの勉強ができる
- スマホの画面上で練習できるモードがある
そして、デメリットだと感じたのは、次の4つ。
- 楽典や理論の説明があまりない
- 拍子記号がない
- 課題をスキップできない
- 洋楽がメイン
ピアノのレッスンコースは、解説がシンプルでわかりやすく、未経験者にも取り組みやすいのが特徴!
流れてくる音符に合わせて、練習できるので、ゲーム感覚で楽しく練習できるのが魅力です。
ただし、楽典や理論を学ぶには解説が不十分。
そのため、
という方には、別のアプリや教本がおすすめです。
アプリではなく、市販のテキストでピアノを学びたい方は、【独学用ピアノ教本】経験ゼロでも挫折しない2冊をヤマハ講師が厳選に書いています。
シンプリーピアノ(Simply Piano)の料金
最後に、シンプリーピアノの料金を見ていきましょう。
料金は、次のとおり。
12ヶ月 | ¥9,800(¥817/月) |
6ヶ月 | ¥7,300(¥1,217/月) |
3ヶ月 | ¥4,900(¥1,633/月) |
12ヶ月コースは、1週間の無料お試しが可能ですよ!