私はヤマハ音楽教室で講師をしています。
ピアノを習わせたいけど、個人レッスンとグループレッスン、どっちがいいのかと迷っているお母様も多いと思います。
個人レッスンでは、お子さまそれぞれのペースで進めていく事ができるのが大きなメリットです。
お友達はやる気の特効薬
ピアノが弾けるようになる為には、音楽教室に通うだけでなくお家での練習も必要です。
でも、
そこで、
お子さまのやる気を引き出す特効薬になるのがお友達
です。
お友達が上手に歌ったり弾いたりする姿は、お母様が思う以上に、刺激になり、お家での練習につながります。
個人レッスンでは育たない音楽力
グループレッスンなので、みんなで合わせて弾く事が多くなります。
一人ずつ弾く事もありますが、みんなで一緒に、先生の伴奏に合わせて弾くという場面がたくさんあります。
もしヤマハの幼児科にお子さまを通わせて、みんなと合わせる事ができたらたくさん褒めてあげてほしいです。
みんなと合わせるのは、初めは難しいですが、みるみる合わせて弾けるようになり、さすがこの時期の耳の吸収力はすごいなと思います。
これは、個人レッスンではつけられない音楽の力です。
音楽力だけじゃない!グループレッスンではこんな力もつきます
長くグループレッスンを続けてくれている生徒さんを見ると、ゆずりあいの気持ちがあって、協調性があり、グループの友達ととても仲良しです。
東京学芸大学教授 相川充先生のお話をご紹介します。
「社会に出ると、自分の能力を発揮するために、多様なコミュニケーション能力や自己表現能力が必要になります。それらを身につける上で「音楽」を「グループ」で学ぶということは、たいへん貴重な経験だといえるでしょう。これは、「音楽」と「グループ」がセットになってこそ期待できるものであり、音楽以外の習い事、あるいはグループ以外の学習形態ではけっして得られない、とても貴重なものといってよいでしょう」
出展 ドレミで広がるヤマハ音楽教室レッスンストーリー
他にも幼児科で身につく力はたくさんあります。
グループ内で、自分の思いを伝えたり、お友達の思いを受け止めたりする経験は協調性を育みます。
グループレッスンではアンサンブルもするのですが、ヤマハに入会したばかりの時は、自分がやりたかったパートができず泣いてしまう生徒さんもいます。
それが、何年か経つと、生徒たちだけで、すぐに決まるようになります。
話し合いだったり、あみだくじだったり、方法は色々ですが、決まったら、自分のパートに責任を持って練習して、いつも感心します。
幼児科のレッスンでは「聴くこと」を大切にしています。
「どんな曲だろう?」「これは何の音だろう?」と静かに集中して聴く場面がたくさんあります。
小学校に入った時に、初めから集中して先生の話が聞けたと言っていただく事もあります。
幼児科では、「聴くこと」と同様に「歌うこと」も大切にしています。
「歌う」というのは、幼児でも自分を表現しやすい方法です。
初めは大人しかった生徒さんが、歌っているうちに活き活きとしてきて、「こんな風に歌いたい」という気持ちを全身で表現してくれることもあります。
グループレッスンでは、一人一人違うパートを弾き、みんなで合わせるアンサンブルをします。
どのパートが抜けても全体が完成しないアンサンブルは、責任感が生まれます。
まとめ
幼児期は身体だけでなく、心も発達する時期です。
グループで音楽を学び、お母さま、お友達と関わることで心も成長します。
そして、グループレッスンには「楽しい」がたくさんあります。
みんなで呼吸を合わせるアンサンブルが上手に弾けたら喜びも倍増します。
一人で歌うよりお友達と一緒に歌うともっと楽しくなります。
「楽しみながら力をつけられる」
のもグループレッスンの大きなメリットです。